手作り牛乳普及で懇談佐々木会長、町田市の「ピュア」訪問
東京・町田市の「東京みるく工房ピュア」は、都内で唯一、酪農家が自ら運営する牛乳工場です。農民連の佐々木健三会長は八月八日、「ピュア」を訪ね、手作り牛乳を作る者同士、和気あいあいと懇談しました。 「ピュア」は、町田市の六人の酪農家が共同出資して、九九年に設立した農事組合法人です。同市相原町にあるロッジ風のモダンな建物が工場兼事務所。搾りたての風味をそのままに残す、低温殺菌(六五度、三十分)牛乳や手作りヨーグルトを宅配などで販売、ヨーグルトは多摩市の学校給食にも納めています。 佐々木会長は、福島市で二十頭の牛を飼うかたわら、敷地内の小型工場で低温殺菌牛乳を製造、市内の約千戸の消費者に宅配しています。牧場は息子の光洋さん夫婦、工場は奥さんの智子さんと健三さんが担当し、家族経営のなかで牛飼いから牛乳の製造・販売まで一貫して行っています。 「搾った乳を自分で販売することは、酪農家の誰もが持つ夢です」と「ピュア」代表の北島一夫さん。その夢を実現し、さらに模索している二人の共通の思いは「健康な牛を育て、良質の乳を搾ることが一番大事なこと」。「実際に製品を作ってみて、そのことを強く感じた」と、佐々木さんは言います。 「東京にもがんばっている酪農家がいることをもっと知ってもらいたい」と北島さん。手作り牛乳を始めて十五年になる先輩の佐々木さんは「お客さんに長くつき合ってもらうこと、それで口コミで広げてもらうことが一番ですよ」とアドバイスしていました。
(新聞「農民」2003.9.8付)
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[2003年9月]
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