「農民」記事データベース20140630-1123-21

旬の味


 田植え作業もおおむね終了し、澄み切った青空の下、果樹農家は桃や梨等の摘果作業に猫の手も借りたいほどの大忙しの時期を迎えています。こうした農作業をしながら、良質でおいしい農産物の収穫ができるよう栽培に精を出しています▼反面、原発事故による放射能によって土壌や作物が汚染されました。農作物は、今年も再生産可能な価格で販売できるのかと農家は心配しています。過去3年間の“風評被害”(実害)によって、先が見通せない状況が続いているからです▼農民は、国や東電に対したたかいを続けます。当地に踏みとどまり、「犠牲者」としてではなく、次代の「魁(さきがけ)」としての新たなスタイルで生きるため頑張っています▼5月に福井地裁で再稼働差し止めの判決がだされました。人の生命を基礎とする人格権を重視し、これを超える価値を他に見いだすことはできないとし、電力側の主張を退けました。原発再稼働を阻止するため、この判決を起爆剤として更なる反対運動を展開しようではありませんか。

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(新聞「農民」2014.6.30付)
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2014年6月

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