2003年9月
■2003年9月29日(第604号)
- カンクンWTO閣僚会議決裂/世界中でWTOノー・WARノー
- 農産物の輸入自由化やグローバル化をいっそう進めることを目的に、メキシコ・カンクンで開かれていたWTO(世界貿易機関)閣僚会議は9月14日午後3時(日本時間15日早朝)、交渉が決裂したまま閉会しました。Vサインと「コングラチュレーション!」(おめでとう)の興奮に包まれたカンクンから、農民連の真嶋良孝(副会長)と佐藤長右衛門(常任委員)がリポートします。
- ストップ農業つぶしの消費税大増税(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 小泉内閣は、消費税の税率2ケタへのアップをはじめとする農家・国民への庶民大増税と、年金保険料の大幅値上げなど年金大改悪をねらっています。農民連はこの秋、「米改革」に対するたたかいと平行して、消費税改悪をストップするために対話・宣伝・署名(別掲)を広げ、総選挙で増税勢力を追いつめるために農村で世論と運動を広げようと呼びかけています。顧問税理士の浦野広明さん(立正大学法学部教授)に、消費税をめぐる問題やたたかいの展望について寄稿してもらいました。
- 脱サラして農業に―
- 茨城県新治村の久松達央さん(32)と、つくば市の松浦英紀さん(27)。脱サラし、それぞれ有機農業を営んでいた2人が昨年6月、「筑楽坊主(ちくらくぼうず)」を結成して直売所などに野菜を出荷。今年6月からは農民連の茨城県南ネットワークを通じてニンジン、ナスなども出荷しています。
- お客さんの声じかに聞きたい
- 「トウモロコシ、ナスを買いに来たよ」――近所の人が気軽に声をかけ野菜を買いに来る、岩手県花巻市にある花北農民組合の直売所は、毎週日曜日の午前中に開店しています。
- 松尾佐知子のやっぱりごはん
- 9月13日、茨城に稲刈りに出かけた。例年ならとっくに収穫が終わっている頃なのに、今年はどこの田んぼも黄金色。秋になって夏が来た今年、「稲穂よ、大きくなって」と祈らずにはいられない。
- 旬の味
- 「今年は不作と聞き、農民連と産直をやってきて良かった」とは、新婦人のお米学習会での発言
■2003年9月22日(第603号)
- 米と地域農業どう守り発展させるか
- 岩手県の西磐井農民組合と農協労組岩手南支部主催の「米と農業を考えるシンポジウム」が9月6日、一関市で開かれました。
- “米”不作だからこそ顔の見える米を消費者に
- ほくほくネット(東北・北海道産直ネットワーク)は9月7日、第5回定期総会を仙台市で開きました。総会には、米卸の城南食糧のほか、農民連本部米対策部の横山昭三事務局長も来賓として参加しました。
- 不備や矛盾 すぐ解決を/ドリン系農薬の残留問題
- 新潟県農民連は8月19日、農薬問題で対県交渉を行いました。農民連からは町田拡会長をはじめ12人が参加し、県側は農産園芸課の課長、課長補佐、係長の3人が対応。五十嵐完二県議が同席しました。
- ふん尿施設補助ふやせ
- 畜全協(畜産農民全国協議会)と農民連は9月8日、ふん尿処理施設の整備やBSE対策など、畜産農家が直面している課題で農水省と交渉。現場で出ている要望を伝え対策を求めました。
- 分析センター募金者氏名
- ご協力ありがとうございました
- リストラ反対、雇用守れ 共同で/いもち病発生 半分に減収
- 「リストラ反対、雇用と地域経済を守る全国交流集会」が、9月3、4の両日、静岡県熱海市で開かれ、47都道府県から450人が集いました。よびかけ団体は全国労働組合総連合、全国商工団体連合会、新日本婦人の会、自由法曹団、日本共産党。
- 胸ときめく県民参加の政策づくり
- 長野県では、知事が代わって、いろいろな変化が現れています。その一つが「県民参加の政策づくり推進事業」の募集。ひょんなことから知った佐久楽農倶楽部と佐久産直センターは「地域コミュニティの活性化について」「学校給食への地域農産物の供給について」の小論文で応募。二つとも県が取り上げ、8月下旬、それについて懇談する会議が開かれました。
- 03年いわて産直まつり 10周年記念
- 岩手県農民連と新婦人岩手県本部が主催する「03年いわて産直まつり」が8月31日、花巻市の「市民の家」で開かれました。これは、米産直10周年を記念したもので、県内各地から250人が参加。久保田彰孝実行委員長のあいさつに続いて、さまざまなイベントがとりくまれました。
- 運動で結ばれた2人/都会の労働者と交流
- 千葉県農民連の専従の岩野哲さん(28)と中村恭子さんの結婚式が8月23日、四街道文化センターで開かれました。
- 旬の味
- 秋田県で開かれた第49回日本母親大会(8月2、3日)に群馬からバス2台で参加。秋田に入って最初に気になったのは、稲の丈が低いこと。「今年の米はどうなるのか」と心配しながらの母親大会でした
■2003年9月15日(第602号)
- 冷害でもしっかりとおいしい安全な米 消費者とお米屋さんに届けよう
- 冷夏でも、おいしくて安全なお米をしっかり収穫し、消費者とお米屋さんに届けよう――凶作が心配されるなか、福島・浜通り農産物供給センターは、最後まであきらめず、最善の手だてを尽くしています。
- 庶民大増税ねらう 税調答申
- 「増税勢力に総選挙で審判を!」―この秋にも国会解散・総選挙が予想されるもとで、農民連税金対策部は9月3日、顧問税理士の浦野広明さんを講師に、庶民大増税をねらう税制調査会(税調)答申の学習会を開きました。
- 皆で領収書整理や経費記入
- 2メートル以上も雪が積もる豪雪地帯、山形県朝日村の田麦俣班で8月20日の夜、今年最初の税金ノート記帳会が開かれ、班員7人のうち4人が参加しました。
- 食品分析センター募金者氏名
- ご協力ありがとうございました
- 土砂に埋った水田、復旧に全力
- 8月9〜10日に北海道に上陸した台風10号は記録的な大雨で10人が死亡、いまだに1人が行方不明です(8月28日現在)。とくに総雨量が300ミリを超えた日高地方では沢という沢、川という川が氾濫し、土砂と流木が住宅や農地に押し寄せました。北海道農民連は現地におもむき農業被害の実態を調査し、農家から要望を聞きました。
- アメリカの身勝手 日本政府の腰抜け
- 9月10日から14日まで、メキシコ・カンクンで開かれるWTO第5回閣僚会議。農民連と全国食健連からは代表4氏がカンクン入りしています。
- どうなる? 日本の農産物
- 「どうなる? わたしたちの食料・農業―WTOで国産農産物がなくなるって本当?」と題する学習討論会が8月26日、81人が参加して大阪市の社会福祉会館で開かれました(写真)。主催は全大阪消費者団体連絡会。食農府民会議など9団体が協賛し、JA大阪中央会や大阪府畜産会からも参加しました。
- 話題呼んだお母ちゃんたちのフラダンス
- 茨城農民連女性部「ゆいの会」は8月23日、石岡グリーンパレスで、第14回総会を開きました。茨城農民連は6単組のうち5つに女性部があり、それぞれが特色ある活動をしていますが、今年の総会では何と言っても、鹿行農民組合女性部「ふたばの会」のお母ちゃんたちによるフラダンスが注目を浴びました。
- 世界史的視野で真実学ぶ
- 今年の9月1日は14万人以上の死者・行方不明者を出した関東大震災から80年。この震災直後、流言蜚語により罪のない在日韓国・朝鮮人6000人以上、在日中国人700人以上が天皇の軍隊・警察、自警団の手によって虐殺されました。犠牲者を追悼し、歴史の真実を世界史的視野で学び、「今」を考えようと、「関東大震災80周年記念集会」(主催・同実行員会)が8月30、31日、東京・江東区の亀戸文化センターで開かれ(写真)、のべ600人が参加しました。
- 松尾佐知子のやっぱりごはん
- 「この時期のお米はまずい」と友人が言う。たしかに新米に切り替わる時期だけど、そんなに違わないんじゃないという思いから、友人のお米の扱い方やご飯の炊き方を根ほり葉ほり聞いた。やっぱりお米を大切にしていないことが判明、私流のお米の扱い方を伝授することになった。
- 旬の味
- 約6万年ぶりに火星が地球に大接近した8月27日、望遠鏡とはいかず双眼鏡を持って娘の愛と一緒に屋根に登って雲の隙間に強い赤色光を輝かせる火星とご対面。といっても肉眼で見たのとほとんどかわらない
■2003年9月8日(第601号)
- 不作の時にこそ顔がみえて本音で語り合える関係を/がんばって作っている人お客さんの評判よかった
- 「“顔の見える関係”をさらに進めて“作り方のわかる関係”をモットーに、ともに手をつなぎ、日本の米を消費者に届けよう」――大阪に続いて東京での「生産者と米屋さんをつなぐ大交流会」が8月25日、文京区民センターで開かれました。
- 「3つの農業リストラ」打ち破る歴史的運動起こそう
- 農民連は8月25日、東京で「米改革を許すな!」の学習・討論集会を開き、27道府県から74人が参加しました。多くの農家に「米改革」の内容やねらいを知らせ、農家が生産から撤退せずに米作りを進めるための地域ぐるみの取り組みを一気に広げ、「米改革はやめろ」の世論を盛り上げていこうと開いたもの。
- 固定資産税 評価替えで大きな成果
- 茨城県西農民センターは、今年の固定資産評価替えで自治体との話し合いを進めています。その結果、5つの自治体(結城市、下館市、総和町、猿島町、水海道市)が、1平方メートル当たり2300円の造成費を400円〜600円に引き下げ、農業用施設用地の評価が大幅に下がり、税負担が軽減されています。
- 食糧法「改正」撤回を
- 秋田県農民連が、県内69市町村の6月定例議会に提出していた「食糧法『改正』案の撤回を求める」請願・陳情が、6割の議会で採択されました。同意見書は、食糧法「改正」が「米価の下落で稲作農業をさらに窮地に追い込み、国民の主食までも外国に依存させる」と指摘。さらに、流通の完全自由化によって「買い占め、売り惜しみなどの価格操作や、今よりもひどい偽装表示が蔓延する」と述べています。
- 冷害深刻! 青刈りやめ、米安定供給策とれ
- 「不作が明らかになっているのに、なぜ青刈りを中止しないのか」「冷害に対する万全な対策をとれ」――8月27日、全国食健連と農民連の代表は、冷害対策と主食・米の安定供給を求め農水省と交渉しました。この日、農水省は平成15年産水稲の8月15日現在の作況を発表しました。とくに北海道、青森、岩手、宮城の4道県が「著しい不良」。1993年の作況指数74という大凶作以来の不作になることが避けられない見通し。
- 小清水産直センターのインターネット使った活動
- 北海道の小清水産直センターは、生産者のプロフィールや顔写真、作業状況や使用農薬などの栽培過程を、インターネットで積極的に公表しています。このとりくみが、02年度「食料・農業・農村の動向に関する年次報告(農業白書)」にも紹介されています。
- 今や市民生活の一部に
- 「今日も暑いですね」「どのスイカがおいしいの?」――浜松の朝にお客さんと生産者の声が響きます。しずおか産直ネットが、浜松市の民商事務所と中沢町公民館で毎週木曜日に開催している朝市は、今年で5年目を迎えました。
- 地域で助け合い米作り続けよう/みんなが米づくりに加わって家族経営を守る集落営農/組合あったから続けられた/“農地は荒らしたくない”
- 「地域の農業を守ろう」と、各地で様々なとりくみが行われています。助け合い、機械を共同利用して経営を守る集落営農や農民組合、それをバックアップする自治体や、農地を荒らすまいと生産に励む若い後継者……。しかし、それらをすべて台無しにしかねない「米改革」が急です。これとのたたかいがこの秋、待ったなしの課題です。
- 読者からのお便り
- 日本農業つぶしの米「改革」/「さぬきの夢」ぜひ食べたい/「さぬきの夢」の増産を期待/生きる原点を生み出す農業/そばの種子をもらい蒔いた/おいしい枝豆を食して満足
- 話題の舞台/稲の旋律
- 東京芸術座が上演する「稲の旋律」は、旭爪(ひのつめ)あかねの同名小説を平石耕一が劇化したものです。原作は「しんぶん赤旗」の連載小説。その後、単行本になり第35回多喜二・百合子賞を受賞した話題作。「ひきこもり」の女性が発したSOSのメモをきっかけに始まった若い女性と農業青年との交流、その心の葛藤と再生の過程を往復書簡の形式でつづったものでした。
- 町村合併で住民検診どうなる
- 新聞「農民」編集部と通信について相談し、私の住む町(愛媛県菊間町)の検診の問題を取り上げることになりました。
- 昔の姿残した自然な水路を
- 長野県伊那市東春近で、脱コンクリートの、自然の生態系を重視した水路の改修が行われています。
- 墓前にいま誓う“遺志、必ず引き継ぐ…”
- 鹿児島県農民連の結成時から活動してきた松下みよ子さんが7月14日、心不全のため死去しました。55歳でした。
松下さんは、鹿児島県連執行委員、鹿児島県産直センター事務局長、串木野日置農民組合役員として、難病の試練に耐えながら、夫の兼文さん(県連執行委員、前市来町町議)とともに、鹿児島の農業と農民経営を守るために奮闘してきました。松下さんの実兄・丸野武人さん(鹿児島県連事務局長)から「妹・松下みよ子を偲んで」という一文が寄せられましたので紹介します。
- 特別栽培農産物に関わる表示ガイドライン改定について(4)=最終回
- 購入した種子、苗が消毒されている場合、農薬使用として回数に含めなければなりません。種子消毒についての情報は種苗会社に直接確認しなさい、というのが農水省の言い分です。ところが種苗会社は種苗への農薬使用を表示する義務がなく、農薬使用の証明書が出るかどうかは今のところはっきりしません。また、生産段階で慣行より5割減の農薬使用であっても、流通段階で使用する農薬を含めると5割を超えるという場合は、販売業者はガイドライン表示で売ることができません。
- お魚産直ツアーは大盛況
- 7月27〜28日、新婦人奈良県本部は、農民連・奈良産直センターを通して魚産直にとりくむ京都の蒲入漁協にお魚産直ツアーに行きました。
- 心と体、充電しました
- 「農業の仕事を実感したいんです」と笑顔で話す安部加奈江さん(25)=仙台市=が8月1日から9日間、山形・鶴岡市の佐藤光雄さんの家で農業ボランティアに取り組みました。
- 手作り牛乳普及で懇談
- 東京・町田市の「東京みるく工房ピュア」は、都内で唯一、酪農家が自ら運営する牛乳工場です。農民連の佐々木健三会長は8月8日、「ピュア」を訪ね、手作り牛乳を作る者同士、和気あいあいと懇談しました。
- 旬の味
- 佐久では低温が稲の花粉母細胞減数分裂期の前だったので障害型冷害はなかったものの、多くは出穂が10日以上遅れて8月下旬にずれ込んだ。下旬になって3日も好天が続くと単純に喜んだが、入道雲の峰はとうに崩れ、たまに日が射しても力なく弱々しい。昼間のコオロギの声も「チチ…」と孤独で小さい
■2003年9月1日(第600号)
- 米屋さんと生産者をつなぐ交流会
- 「生産者が一生懸命作ったお米を、納得できる価格で売りたい」――農民連が8月10日に大阪市内で開いた「お米屋さんと生産者をつなぐ交流会」にはそんな思いを持ったお米屋さんが大勢参加しました。
- 準産直米を初出荷
- 宮崎県農民連は8月6日、お米屋さんを通じて消費者にお米を届ける準産直米として、大阪の米卸・小売業者向けに超早場米コシヒカリ165俵を出荷しました。
- 農協の説明よりもよくわかった!
- 花北農民組合は7月29日、堂前貢・農民連副会長を講師に「米改革」学習会を開きました。
- 親子フェスタに600人
- 「子育ての楽しみと喜びを交流しよう!」と、第4回「親子サマーフェスティバル」が7月20日、神戸市三宮で行われ、兵庫県農民連は「食を考えよう体験教室」や「旬の野菜の試食・販売」などを行いました。
- 夫が入院。看病で枝豆収穫できない
- 夏のおいしさといえばおなじみの枝豆。新潟は茶豆の大産地です。農民連にいがた産直センターも、茶豆「夏の声」の産直と市場出荷を4年前から始め、市場からは「いくらでも出してくれ」と高い評価を受けています。売り先が広がり、生産者も増え、出荷量は昨年の3倍になりました。
- 少し高くても国産がいい
- 2周年を迎えた「農民連ふるさとネットワーク東海」の生鮮市。猪子石(いのこし)、西山、瀬戸の3店舗とも順調に活動を続けています。そしてさらなる発展のためにとお客さんからとったアンケートをもとに、8月1日、「中間まとめの会議」を開きました。
- 田畑を潤す「三分一湧水」
- 八ヶ岳南麓の北巨摩地域は、山梨で唯一の穀倉地帯です。しかし、この周辺には川がなく、昔から農耕に必要な水源は、女取(めとり)、姥ヶ懐(うばがふところ)などの湧水群に頼っていました。そのうちの一つ、「三分一(さんぶいち)湧水」を、山梨農民連の平島真常任委員(76)に案内してもらいました。
- スーパースイート“きぼう”ボクの家族みんなで出荷/命の大切さと無念さ 胸の底からこみあげて
- おじいちゃんとおばあちゃんは朝5時からスーパースイート“きぼう”を収穫し、朝飯の後、出荷の荷造りだ。
- 特別栽培農産物に関わる表示ガイドライン改定について(3)
- 特別栽培農産物に関わる表示ガイドライン(以下ガイドライン)は、農薬、化学肥料ともに慣行栽培の5割以上減らして栽培したものが表示対象です。基準となる慣行栽培とは、都道府県、市町村など地方自治体が作成したもの、またはJAなどが作成した基準を確認したものです。この慣行栽培の基準作りが来年四月に向けて、今各地で始まっています。
- インタビュー/北嶋さんとその仲間との温かいつながり感じた
- 茨城県西農民センター会長で、「ヒューマン・ファーマーズ」のリーダー・酪農家の北嶋誠さんは、1998年6月にクモ膜下出血で突然、倒れ、失明しました。光を失った苦難にもめげず、農業と農民運動を続ける前向きな北嶋さんの姿勢が仲間たちに大きな感動を与えています。頑張ってこれたのも、多くの人たちの支えがあったからこそです。その様子は新聞「農民」でたびたび報道してきました。北嶋さんとその仲間たちの活動を作家の旭爪(ひのつめ)あかねさんが『菜の花が咲いたよ』の本にまとめ、「本の泉社」から出版しました(本体1700円)。旭爪さんに話を聞きました。
- 松尾佐知子のやっぱりごはん
- 秋田で行われた日本母親大会に参加。分科会はもちろん「ずっと食べたい、つくりたい、日本のお米、農畜産物」に。会場を埋めつくした参加者の数でも、食に対する切実な思いが分かる。農家の人たちからは作物を作っている自信と誇りと愛情のオーラーがあふれ出していて、私もそのおすそ分けをいただいてきた。
- 旬の味
- 福島県の作況指数「86」著しい不良―まさに寒さの夏はオロオロするしかない。田んぼを見回ると稲の葉の所々に菱形のいもち病の病斑が見える。稲を抜きとって、頼りなげな幼穂を手のひらにのせてみる
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