「農民」記事データベース20110321-965-11

燎原(りょうげん)の火のごとく広がる
TPP反対運動(3/5)

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反対キャラバン850キロ走破

“もっと市民に”各地で宣伝
自治体、農協を訪問

 愛知県

 愛知農民連は2月8日から24日までの9日間、雪の日もありましたが「あいち食・農・健」(日本の食料・農業・健康を考える愛知の会)の呼びかけに応え、新日本婦人の会や労働組合といっしょに、14の自治体と13の農協などを訪問しながら、TPP参加反対のキャラバンを行いました。

 9日間で宣伝テープを流しながら約850キロを走破し、駅前や大型スーパー前など27カ所でノボリ旗を立てて訴え、約1000枚のビラを配布しました。

 初日の8日には、愛知農民連事務局長の本多正一さんがJR豊橋駅前で行った街頭宣伝を皮切りに、豊川市役所、ひまわり農協、新城市役所、東愛知農協、新城森林組合を訪問しました。

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西尾市内で宣伝する愛知食健連のみなさん(2月24日)

 豊川市役所では、議会で趣旨採択になったTPP参加反対の請願に対して、「きちんと決議してほしい」と、あらためて議会事務局に申し入れました。また、既に決議している新城市の市議会では、副議長に面会。議会の中でも“温度差”があったことや、「アメリカのためになぜこんなことをしなければいけないのか。韓国や中国が参加しないことをなぜもっと考えないのか」といった話を聞くことができ、雑誌『農民』も購入してもらいました。また、全国で1000万人署名に取り組んでいる農協では、「全組合員宅を訪問して署名活動に取り組んでいる」という頼もしい話や、新城森林組合では林業への影響を心配する声も聞かれました。

 キャラバンのなかでは、各訪問先で多くの方々から話を聞くことができました。その中で、TPPに対する危機感は持っているものの、まだ市民レベルにまでは浸透していないのではないかと感じ、いかに市民に伝えるかが重要な課題だと思いました。それと同時に反対運動だけではなく、日本の農業と食料の重要性を再確認し、産直などの取り組みを広く市民に伝え行動することも必要だと思いました。

(愛知・新城農民連 松井寛)

(新聞「農民」2011.3.21付)
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2011年3月

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