ほくほくネット第5回総会“米”不作だからこそ顔の見える米を消費者に“農民連へ出荷”広く呼びかけを
ほくほくネット(東北・北海道産直ネットワーク)は九月七日、第五回定期総会を仙台市で開きました。総会には、米卸の城南食糧のほか、農民連本部米対策部の横山昭三事務局長も来賓として参加しました。 活動方針を提案した森谷精・ほくほくネット事務局長は、「消費者の顔が見える確かな販売ルートを切り開くためにも、出荷する人を思い切って増やす必要がある。不作だからこそ一袋でも多くの米を農民連に結集し、消費者とお米屋さんに届け、来年以降の販売ルートを切り開こう」と訴えました。 また、ほくほくネットの堂前貢代表は、「お米を集めるうえで、担い手農家を選別し、切り捨てる“米改革”の中身を知らせることが不可欠。“米改革”で米の生産と流通がどのように改悪されるか農家に語り、力を合わせて運動を大きく前進させよう」と呼びかけました。 討論では、今年の作柄について、不稔に加え、今後、収量に大きな影響を与えるいもち病の対策なども論議。 とくに、不作必至の情勢のなか、あるJAが「米改革で制度が変わり、JAに出荷しないと、来年の作付割当が無くなる」と宣伝していることについて、堂前代表が「制度上、米を検査すれば、どこに出荷しても生産実績に算入され、来年の作付に反映される」と反論。「この事実を農家に伝え、米袋を持って農民連の会員を一軒一軒訪問・対話し、農民連への米の出荷を呼びかけよう」と強調しました。 総会では、十万俵単位の米集荷、米対策部の体制確立、りんごの全国展開など、積極的な活動の方向を確認。それを進める役員を選出しました。
(新聞「農民」2003.9.22付)
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[2003年9月]
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