生産組合の仲間5人“安心して”と励まし、出荷を応援夫が入院。看病で枝豆収穫できない新潟・笹神村
“捨てるしか”と思っていた奥さん大喜び夏のおいしさといえばおなじみの枝豆。新潟は茶豆の大産地です。農民連にいがた産直センターも、茶豆「夏の声」の産直と市場出荷を四年前から始め、市場からは「いくらでも出してくれ」と高い評価を受けています。売り先が広がり、生産者も増え、出荷量は昨年の三倍になりました。そんな中、県連の町田拡会長が呼びかけて枝豆生産組合をつくり、年々、仲間を増やして生産拡大に励んでいる笹神村での出来事。町田さんが新聞「農民」の配達で星野健吉さん(55)宅を訪ねると、奥さんのシゲ子さんから「夫が入院して、つきそわなければならないので枝豆の収穫ができない」と訴えられました。 星野さんは今年仲間になったばかりで、三アールの畑で枝豆を作っています。町田さんが仲間に相談したところ、星野さんに枝豆づくりを勧めた松崎良継さん(56)がさっそく飛んでいき、「枝豆は仲間に頼んで出荷するから心配しないで看病して」と励ましました。 その日、枝豆畑を見ると、半分はもう出荷時期にきていたため、翌朝、松崎さんは横山徳吉さんら五人の仲間に応援を頼んで、もぎとり作業。星野さんの茶豆は出来が良く、四十二キロを無事出荷(写真)。 そのことをシゲ子さんに伝えると、「収穫できず捨てるしかないと思っていたのに」と、たいへん喜ばれました。生産組合では、収穫最後まで仲間で分担し、面倒を見ることにしています。 (新潟県農民連 鈴木亮)
(新聞「農民」2003.9.1付)
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[2003年9月]
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