生産者と消費者共同でTPP反対
神奈川農問研が講演と試写会
神奈川農業問題研究会などでつくる実行委員会は2月20日、相模原市で「TPP(環太平洋連携協定)問題の講演会と映画試写会」を開き、会場いっぱいの120人が参加しました。
神奈川農問研の小川政則さんが「反対の世論を大きくしよう」と開会あいさつ。中央大学教授の大須真治さんは「TPP参加は国民生活に何をもたらすか」について報告しました。
また、元日本農業新聞代表取締役の島田圭一郎さんは「TPP報道にみる我が国のメディアの姿勢と報道内容の真相を問う」のテーマで講演。マスメディア業界の生き残り競争が激化しているもとで「アメリカ中心の報道やTPPの反対運動をいっさい報道しないなど、偏向した姿勢として表れている」と述べ、TPPを跳ね返すには「生産者と消費者ががっちり手を組むことが大事。そういう状況をどこまでつくれるかにかかっている」と語りました。
その後の討論では、参加者の意気高い発言が相次ぎました。JA県中央会の役員は「県内2カ所で大規模な県民集会を成功させた。全国で取り組んでいる1000万人署名にご協力を」と呼びかけました。
神奈川県農民連の高橋マス子さん(大和市)は「今こそ団体・業種を超えた協力・共同が求められている。神奈川でも、岩手県のような幅広い組織をつくりましょう」と呼びかけると、大きな拍手がわきました。
この後、参加者は映画「アンダンテ〜稲の旋律〜」を鑑賞しました。
(新聞「農民」2011.3.14付)
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