「農民」記事データベース20030908-601-07

今や市民生活の一部に

五年目迎えた浜松の朝市


 「今日も暑いですね」「どのスイカがおいしいの?」――浜松の朝にお客さんと生産者の声が響きます。しずおか産直ネットが、浜松市の民商事務所と中沢町公民館で毎週木曜日に開催している朝市は、今年で五年目を迎えました。

 八月七日の朝七時、民商事務所に持ち込まれた農産物は、カボチャ、ピーマンの夏野菜や豆腐などいろいろ。浜松近郊をはじめ、ネットワークを生かして静岡県全域から集められたものです。お客さんはほとんどが近隣の人たちで、生産者ともすっかり顔なじみ。楽しそうに言葉を交わしていきます。生産者も「朝市は生活の一部になっているし、お客さんとの会話は楽しみでもあり、また励みでもあります」。

 お客さんの足が途絶える九時ごろ、今度は街中へ移動。中沢町公民館では、荷物の到着を待ちわびた大勢のお客さんが品物を置いたそばから自分のカゴに入れるといった盛況ぶり。さらに保育園などを回ってほとんどが売り切られます。

 この効率の良い品物の流れと、生産者が売り手となり消費者と触れ合う雰囲気が、小規模ながら長い間続いている浜松の朝市の原動力ではないかと感じました。

(東海ブロック編集協力員 野澤優=愛知・新城農民連)

(新聞「農民」2003.9.8付)
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2003年9月

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