本の紹介
野中昌法著
「農と言える日本人
―福島発・農業の復興へ」
農業復興の研究と活動に尽力
土壌学者からのメッセージ
福島第一原子力発電所の事故によって危機的状況に追いやられた福島農業。震災直後から農家に付き添い、声を聞き、ただひたすらに福島農業復興のため研究と活動に尽力してきた土壌学者からのメッセージです。
稲が放射性セシウムを吸収するメカニズムと対策について綿密な研究結果を積み重ね、その実践も紹介しています。日本の農学研究者たちが忘れつつある農学の本質は何であったか、農業の復興は地域、人の復興であることを、農業を誇りと思う全ての人に語りかけ、力を湧かせる良書です。
1944円(税込み)
著者・野中昌法(新潟大学自然科学系教授、農学博士)
発行・コモンズ
(新聞「農民」2014.6.16付)
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