支援物資もち被災地入り山形 庄内農民連のリポート山形・庄内農民連の菅井巌さんと渡部正一さんが地震発生2日後の13日、宮城県に支援物資を持って入りました。そのリポートです。
会員は無事か、事務所は?当面食料・飲料水、燃油ぜひ車に無洗米180キロ、みそ20キロ、水150リットル、5升炊きのガス炊飯器、8キロのガスボンベ4本、日用品などを積んで、午前9時30分に鶴岡市を出発しました。国道47号を通って宮城県大崎市にある宮城県連事務所をめざしました。山形県大蔵村から停電が続き、宮城県に入るとすべて信号が機能停止していました。途中、岩出町付近で大渋滞し、ガソリンスタンドには100人余りが並んでいました。午後1時すぎに県連事務所に到着しました。事務所は無事でしたが人の気配はありません。近所の農民連会員は、家の中が散乱し、後片付けに追われていました。電気、水道は止まり、「ガソリンや飲料水、食料がほしい」ということでした。 その後、宮城県連事務局長の鈴木弥弘さんの状況を知ろうと鹿島台町へ行きました。鈴木さん宅には本人と奥さん、お母さんがいてお見舞いしました。お母さんは「地面の亀裂から泥が噴出してきて怖かった」と、恐怖体験を話してくれました。鈴木さんの家は、玄関付近にある門柱が倒れ土蔵は傾き、液状化現象で住宅付近は泥だらけで、鈴木さん家族は除去作業と後片付けに追われていました。 組合員全員の安否はいぜん不明で、当面必要な支援物資は飲料水、燃油、瓦礫(がれき)の撤去に使う2トンダンプ車、人員など。栗原市に住んでいる県連会長の鈴木道夫さんとは連絡を取り合い、対策本部をたちあげることにしているとのことでした。 庄内への帰路、作並温泉付近では道路が陥没し、その影響で大渋滞し、自宅に戻ったのは午後11時30分でした。
引き続き米1トン山形県農民連では、全国連からの要請にこたえて、被災地に米1トンを送ることを決めました。また、地元の庄内医療生協と連携し、宮城県塩釜市の坂総合病院に無洗米300キロとみそ30キロを送りました。(庄内農民連 菅井巌)
(新聞「農民」2011.3.28付)
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[2011年3月]
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