「農民」記事データベース20030915-602-03

山形

皆で領収書整理や経費記入

庄内農民センター朝日支部田麦俣班 今年初の税金記帳会


 二メートル以上も雪が積もる豪雪地帯、山形県朝日村の田麦俣班で八月二十日の夜、今年最初の税金ノート記帳会が開かれ、班員七人のうち四人が参加しました。

 領収書やレシートを入れたみかん箱を持参した遠藤義弘さんは、「家ではなかなか箱を開ける気になれない。皆でやるからできる」と話します。年金をもらうために経営移譲した遠藤鉄雄さんは、「今年からせがれが農業申告者だ」と話していました。

 各自、領収書を整理したり、記帳した領収書をノートに張り付けたり、通帳から経費を探して記帳したり。時折出される「軽トラを廃車にした処理代はどうなる?」などの疑問も皆で教えあいながら、一時間半ほどで記帳を終えました。

 「もう一回、十二月ごろ記帳会をすることでどうだろう」と班長の渋谷喜一さんが確認すると、「んだ、もう一回すれば楽だ」と全員が応じます。

 記帳後は、缶ビールを片手に反省会。農民センター役員でもある渋谷薫さんは、「遅い所は稲穂が半分も出ていない。心配だ」と冷夏を恨めしく語ります。記帳会は、作柄やサルの被害、地域のこと、自らの要求などを語り合う場になっています。

(庄内農民センター 菅井 巌)

(新聞「農民」2003.9.15付)
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2003年9月

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