福島県北農民連
九条田んぼ田植え
震災後4年ぶり復活
文字は“戦争はダメ”
安倍自公政権の暴走に
黙ってはいられないと
福島県北農民連は5月26日、2010年以来4年ぶりに、憲法9条守れの願いを田んぼに託した九条田んぼの田植えを桑折(こおり)町で行い、34人が参加しました。
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慣れた手つきで田植えが進みました |
福島県北農民連は、2006年から憲法9条を守る運動として「九条は世界の宝、平和の力」などの文字の形に水稲を植えてきました。震災・原発事故以降中止していましたが、安倍政権による解釈改憲、集団的自衛権行使容認などの動きの中で、「憲法9条を守る運動はやはり必要だ」と、今年復活させました。
危険な動きにやっぱり必要
今年は菅野泰伸さん(73)の田んぼを借りました。菅野さんは「3年間原発事故の影響でできなかったが、安倍首相が危険な動きをしている中で、憲法守る動きはやっぱり必要」と話します。
参加者は「戦争はダメ」の形にそって、コシヒカリの苗を植えていきました。形の複雑な「戦争」の部分は農家、それ以外の部分を農家以外で分担して進めました。田植えは初めてという参加者も多く、おっかなびっくり田んぼに入っていきましたが、すぐに慣れて順調に田植えが進みました。
世界の宝 憲法9条守ろう
3歳の息子と一緒に初参加
新日本婦人の会会員の尾形純子さん(福島市)は息子の颯介君(3)と一緒に参加。新婦人の班会で話を聞き、初めての田植えに挑戦しました。「子どもの未来のために今の安倍政権の動きは心配です」と話します。はだしで田んぼに入った尾形さんは「水が冷たいのかと思っていたら、気持ちよかった。泥も意外と固くて、苗をしっかり植えることができました」と感想を話していました。
新婦人の会員、大友玲子さんも初めての田植え。「小学5年生の子どもが学校で田植えをしたので、親子で体験してみるべきだと参加しました。もっと足が沈むのかと思っていましたが、あまりぬからなかったです」と驚いていました。
浪江町から福島市内の仮設住宅に避難している中野寿恵さんも田植えを経験。「初めての田植えで、難しいと思っていたら、慣れるとスイスイ植えることができました」と話し、大活躍でした。
トラクターや軽トラ先頭に
田植えが予定通り終了したあとは、トラクターを先頭に軽トラック11台が桑折の町をパレード。のぼりをはためかせながら「世界の宝、憲法9条を守りましょう」と訴えました。
(新聞「農民」2014.6.9付)
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