千葉県女性部「あらぐさ」がつどい
小説家・伊藤左千夫の生家訪ね
東金市・料亭「八鶴亭」で昼食
買い物は道の駅「みのりの郷」
5月29日に千葉県農民連女性部「あらぐさ」のつどいがありました。
今年は『野菊の墓』の小説家・伊藤左千夫の生家を訪ねました。左千夫は千葉県の山武(さんむ)市の生まれ。かやぶき屋根の家、きれいに手入れされた庭は、敷地は大きくありませんが、素朴で落ち着く場所でした。
農家の四男の左千夫は農家を継ぐことに決心がつかず、家を出て東京で酪農家として生計をたてました。庭の入り口に「牛飼いがうたをよむ時に世の中のあたらしき歌おほいに起こる」と歌碑が刻まれていました。「牛飼いを仕事とする自分までが歌をよむ時、初めて世の中に新しい歌がさかんに起こる」という意味だそうです。
昼食は今年で126年を迎えるという東金市の料亭「八鶴亭」(はっかくてい)にお邪魔しました。京都の宮大工が建てた建物で、国の有形文化財になっているそうです。手の込んだ料理は見ても食べてもおいしく心までも満腹になりました。
最後は4月にオープンした東金道の駅「みのりの郷」で買い物をして帰路につきました。
会員の夫が今年の農作業中、機械に巻き込まれ大けがをするという事故が起きました。作付けされた野菜は地域の人たちで何とか対応しているとの話が、同じ地域の女性からありました。機械化が進むなかで大きな事故が増えています。ひざ・肩・腰が痛いと言いながら作業している女性も少なくありません。けがをしない対策、労災に入るなど安心、安全な農作業についても考えさせられました。
(千葉県農民連 小島朋子)
(新聞「農民」2014.6.16付)
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