今こそ小農民権利の保障をビア・カンペシーナ
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KPLのカク・キルジャさん |
韓国政府は、FTAに対して3つの姿勢を示しています。第一に、アメリカ式の新自由主義・グローバル化を積極的に受け入れていく。第二に、すべての分野で商品の関税を撤廃した包括的な協定を進めていく。第三に、農業や公共の領域など、すべてを犠牲にしてでも大企業のための輸出協定を進めていくことです。
これは、“関税撤廃の例外品目は最低、関税即時撤廃品目は最大の交渉”といわれ、特に韓米FTAは、農業を犠牲にして輸出を増やし、その資金で食糧を輸入するもので、韓国国民は大きな怒りの声をあげています。
また、現在の農産物セーフガードは、適応期間が不十分かつ不明確であり、セーフガード措置が可能な品目は30品目ほどに過ぎません。また、FTA締約後に予測される「保護された品種・作物の単一化」によって、供給過剰におちいる可能性があり、政府はこうした点を調査していません。これでは韓国の農業は崩壊してしまいます。
韓国国民は、食糧主権を脅かすすべてのFTAに反対する運動に取り組んでいます。私たちKPLは、反対の力は大衆・国民のなかから生まれると考えています。韓国政府が韓米FTAを国会で通そうとする4月には選挙が行われますが、FTAに賛成する政治家を落選させる「落選運動」を行っていきます。
相手が自由貿易を世界に広げようとする中で、農民・市民が国際的な連帯を広げて世界的な運動を展開していくことが、いまこそ重要です。
[2011年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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