山形で農業ボランティア体験心と体、充電しました仙台市の安部さん
「農業の仕事を実感したいんです」と笑顔で話す安部加奈江さん(25)=仙台市=が八月一日から九日間、山形・鶴岡市の佐藤光雄さんの家で農業ボランティアに取り組みました。 ソーシャルワーカーとして福祉の分野で仕事をしていた加奈江さんは、都合でいったん仕事を辞め、現在求職中。そんな中で「自然に触れながら仕事をしてみたい」とインターネットで探して農民連青年部の農業ボランティアを見つけました。 佐藤さんの家ではちょうど、だだちゃ豆の収穫の最盛期。加奈江さんと同年代の理恵さんに教わりながらベルトコンベアーで流れてくる枝豆から虫食いや傷のあるものを取り除きます。 二日もすると手馴れた様子。でも「いや〜大変。農家の人ってすごいですね」。このほか、収穫した大根を漬物にする加工作業も手伝いました。 理恵さんと二人で大根の皮をむき、切り、漬け込みの作業が続きます。合間にボランティアの感想を聞くと「お母さんも、理恵さんも、朝から夜まですごく働くので驚きました。あと、何を食べてもおいしいので、私が一番食べているかも」と笑顔がこぼれます。 ここに来るまでは「ほとんど朝食は食べてなかった」そうですが、「体を動かして働き、三食きちんと家族と一緒に食事をとり、疲れているので夜も早く寝てしまいます」と、都会の生活から離れ、自然のリズムを取り戻したようでした。 今後はもう一度福祉の仕事に就きたいと言う加奈江さん。「父が、農家の人は偉いと言うんです。農作業を体験してその意味がわかりました。これからは食べ物に対して関心が出ると思います」と語ってくれました。 (庄内農民センター 菅井巌)
(新聞「農民」2003.9.8付)
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[2003年9月]
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