2011年3月
■2011年3月28日(第966号)
- 農民連 必死の救援活動/宮城・坂総合病院/義援金への協力呼びかけます/おわび
- 地震発生から3日目の14日、私たちは全国連から支援に入った吉川利明さん、森谷精さんらとともに相馬市に入り、会員の安否を確認しながら、野菜などの支援物資を届けました。孤立していたある会員は「こうして来てくれるのは農民連だけ。本当にうれしい」と言ってくれ、その言葉にこちらも「泣いちゃいました」。
- 国の責任で被災者対策強めよ
- 東北関東大震災労働者対策本部(全労連と全農協労連)と農民連など5団体は3月17日、菅首相あてに、被災者対策の強化を求める緊急要請を行いました。
- 3・13重税反対全国統一行動
- 3月11日、第42回「3・13重税反対全国統一行動」が行われ、全国で約600カ所、約20万人が参加しました。
- 全世界に支援呼びかけ
- ビア・カンペシーナは3月16日、ホームページに「被災した日本国民との連帯を訴える」というアピールを発表し、世界中のすべての加盟と友好団体に対し、日本への支援を訴えています。
- 農のこころ
- 剪定の顔仰向けしまま答ふ
- 東ティモール農協づくり視察して (中)
- インドネシアと独立闘争が続くなかで、国土は荒廃しています。そのなかで、国内総生産の4分の1を農業が占めていますが、国全体での食糧自給は実現していません。主食の米をはじめ、とうもろこしなどをインドネシアなど近隣諸国から輸入しています。
- 春を告げる『節分草まつり』
- 兵庫県丹波市の青垣町では、数年前から毎年、2月初めに「節分草まつり」が行われます。今年は地域の住民ら300人ほどが参加しました。
- 米粉の魅力 まるごといただき!
- 粉には、上新粉、白玉粉、モチ粉、新粉などさまざまな種類がありますが、なかでもうるち米でできた米を「米粉」と呼ぶことが多いようです。うるち米をただ米にしたものは新粉、とくに目の細かいものを上新粉、もち米を蒸して乾燥・粉砕させたものを道明寺粉というなど、材料と製造方法によってさまざまな種類に分かれています。
- 温かい汁・野菜・果物を…/近畿ブロック 4トン車満載で
- 3月12日午前3時59分、長野県北部で強い地震があり、栄村では震度6強を記録しました。人口2300人の栄村では、雪崩の影響で600人余りが孤立し、1600人余の村民が7カ所の避難所で生活しています。なかには、村役場のロビーに仕切りもなく毛布を敷いたままの状態で300人が寝泊まりしています。強い余震も続く中、夜はほとんど眠れないということで、心身の疲労がたまっています。
- 会員の安否確認に全力
- 三陸沿岸部を中心に甚大な被害を受けた岩手県では、久保田彰孝会長を本部長とする「岩手県農民連災害対策本部」を立ち上げました。県連事務所がある盛岡市は、13日夕方になって電気や水道、電話などのライフラインがようやく復旧。対策本部では、会員の安否確認や被害状況、被災者支援に全力をあげています。
- 支援物資もち被災地入り
- 山形・庄内農民連の菅井巌さんと渡部正一さんが地震発生2日後の13日、宮城県に支援物資を持って入りました。そのリポートです。
- 旬の味
- 3月11日、姉と二人きりでいた時間に地震が起きた。犬を抱えて裸足(はだし)で飛び出した私に、「落ち着きな!」と姉が言ってくれた
■2011年3月21日(第965号)
- 巨大地震、大津波 人・家・農地のむ/ビア・カンペシーナからのメッセージ
- 3月11日に東日本を襲った巨大地震と大津波。発生から時間がたつとともに被害は広がり、死者・行方不明者数は2万人を超え、連絡のとれない人もいぜんとして多数にのぼっています。町ごと壊滅的な被害をうけ、孤立している集落や「SOS」と校庭に書いて救いの手を待っている避難所もあります。
- 物心両面で被災者救援に全力をあげよう
- 3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震は、観測史上最大の規模のもので、地震と津波が連続的に発生し、その被害は甚大なものとなっています。
- TPP推進の「連合」を強く批判/農業の崩壊や自給率を後退に
- 3月2日、連合通信社が主催する「時代を読む勉強会」が開かれ、食品関連企業の労働組合で構成するフード連合(日本食品関連産業労働組合総連合会の渡邊和夫会長が「私たちの食卓が危ない―TPPへの稚拙(ちせつ)参加に喝(かつ)!」と題して講演しました。この中で渡邊会長は、上部団体である「連合」(日本労働組合総連合会)の“TPP推進支持”を強く批判し、「食品関連産業の危機と受けとめ、積極的に行動していく。連合指導部には、ていねいな議論を行うよう要請したい」と述べました。TPP推進の「連合」の中にも、反旗があがっています。
- 新潟で県民共闘会議結成/政府主催「開国フォーラム」で発言
- 潟県内の労働組合や民主団体などで構成する「TPP参加阻止新潟県民共闘会議」は2月26日、新潟市で結成総会を開催しました。また総会に先立ち、農民連全国連の笹渡義夫事務局長を講師にTPPの学習をしました。
- 農のこころ
- 富士へ伏す春田の辻に一揆の碑
- 長野・上伊那でシンポ集会 会場飾る TPP反対 大絵手紙/石川県でもシンポ 革新懇主催
- 農民連やJA上伊那、地域労連、新日本婦人の会、民主商工会などでつくる実行委員会が主催して、3月5日、長野県上伊那市のJA南信会館で、「TPP参加反対シンポジウム上伊那集会」が開かれました。
- 岩手では県民フォーラム
- 3月5日、岩手県盛岡市で「TPPを考える県民フォーラム」が開催されました。これは、岩手県農民連を含む県内48団体が構成する「TPP等と食料・農林水産業・地域経済を考える岩手県民会議」(代表世話人はJA岩手県中央会・長澤壽一会長)が主催したもの。全県から800人以上が参加し、会場に入れない参加者がロビーにあふれる盛況となりました。
- 今こそ小農民権利の保障を/農業を犠牲にする韓米FTA
- ビア・カンペシーナは、2000年から「小農民権利宣言」を世界的に認めさせるために運動を展開してきました。この運動が実り、今年1月の国連人権理事会諮問委員会の研究会では、「小農民と農村労働者の権利を守る新しい法律文書が必要だ」と確認されました。
- 燎原(りょうげん)の火のごとく広がる
TPP反対運動(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)
- 「TPP参加反対」のたたかいは、全国で幅広い国民的な運動として“燎原の火”のごとく広がっています。最近の世論調査では、反対の声が賛成を上回る変化も生まれています。農民連は、「TPP参加反対」の一点であらゆる団体・個人に呼びかけ、各地でシンポジウムや学習会、宣伝・署名活動などに取り組んでいます。
- 本の紹介/アズマ カナコ著 捨てない贅沢―東京の里山発 暮らしレシピ/新聞「農民」702号〜964号 合本を作製 ご注文を
- 東京農業大学出身で、8年くらい前に農民連の「農業ボランティア」として、沖縄県東村でパイナップルなどの農作業を体験したことのある東奏子(アズマカナコ)さんが、このたび本書を出版しました。
- 差別撤廃条約・憲法守れ
- 「女性差別撤廃条約と憲法を生かそう! 人間らしい雇用と社会保障を! 核兵器のない平和な世界を!」――2011年国際女性デー国際集会が、3月8日、東京・九段会館で開かれ、800人を超える女性が集いました。
- TPP阻止 どうすれば?
- 岩手県農民連女性部は2月26、27の両日、泊まり込みで第18回総会と学習交流会を開きました。15年ぶりに参加した人や「どうしても参加したい」と家族から時間をもらってきた人、60品もの野菜を作ってインショップに出荷している人など、元気いっぱいのおかあちゃんたちが集いました。
- 東ティモール農協づくり視察して (上)
- 1月30日から2月15日まで、日本のNGOでフェアトレードにも取り組んでいるPARCICの依頼で、東ティモールを訪問しました。始まったばかりの農業協同組合づくりの実情調査と、それに関する助言が主な目的でした。同国は2002年5月に独立し、アジアで最も新しい独立国です。また、農民組織はビア・カンペシーナの一員で、農民連の仲間でもあります。垣間見てきた国づくりと、農業・農協の現状について報告します。
- ほくほくネット JAL原告団に支援米
- 北海道と東北6県の農民連産直ネットワーク「ほくほくネット」と、JAL(日本航空)不当解雇撤回裁判原告団との連帯の輪が広がっています。「TPP(環太平洋連携協定)もJALの不当解雇も根っこは同じ」と立ちあがる農民と労働者。両者は「支援米」を通じて、激励のエールを交換しています。
- 旬の味
- 1000年に一度ともいわれるすさまじい大地震が東日本を襲った。そして想像を絶する大津波は、まるで映画の世界のようだ。時間がたつにつれて新たな映像や証言が伝えられている
■2011年3月14日(第964号)
- 今こそ生産費を償う乳価・畜産物価格に
- 来年度の畜産物価格を決定する食料・農業・農村政策審議会畜産部会(3月下旬に開催)を前に、畜全協(畜産農民全国協議会)と農民連は3月1日、農水省に要請を行い、酪農、肉牛の農家が参加しました。
- 乳業は地域の酪農あってこそ
- TPP(環太平洋連携協定)に対して、食品・飲料業界からも懸念の声があがっています。乳業メーカーの業界団体、社団法人日本乳業協会(会長=古川紘一・森永乳業代表取締役)の滝沢喜造さん(常務理事)に聞きました。
- 10年産備蓄米の買い入れ 超低価格、1万300円!?
- 農水省は2010年産の備蓄米買い入れ入札の1回目を2月4日、2回目を2月23日に実施しました。1回目は産地や業者の売り渡し希望がありながら、全量不落札に終わり、2回目の入札でようやく3万4000トン余りが落札しました。
- 農業被害も甚大 全額補償早く
- 災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会(全国災対連)は2月19、20の両日、新燃岳(しんもえだけ)噴火被害と土石流の不安が強まっている宮崎県都城市、高原町で住民の声を聞くとともに、現地で奮闘している労働組合や市民団体と懇談し、今後の救援対策について意見交換しました。
- 温暖化防止へ実効ある政策を
- 公害・地球環境問題懇談会は、2月19日、東京都内で、COP16(昨年12月にメキシコ・カンクンで開催された国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議)の報告集会を開きました。
- 農のこころ
- 春耕や鍬一振りの余力あり
- 明日来る、春を信じて
- 秋田県農民連 長谷山重吉(羽後町)
- 西根農民組合 自主申告向け計算会/奈良県農民連北和センター 畑まわり勉強会開く
- 岩手・西根農民組合はいま、所得税の自主申告に向けて計算会に取り組んでいます。2月27日に八幡平市大更(おおぶけ)地区の計算会には20人が参加しました。
- 神奈川農問研が講演と試写会
- 神奈川農業問題研究会などでつくる実行委員会は2月20日、相模原市で「TPP(環太平洋連携協定)問題の講演会と映画試写会」を開き、会場いっぱいの120人が参加しました。
- 米粉の魅力 まるごといただき!
- お米の需要拡大に、わが食生活の食料自給率アップに、ますます注目の高まっている米粉。編集部に寄せられた「おいしい米粉料理を教えて」というリクエストにお応えして、米粉料理のレシピを紹介します。料理レシピと写真の提供は、米粉の製造・販売に取り組んでいる千葉県の房総食料センターです。
- 大豆畑トラスト 全国交流会
- 遺伝子組み換えでない国産大豆づくりを生産者と消費者がともに進める第13回大豆畑トラスト運動全国交流会が2月16日、都内で開かれ、生産者や消費者130人が集い、交流しました。主催は、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン。
- 黒大豆の多収穫栽培
- 新聞「農民」1月24日号に載った「黒豆づくり大成功」の記事を読んで、全国各地から30件を超える資料の請求が埼玉農民連春日部支部に寄せられています。
- 旬の味
- 春一番が吹き、少しずつ暖かくなってきた。草木が芽吹き始めると、子牛がたくさん生まれる時期でもある。品種改良が進んでいる乳牛も、季節の移り変わりに左右されているようだ。ともあれ、うれしくなる季節の始まりだ
■2011年3月7日(第963号)
- 全村あげてTPP断固反対
- 人口5000人の小さな村、長野県中川村で2月20日、400人以上の村民が集まり、「村民の暮らしを壊すTPP(環太平洋連携協定)参加するな」とデモ行進と集会が行われました。
- 養豚業は壊滅、雇用も大損失
- 社団法人日本養豚協会は、菅首相がTPP(環太平洋連携協定)への参加を表明した直後の2010年10月20日に、農水、外務、経済産業の各省大臣にあてて、TPPへの不参加を求める要請を行いました。同協会会長の志澤勝さん(神奈川県綾瀬市)に聞きました。
- 全商連が国税通則法改悪反対シンポ
- 政府は、消費税増税の前に「税金を取りやすい環境」をつくるため、税務行政の権限を強化する国税通則法「改悪」案を今国会に提出しています。そして、この「改悪」案にもとづいて、国税庁長官が納税者への義務規定を盛り込んだ「納税者権利憲章」を策定できることになります。
- 生物多様性から農・食・人間の多様性へ
- 「農の会には、消費者がいて、研究者、生産者がいる。消費者がこういうものがほしいと言えば、研究者が技術開発して生産者が作る。こういうコラボができる『農の会』ってとても良いと思う」(鈴木義啓さん)―“農を愛し、農を科学し、農を創る”をスローガンに活動する「農の会」(農民連に団体加盟)は2月12、13の両日、東京都内で「生物多様性から農、食、そして人間の多様性へ」をテーマに、定例研究会・総会を開催し、約60人が参加しました。
- 交付金10アール1万5100円に
- 2月22日、農水省は米戸別所得補償モデル事業の米価下落分を補てんする変動部分の交付金単価を発表しました。標準的な農家の販売価格(手取り)1万1978円(60キロ当たり)に対して、2010年産の農家の販売価格は1万263円で、その差額は1715円あったとし、これを10アール当たり530キロの平年収量で換算し、10アール当り1万5100円を交付するとしています。交付金は2月25日から3月末までに支払われ、それに先立ち農家には金額が通知されます。
- 農のこころ
- 啓蟄(けいちつ)や堆肥の山が湯気立てて
- 農協 経済事業自立への課題
- 経済事業と信用・共済事業の分析手法では、どのような関係になっているのでしょうか?
- 有機農業で新規就農する
- 2月5日、茨城県水戸市にある(財)農民教育協会・鯉渕学園農業栄養専門学校の主催で、「有機農業で新規就農する、その道をさぐる」と題するセミナーが開かれ、行政関係者や学生、農家など100人以上が参加しました。この中で、有機野菜づくりに挑戦している3人の青年農業者が新規就農体験を報告しました。その内容を紹介します。
- 雪像でTPP反対アピール
- 新潟県十日町市で62回目の雪まつりが2月18日から20日にかけて開催されました。
- 旬の味
- 「啓蟄(けいちつ)」は二十四節気の3番目。立春、雨水の次に来る。ちょうど今ごろ、地中で冬ごもりをしていた虫たちが春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に地上へはい出してくる
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