食べものつくる作業
わかっておもしろい
東大生4人(医療系の自主ゼミ)
農業体験
千葉・船橋
にんにく・らっきょうの収穫、落花生の種まきも
梅雨さなかの6月8日、東京大学の学生4人が千葉県船橋市の野菜農家、齋藤敏之さん(農民連常任委員)の畑を訪れ、農業体験を行いました。
東京民主医療機関連合会(東京民医連)が相談役をしている東大教養学部の医療系の自主ゼミが、食の安全をテーマにしたフィールドワークの一環として訪れました。
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齋藤さんの説明に聞き入る学生たち |
最初に齋藤さんが、参加者に農業に対する思いや農業本来が持つ楽しさと、米価にみられるように生産費を償えない低価格などの農業経営の厳しさを学生たちに話しました。「自分が食べたいものを作っている」という斎藤さんの言葉に参加者は納得した表情でうなずいていました。1年の女子学生は「農民が運動をしているのを見ても『なんか反対運動しているな』という程度の印象だったが、生活に即した話を聞いて納得できた」と感想を話していました。
昼食後は畑に出て実際に農作業。にんにく、らっきょうの収穫と落花生の種まきを行いました。かがみながらの作業が多く、途中で座り込んで作業をする学生もいましたが、その表情には笑顔があふれ、楽しそうに種まきをしていました。にんにくの花を見て玉ねぎの仲間であることを実感し、「自分が普段食べているものが、こうやってできることがわかっておもしろい」という感想もでて、参加者にとって貴重な体験となりました。
また、同ゼミの学生は6月13日に農民連食品分析センターの見学にも訪れ、「参加できなかったメンバーを連れてまた来たい」とこちらも好評でした。
(新聞「農民」2014.6.30付)
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