松尾佐知子のやっぱりごはん(月2回掲載)
秋田で行われた日本母親大会に参加。分科会はもちろん「ずっと食べたい、つくりたい、日本のお米、農畜産物」に。会場を埋めつくした参加者の数でも、食に対する切実な思いが分かる。農家の人たちからは作物を作っている自信と誇りと愛情のオーラーがあふれ出していて、私もそのおすそ分けをいただいてきた。 秋田の佐藤長右衛門さんは毎日育っていく稲とお話をしていると言う。長雨冷夏のこの夏、きっと毎日稲をやさしく励まし続けていることでしょう。自然と、農業破壊の政治との二重のたたかいのなかでも「作ってこそ農民」と言いきる姿に感動。そして「食べてこそ消費者」と答える交流が何よりもうれしい。 さて今回はこのモヤモヤした天候と体をしゃきっとさせるために梅干しの料理。 梅には昔から病気の予防や健康増進にさまざまな効用があると言われている。そのまま食べるより梅干しをたたいて、きゅうりを和えたり、さっと茹でたじゃが芋やこんにゃくを和えてもおいしい。塩分が強い場合はみりんや砂糖でのばすとよい。たたいた梅干し、けずり節、小口に切った葱、塩昆布をお椀に入れて熱湯を注ぐと梅清し汁のできあがり。たたいた梅干しをごはんに混ぜ、鰺や鮭のほぐし身を混ぜたり、まぐろのぶつを混ぜるお寿司は絶妙な味わい。安あがりで健康にもいいごはんをしっかり食べてエネルギーを蓄えよう。
梅干し一番、しゃきっとね手こね寿司
(新聞「農民」2003.9.1付)
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[2003年9月]
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