2014年6月
■2014年6月30日(第1123号)
- 農業「規制改革」許さず/全農協労連が闘争本部設置
- 財界と安倍政権は、歴代自民党政権が農業の危機的状態を作ったという真実を引っくり返し、原因は農協と農業委員会、企業の農地所有を禁じてきた農地法にある、だから、いまこそ「規制改革」が必要だと言い張っています。
- 集団的自衛権行使容認するな
- 集団的自衛権行使の容認をめぐって情勢が緊迫するなか、「閣議決定で『戦争する』にするな! 6・17大集会」が6月17日、東京・日比谷野外音楽堂で開催され、5000人を超える人々が参加しました。主催は、「解釈改憲で憲法9条を壊すな!実行委員会」。同実行委員会には、農民連をはじめ各地の「9条の会」、市民団体や労働組合、宗教団体など135団体が加盟しています。
- 川内(せんだい)原発再稼働許すな/自給率向上を最優先した農政改革求める請願・陳情
- 7月中に鹿児島県にある川内原発を再稼働させようとする安倍政権の動きに対し、原発をなくす全国連絡会は6月13日、「拙速で危険! 川内原発再稼働を許すな」全国一斉宣伝を行いました。東京・新宿駅西口で行われた宣伝には農民連本部からも多数参加し、原発ゼロを求める署名に協力を訴えました。
- 安倍暴走政治ストップへ一点共闘さらに広げよう
- 国民大運動実行委員会は6月12日、「国民本位の経済・財政の確立を求める学習交流集会」を開催しました。
- 農のこころ
- 胡瓜〓ぐや朝一番の光り被て
- 誰のための「農政改革」か
- 規制改革会議の答申を読み、腹の底から沸き上がる怒りを抑えることができませんでした。
- 「農業改革」の下で農業委員選挙
- 7月に全国の約6割の市町村で農業委員選挙が行われます。安倍内閣がTPP交渉や「農政改革」を推進しようとしているなかでの選挙です。農家の声を代弁し、行政に届ける農民連会員の農業委員を増やし、TPPストップ、地域農業と農地を守る運動に弾みをつけましょう。
- 農協は地域の“命綱”
- 北海道空知地方の月形町。石狩川が流れ、肥よくな耕地と自然環境に恵まれた町です。一面に水田が広がり、花きやスイカ、トマト、カボチャなどの野菜や果物の栽培も盛んです。人口は約3700人。冬は豪雪地帯で生活に灯油が欠かせません。
- 「協同」の精神を失わせる「農協改革」/「協同」の精神を失わせる「農協改革」(2/3)/「協同」の精神を失わせる「農協改革」(3/3)
- 規制改革会議による「農業改革」の問題点と、農協改革に何が必要なのかについて、北海道大学名誉教授の太田原高昭さん(農業経済学)に聞きました。聞き手は農民連の白石淳一会長。
- シリーズ/食品表示を考える[14]
- 来年6月の施行に間に合わせるように、食品表示基準の検討が急ピッチです。6月中旬、消費者委員会の報告書もまとまり、52基準を対象に検討成果が提示されました。
- 〈夏季カタログ〉/「つたの会」詰め合わせ
- 農民連ふるさとネットワークの夏季カタログでは丹波ひかみセットを掲載しています。
- 国と東電の責任逃れは許さない!
- 福島県郡山市の「放射能被害のないふるさとをつくる会」は5月24日、郡山市内で「国と東電の原発推進、責任逃れは許さない! 市民のつどい」を開催し約200人が参加しました。
- 世界で高まる家族農業への評価 逆行するアベノミクス「農政改革」
- 国連は、「飢餓や貧困を撲滅し、持続可能な開発を進める上で、家族農業は大きな役割を果たしている」として、これまでの大規模農業中心の政策を転換し、家族農業を農業・環境・社会政策の中心に据えて支援していこうと、2014年を「国際家族農業年」に制定しています。
- 税金ワンポイント
- 所得税の申告にあたり、今年度分(2014年1月1日以降)から「記帳の義務」が導入されました。
- 本の紹介/橋爪健著 新版緑肥を使いこなす 石井孝昭著 著菌根菌の働きと使い方
- 3月19日付の農業協同組合新聞に、太田原高昭北大名誉教授が「世界に誇る『4年輪作体系』北海道農業の実力」と題する一文を寄せています。
- 東大生4人(医療系の自主ゼミ)農業体験
- 梅雨さなかの6月8日、東京大学の学生4人が千葉県船橋市の野菜農家、齋藤敏之さん(農民連常任委員)の畑を訪れ、農業体験を行いました。
- バジル摘みをやったよ!
- 6月7、8の両日、宮城県蔵王町で蔵王ハーブまつりwithざおう森の回廊フェスティバルが「ざおうハーブ・わいわいハウス」で行われました。
- 農家の母ちゃん 手づくり料理
- 埼玉県の平野部は、高知県四万十市に破られる昨年まで、熊谷市が「日本一暑い町」だったこともあるくらい、夏は猛暑に襲われる地域です。でもこの夏の暑さが、この地域を小麦とお米の二毛作地帯として発展させてきました。6月から8月は、小麦の収穫、代掻(か)き、稲の田植え、草取りと、農作業がもっとも忙しい時期を迎えます。
- 旬の味
- 田植え作業もおおむね終了し、澄み切った青空の下、果樹農家は桃や梨等の摘果作業に猫の手も借りたいほどの大忙しの時期を迎えています。こうした農作業をしながら、良質でおいしい農産物の収穫ができるよう栽培に精を出しています
■2014年6月23日(第1122号)
- 「農政改革」が米価を直撃!!/在庫米1俵8千円!再生産可能な米価を/交付金半減 米価下落 これでは米づくりできない/米の需給と価格の安定に政府は責任を果たせ/エサ米などに処理して買い入れを
- “手持ちのコシヒカリを売ろうとしたら業者に8000円(1俵=60キロ)と言われた。米はどうなっているのか”――農村部でこんな言葉が飛び交い、今年の米価へ不安が広がっています。
- 殺し殺される日本にしないで!
- 通常国会最終盤の6月11日、国民大運動実行委員会と安保破棄中央実行委員会、中央社会保障推進協議会(中央社保協)は国会前行動を実施し、安倍政権による集団的自衛権行使容認、社会保障改悪、教育「改革」に反対の声を上げました。国会情勢が緊迫している中、雨にもかかわらず450人が国会前に駆けつけました。
- 大幅に遅れている雪害対策
- 群馬県農民連は6月5日、県農政部(技術支援課、農政課)に対して、開催中の県議会を通じて、遅れている雪害対策の現場の問題点を反映し、改善をはかるように申し入れました。
- 原発依存政策の抜本的転換を
- 6月4、5日にのべ2000人が参加して行われた第39回全国公害被害者総行動では、その一環として日本経団連、電気事業連合会、環境省、厚労省、国交省などとの交渉が行われました。
- 農のこころ
- 菜殻焚く雄叫びなせり炎の加勢
- 農民連女性部 夏の学習会
- 農民連女性部では年間を通じて学習に力を入れて取り組んでいますが、6月7日の役員会後にも学習会を開き、2つのテーマで学びました。
- “み〜ふ”と呼んでください
- 5月18日に、宮城県大河原町の公民館で県農民連青年部の会議を行いました。青年部の通称名を「み〜ふ」と決定し、ロゴの検討、意味付けや農家見学会での要点整理などをしました。議論は大いに盛り上がりました。
- 夏季カタログ/奈良・五條市 田中びわ
- 奈良と和歌山の両県境にある五條市田殿地区にビワ生産者、宮尾憲明さんのほ場があります。ビワ以外にも柿や梅などを栽培しています。
- 旬の味
- 1990年に87歳で亡くなった評論家、丸岡秀子さんの5月の忌日が過ぎました。先日は近所の友人と記録映画「ひとすじの道」(同名の丸岡秀子自伝があります)のビデオを見ました
■2014年6月16日(第1121号)
- 譲歩ばかりのTPP
- 「STOP TPP! 官邸前アクション実行委員会」は6月3日、東京・渋谷駅頭で街頭宣伝を行いました。毎月第一火曜日に首相官邸前で取り組んでいるものを、今回は多くの人にTPPのことを知ってもらおうと、渋谷での駅頭宣伝になりました。
- 決意新た 職場復帰必ず
- 2010年末に日本航空(JAL)が客室乗務員84人、パイロット81人を不当に解雇し、解雇撤回・原職復帰を求める裁判で東京高裁は6月3日に客室乗務員に対して、5日はパイロットに対して、原告の控訴を棄却し、解雇を認めた東京地裁の判決を維持する不当な判決を下しました。
- 地域から反撃の運動強めよう
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は5月31、6月1の両日、東京・新宿農協会館で第25回総会を開きました。
- 生業(なりわい)を返せ、地域を返せ 原発被害者に完全賠償を
- 「ストップ温暖化! 原発から自然エネルギーへ」――第39回全国公害被害者総行動が6月4、5の両日、東京・霞が関で行われ、全国からのべ2000人が参加しました。参加者は2日間にわたって、環境大臣をはじめ各省庁や日本経団連、電気事業連合会などとの交渉、デモ行進、総決起集会などを繰り広げました。
- 農のこころ
- 一村の日ごと濃くなる青田風
- 埼玉県北・大雪被害
- 埼玉県農民連と日本共産党埼玉県議団は、2月の大雪被害・農業再建の視察を行いました。
- 税金ワンポイント
- 5月中旬から、農民連会員のところに、税務署から文書が届いている場合があります。これまでははがきで来ていましたが、昨年からは封書になっています。
- 本の紹介/野中昌法著 「農と言える日本人―福島発・農業の復興へ」
- 福島第一原子力発電所の事故によって危機的状況に追いやられた福島農業。震災直後から農家に付き添い、声を聞き、ただひたすらに福島農業復興のため研究と活動に尽力してきた土壌学者からのメッセージです。
- 東京 築地市場移転反対パレード
- 最高気温が30度を超える真夏日になるなか、守ろう! 築地市場パレード実行委員会は5月31日、4回目となるパレード「築地でええじゃないか! Part2」を開催しました。約350人が参加し沿道に築地市場移転反対を訴えました。
- 千葉県女性部「あらぐさ」がつどい
- 5月29日に千葉県農民連女性部「あらぐさ」のつどいがありました。
- 夏季カタログ 漁場直送便/干物 ツブ貝 煮ダコ 各セット
- 大船渡市三陸町越喜来(おきらい)を中心に、岩手県南の漁師が集まってつくる三陸漁業生産組合。
- 旬の味
- 消雪しながらのハウス準備と種まきからスタートした今年の米作りも1カ月が経過。苗は順調に育ち、5月下旬に田植えを終えた。毎年思うことだが、農民の底力は大したものだと感心する
■2014年6月9日(第1120号)
- 九条田んぼ田植え
- 福島県北農民連は5月26日、2010年以来4年ぶりに、憲法9条守れの願いを田んぼに託した九条田んぼの田植えを桑折(こおり)町で行い、34人が参加しました。
- 戦争する国づくりストップ!
- 安倍政権が憲法改定の策動を強める中、5月30日に都内で、憲法改悪反対共同センターを発展改組した「戦争する国づくりストップ! 憲法を守り・いかす共同センター」(憲法共同センター)の結成総会が開かれ、緊急の呼びかけにもかかわらず、31団体から約100人が参加しました。
- 解釈で憲法を壊すな/集団的自衛権許さない
- 解釈改憲で集団的自衛権行使の容認を狙う安倍内閣。5月28日から行われた衆参両院での集中審議を前に、27日夜、首相官邸前で「閣議決定で『戦争する国』にするな! 緊急国会行動」が行われました。主催は、農民連など133団体で構成する「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」。緊急の呼びかけにもかかわらず、「憲法を守れ!」「民主主義を破壊するな!」などの横断幕やプラカードを手に、全国から850人が集まりました。
- クーデターに高まる非難
- 政治的混乱が続いていたタイで、軍がクーデターにより全権を掌握し、反対派を弾圧しています。これに、内外から批判の声が上がり、抗議も続いています。タイのビア・カンペシーナ加盟組織で小農民や都市貧困層を結集する貧困者連合(AOP)は、「真の解決に向けた努力を破壊する」と述べ、クーデターを厳しく非難しました。
- 農のこころ
- 子を畦に弾ませ母の田植機ゆく
- 大丈夫?食べ物と生物多様性
- 「国際生物多様性の日(5月22日)」を記念して、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)」が5月24日、東京都内でシンポジウム「大丈夫?食べものと生物多様性」を開催しました。このシンポジウムは、今年10月に韓国のピョンチャンで開かれる国連生物多様性条約第12回締約国会議(COP12)に向けて開かれたものです。
- 生物多様性の保護戦略
- 全国環境ボランティアリーダー会は4月29日、生物多様性国際シンポジウム「環境先進国ドイツのNPOから学ぶ、生物多様性戦略と広報力」を開き、ドイツ自然保護連盟(NABU)から2人のゲストを招いて、講演とパネルディスカッションを行いました。2人の講演大要を紹介します。
- ふるさとゼリー こだわりとまとゼリー
- 埼玉県小鹿野町にある株式会社ふるさと両神は、農協時代から生産農家の経営の安定と県内の消費者の方を中心に顔の見える産地として、また町、村おこしとして、こんにゃくの製造・販売を1970年に始めました。全国に先駆けて原料から製品まですべて、減農薬栽培で農家と契約しています。
- 千葉で田植え交流会
- 千葉県農民連と新日本婦人の会との田植え交流会が5月18日に成田市の生産者、小倉毅さん(県農民連事務局長)の田んぼで行われました。子どもを含む84人が参加しました。
- 菜の花フェスティバル
- 青森県横浜町で5月17日、菜の花フェスティバルが満開のなか開かれました。1日目のフェスティバル終了後、県農民連女性部は突風と小雨のなか、「輝け9条」の看板と「TPP反対」ののぼり旗を国道沿いのわが家の菜の花畑の中に立てました。終了後はみんなで記念撮影しました。
- 旬の味
- 5月末、私の参加する農業青年の会で、東京の大学生を招いて交流会を開いた。学生はそれぞれの農家をめぐって農業体験をし、夜は地域のコミュニティーセンターで焼肉会になった
■2014年6月2日(第1119号)
- 時給1500円にしてよ!!
- 「ファストフードの時給、1500円にしてよ!!」をスローガンに、ファストフードや外食産業の賃金引き上げを求める抗議行動「ファストフード世界同時アクション」が5月15日、世界36カ国、93都市(アメリカ国内では158都市)でいっせいに取り組まれました。
- TPP 「大筋合意」に至らず
- シンガポールで開かれたTPP閣僚会合は5月20日、「交渉を妥結させるために何が必要かについて共通の見解を確立した」との共同声明を発表しましたが、大筋合意には至らずに閉幕しました。また、新たな妥結時期の目標も示すことができませんでした。
- 譲歩は国会決議・公約違反!/ストップ TPP 撤退を
- シンガポールでTPP閣僚会合が開催される中、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は5月19日、国会前で緊急行動と国会議員要請に取り組みました。
- 増税中止、10%許さない!!/学習会開催知らせよう 記帳簿の普及さらに
- 「年金は減らされ、社会保障は削られ、このうえ消費税が8%では、どうやって暮らせというのか」――。悲鳴に近い怒りの声をよそに、安倍政権は8%への増税を強行しました。
- 農のこころ
- 田水入れねむりし脳が目覚めけり
- 豪雪被害のその後 山梨
- 2月14日から15日にかけての大雪でハウス倒壊があり、農水省交渉を農民連本部・関東ブロックで何度となく行ってきました。被害を受けた農家に現状を聞きました。
- やぎのミルクのシフォンケーキ/今年は国際家族農業年
- 日本人の平均的な暮らしを世界中の人がすれば、地球は2・5個必要だと言われながら、毎日大量の食料が捨てられています。農業生産出荷高(市町村別)全国一の愛知県田原市でも例外ではありません。スーパーの店先に並ぶ肉や野菜が生きていたなんて、だれも実感できないのです。
- 「田んぼアート」田植えワークショップ
- 東日本大震災と福島原発事故から3年。津波で用水路が壊れ、塩害を受けた福島県相馬市岩子(いわのこ)地区の田んぼが今年、3年ぶりに作付けされることになり、その再開を「田んぼアート」で彩ろうというプロジェクトが始まりました。
- 田植え真っ盛り
- 田植え最盛期の5月16日、京都府京丹後市久美浜の西山三千雄さん、雄一朗さんが親子で田植えをしていました。2台の田植え機で、作業も速く進みます。1週間で10ヘクタールをこえる植えつけをします。
- 農業の大変さわかった
- 5月10日、愛知農民連青年部と平和若者ネットワークの共催で“年間米づくり企画”1回目の田植え交流会を新城市で行い、青空の下14人が参加しました。この企画は、田んぼや米づくりを身近に感じてもらいたくて企画したものです。今後は草取り、あぜ草刈り、稲刈りと計画しています。昨年末の忘年会から青年部に参加している佐宗知幸さんの田んぼで行われ、平地より600メートルほど高い山間の田園地帯です。
- 旬の味
- 地産池消・地域の連帯をめざし1年7カ月前に開店したそば処「神間亭(かんまてい)」(埼玉県春日部市)がテレビ朝日の番組「人生の楽園」に取り上げられました。反響のすごさにびっくり
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