2003年3月
■2003年3月31日(第580号)
- イラクへの無法な攻撃をただちに中止せよ!
- 一、20日午前11時過ぎ(日本時間)、アメリカのブッシュ政権は、英国とともにイラクへの軍事攻撃を開始した。空前のイラク戦争ノーの国際世論を踏みにじり、イラク問題の平和解決をめざす国際社会の多数の支持のもとに行われている国連査察を力ずくで断ち切る暴挙に対し、満身の怒りをこめて糾弾し、即座に攻撃を中止することを要求するものである。
- 平和求め反戦行動
- アメリカのブッシュ大統領は世界中の戦争反対の声を無視して、3月20日午前11時過ぎ(日本時間)、イラクへの軍事攻撃を開始。小泉首相はただちにこれを支持しました。
- 陸・海・空・港・湾労組が
- イラク攻撃開始翌日の3月21日、東京・日比谷野外音楽堂で「DON'T ATTACK IRAQ STOP ! 有事法制3・21集会」が開かれました。会場には「ブッシュはただちにイラク攻撃をやめよ」などの手作りのプラカードやゼッケンをつけた人たちが続々とつめかけ、5千人を超え超満員。
- 全国から高校生が集まって
- 「1分、1秒でも早く戦争をやめさせたい」――こんな思いを胸に、北は北海道、南は沖縄から1200人の高校生が東京・渋谷の宮下公園に集いました。3月21日に開かれた「イラク攻撃反対! ぼくたちの手で戦争をとめよう全国高校生平和大集会」。
- 税金を払いすぎていませんか? よく確認を/固定資産税十七万円が戻ってきた!
- 固定資産税は3年に一度、一斉に評価替えを行います。今年はその基準年度で、固定資産税台帳の縦覧や審査請求ができる特別な年です。改正された制度をいかし、自分の資産の評価額をしっかり確認しましょう。
- 摘発あいつぐ米偽装!
- 東京都は3月13日、表示を偽って米を販売した6業者に改善命令を出し、名前を公表しました。
- 分析センター募金者氏名
- ◆ご協力ありがとうございました
- 七月の総会で正式決定
- 遺伝子組み換え食品の国際的な基準を決める、コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別部会が3月11日から14日まで、横浜市のパシィフィコ横浜で開かれました。
- 土作りと有機物の使い方(4)
- マメ科作物と共生する根粒菌が窒素固定することはよく知られています。ダイズ、落花生、クローバ(飼料作物)などを輪作・間作すると、地力を高めます。その際、収穫後の茎葉を畑にすき込むか、堆肥化して畑に戻すことが必要です。根粒菌は、化学肥料主体の多肥栽培では窒素固定の働きをせず、良質有機物による地力培養が根粒菌の活性を高めます。
- 乳価引き上げを!/85人で総会
- 農水省は3月13日、(1)加工原料乳補給金単価を一キロ当たり26銭引き下げ、10円74銭にすること、(2)限度数量を10万トン減らし210万トンにすること、(3)食肉や子牛の価格を据え置くことなどを決めました。
- 「野菜を持ってきました〜」
- 和歌山県海南市にある大型児童公園「わんぱく公園」。その入口近くで、毎週土曜日に開かれる「いきいき直売所」は、この4月で丸3年を迎えます。そこを切り盛りする元気なお母ちゃんたちはいま、「出前直売所」にはりきっています。
- この人/趣味多彩!いまは料理に入れ込んで
- 1月に開かれた鹿児島県農民連大会で事務局長に選ばれました。
- 旬の味
- 何を作っても採算がとれない農業にしてしまった自民党に農民として返答できるチャンスがいっせい地方選挙です
■2003年3月24日(第579号)
- 「作る顔が見えるお米」でがんばる米屋さんを応援/「お米の販売に役立てて」
- 「キーワードは、やっぱり“作る人の顔が見えるお米”」。――国内最大手の米卸、木徳神糧が未検査米を「新潟コシ」と偽って販売し、福島県の業者が輸入米を国産米に偽装するなど、安売り競争のもとで相次ぐ不祥事。そんな中で、本物のお米の味にこだわり、消費者との信頼を第一に考える街の米屋さんが元気を取り戻しつつあります。
- “イラク攻撃するな”
- 「NO WAR」「アメリカはイラク攻撃をするな」――。東京・港区のアメリカ大使館前で、3月12日、女性たちの切実な願いを込めた声が響きました。
- 4兆4000億の国民負担増
- 政府はこの4月から、サラリーマンの医療費自己負担を2割から3割に引き上げようとしています。
- 15道府県議会が凍結求める
- 小泉内閣によるサラリーマンの健保本人負担3割への引き上げに対し、全国各地から怒りがわきあがっています。負担増の「凍結」「延期」を求める決議・意見書は3月13日現在、15道府県議会と約140の市町村議会で可決されています。可決した道府県議会は、北海道、青森、秋田、宮城、長野、埼玉、新潟、三重、京都、徳島、高知、鳥取、長崎、鹿児島、沖縄。
- 小泉大増税は死活問題
- 「消費税の大増税、小泉“税制改革”は許さない。暮らしと経営を守れ」――。3月13日、重税反対全国統一行動が、全国590カ所で行われ、農民や中小業者、労働者など22万5千人が参加しました。
- 民衆の力に依拠して
- 第13回非同盟諸国首脳会議で繰り返し強調されたのは、民衆の力に依拠した「非同盟運動の再活性化」。この点で印象深いことが3つありました。
- 日本の農業、食料守る世論大きく
- 横山 「大綱」は「消費者重視、市場重視の考えに立った需要に合った米づくり」と言って、農家と消費者・国民を対立させている。消費者はとにかく安いものを欲しがっているのに、農家はそれを作らないと。
- 土作りと有機物の使い方(3)
- 土に有機物を投入すると、有機物からにじみ出る糖やアミノ酸、塩類などの水溶性成分をエサにする「非分解菌」と、セルロースやリグニンなどをエサにする「有機物分解菌」がそれぞれ増殖します。互いに好みのエサがなくなると、死んで他の微生物のエサとなるほか、無機化して作物の栄養となります。
- “環境・生命・安全、最優先に”
- 農民連、食健連も参加する「コーデックスNGO行動」は3月11日、この日から14日まで開かれるコーデックスバイオテクノロジー応用食品特別部会(コーデックス会議)最終会議の会場となる、パシフィコ横浜会議センター前でアピール行動を行いました。
- 本音の交流で元気に
- 国際婦人デーの3月8日、和歌山県農民連女性部第3回総会が、わかやま市民生協組合員ホールで開かれました。
- 『ずーっと食べたい、作りたい、日本のお米』
- 全国食健連は『ずーっと食べたい、作りたい、日本のお米』のパンフレットを発行しました。
- 旬の味
- 福岡市博多区の西鉄雑餉隈駅を降りると、3年B組金八先生こと武田鉄矢の故郷がある。武田たばこ店は下町の雰囲気のなか今も営業中だ
■2003年3月17日(第578号)
- イラクへの軍事攻撃NO
- 「対イラク戦争は、事実上、世界支配の戦争だ」「公正で平等な世界を」――マレーシアの首都クアラルンプールで2月20日から25日まで開かれた第13回非同盟諸国首脳会議(非同盟サミット)は、アメリカがねらうイラク攻撃に断固として反対する態度を表明しました。
- 「大綱」は農業切り捨てだ
- 小泉内閣は3月7日、食糧法改悪案を国会に提出しました。これは、日本を「米をつくらない国」にすることをねらった、昨年12月の「米政策改革大綱」(以下「大綱」)にもとづくもの。
- 「食の安全と安心を考える」/12万農家の要求に応える組織に
- 北海道連の北見地区協議会は「食の安全と安心を考える」学習会を2月11日、北見市で開き、90人が参加しました。
- 米改革に反対の建議書/「米政策改革大綱に反対する建議書」
- 秋田県西目町農業委員会(加川一男会長)は、「米政策改革大綱に反対する建議書」をまとめ、2月4日付で、小泉首相、大島農相などに提出しました(全文別掲)。
- HAPPY料理/菜の花も満開
- 愛知県のアツミ産直センターから野菜ボックスが届きました。スナップエンドウや大きなトマト! きっとあちらはもうずいぶん春めいているのだなぁ…と、ボックスの空気に春を感じました。今回の野菜は他にキャベツ1玉、大きな白ネギ2本、スナップエンドウ100g、コマツナ250g、ニンジン4本、チンゲンサイ2株400gです。
- ナズナ採り
- 「なんでナズナのことをペンペン草って言うんだ?」「それはお前、実の形がバチに似ているだろう。三味線のペンペンってわけよ」「なるほど!楽農倶楽部に入ると頭がよくなるなぁ」――分かったような分からぬような会話もまた「楽農倶楽部」の魅力です。
- この人/野菜作りも趣味かな?!
- ミカンと雑柑類を2ヘクタールの畑で作っている静岡県細江町の堀越茂一さん。他産業に働き始めた父に代わって農業をやろうと決意し、農業高校を卒業してすぐに就農しました。
- 土作りと有機物の使い方(2)
- 人が田畑を耕し、作物を栽培しては持ち出すようになって、土は自らの力で活力を貯えることができなくなりました。肥料をやるのはそのためです。
- 旬の味
- 「税金の計算も終わったし、ゆっくりした。やっと春が来た」。わが支部の税金相談会後に支部長が述べた言葉だ。やっと落ち着き、春の農作業の準備にとりかかれる
■2003年3月10日(第577号)
- 竹製割箸(わりばし)に有毒漂白剤残留
- 「竹製割箸(わりばし)に有毒漂白剤が残留!」――農民連食品分析センターが、昨年11月から今年2月にかけて竹箸を分析したところ、ほとんどのものから二酸化硫黄を検出しました。
- 割箸発祥の地はいま…
- 割箸(わりばし)の自給率はたった3%。豊かな森林の国と言われる日本で、何でこんなにも下がってしまったのでしょうか。割箸の発祥地、奈良県吉野の里を訪ねました。
- “町村の自治を守ろう”
- 一致団結して町村の自治を守ろう――。市町村合併の強制に反対する「町村自治確立総決起大会」が2月25日、東京・日本武道館で開かれました。全国町村会と全国町村議会議長会が共催したもの。
- 税金申告のとりくみで奮闘中/税金学習で驚きと怒りの声
- 奈良県農民連は税金申告のとりくみの中で2月28日現在、11世帯の新会員と賛助会員2人を迎えています。
- 分析センター募金者氏名
- ◆ご協力ありがとうございました
- 小さくても輝く自治体へ
- 小泉内閣による強制合併の嵐が吹き荒れるなか、「小さくても輝く自治体フォーラム」が2月22〜23日、長野県栄村で開かれました。会場のまわりは、人の背丈ほどの積雪。ここを会場に選んだのは、雪深い山あいの町村でも立派に地方自治の精神を体現しているというメッセージを込めてです。
- 土作りと有機物の使い方(1)
- 環境と調和した農業、安全・安心な作物作りは筆者の勤務する鯉淵学園(茨城県)の学生も強い関心を持っています。その基本の一つが土作りであり、有機物の使い方です。この稿では、土作り技術の基本と応用について述べます。水田については、稲葉光國さんが前号までに紹介されましたから、私は畑の土作りを紹介します。役立てられる情報があれば活用してください。
- 北海道で遺伝子組み換え大豆反対集会
- 日本には、遺伝子組み換えの大豆、トウモロコシ、ナタネなどが大量に輸入され、食品として流通していますが、まだ国内での商業的作付は一つもされていません。
- 旬の味
- 地産地消ばやりだが、なぜ食料自給率向上と合わせた取り組みが出来ないのだろうか。本気になって地産地消を進めるならば、とにかく生産を増やさなくては単なる掛け声に終わることはわかりきっている
■2003年3月3日(第576号)
- 「WTOノー!」世界の農民とともに
- 「ミニマム・アクセスの拡大と関税の引き下げに断固反対!」――東京でWTO非公式閣僚会議が開かれた2月14〜16日、都内ではNGOや農業団体、市民団体が主催する集会やデモ、シンポジウムなどが連日、繰り広げられました。直前に公表されたWTO農業交渉のモダリティ(自由化の枠組み)一次案は、「国際的押し売り」であるミニマム・アクセスをさらに拡大し、関税を大幅に引き下げようというもの。様々なとりくみでは、海外の参加者からも「反対!」の声があがり、議長国として「モダリティ案は『触媒』」などと玉虫色のまとめをした日本政府の道理のなさが浮き彫りになりました。
- 「米政策改革大綱」の疑問点 チラシに/会員拡大など経験を交流
- 秋田市農業委員会(柏谷健作会長)は「『米政策改革大綱』のここが疑問、個別対策へ農業者の声を!」と題するチラシを市内の約3800戸の全農家に配布しています。チラシは、「大綱」を「農業・農村そして食料の生産基盤を根底から壊していくもの」と批判。そのうえで、「大綱」の内容と「農業委員会の主張」を対置しています。
- 免税軽油申請の学習会
- 岩手県農民連の西根町農民組合は2月10日、24人が参加して「免税軽油申請の学習会」を開きました。
- 国民大増税を許さない学習決起集会
- 「つぶされてたまるかくらしと営業 国民大増税を許さない学習決起集会」が2月12日、東京・文京区の全労連会館で開かれ、30団体から135人が参加しました。農民連本部や青森、茨城県連の代表も参加しました。参加者は、消費税大増税を阻止し、国民本位の税制、税務行政の実現をめざし3・13重税反対統一行動を成功させようと決意を固め合いました。
- 分析センター募金者氏名
- ◆ご協力ありがとうごさいました
- 三つの選択に乗るのではなく食料主権を貫け
- 「日本は関税率の引き下げ競争に乗るべきではない」「食料主権を貫き、WTO農業協定の改定を」――日本共産党の中林よし子衆議院議員が、2月13日の衆議院予算委員会で、WTO農業交渉について質問し、ハービンソンWTO農業交渉議長の第一次案、日本政府が支持を表明したEU提案ともに日本の農業を守る内容ではないことを明らかにしました。
- 固定資産税の引き下げをBSEの万全な対策を
- 農民連、産直協、畜全協は2月19日、固定資産税の評価替えの年に当たって、固定資産税の引き下げを行うよう総務省と交渉しました。農民連の佐々木健三会長をはじめ、北海道や福島、茨城、群馬、東京、神奈川などから15人が参加。総務省からは固定資産税課の担当者が応対し、日本共産党の春名眞章衆院議員が同席しました。
- おいしい野菜づくり
- 秋田農村問題研究会(阿部健一郎代表委員)は、2月1日、冬場の野菜生産の振興をはかろうと現地研修会を行いました。当日は、農民連会員をはじめ、農業高校の女性教師、研究者、秋田市中央卸売市場の社長など20人が参加しました。
- WTOモダリティ1次案は撤回を!
- 「日本の農業は経済や雇用の1〜2%を占めるにすぎず、日本の農民の多くは専業農家ではない。これにこだわり、非農産品やサービスの自由化を遅らせるのは間違った戦略だ。農業に日本経済の未来があるわけではない」(「日経」2月15日など)――アメリカのゼーリック貿易担当大臣(通商代表)は、WTO非公式閣僚会議を前にこう言ってのけました。
- 読者からのお便り
- 断固反対して輸入米の追放を/輸入果汁にもセーフガードを/イラク攻撃反対署名で飛び回る/イラクにも家庭の営みあるはず/若い人が畑借りもの作りに励む/看護学生にエールを送りたい/食品分析センターを見学したよ/粘り強い運動で要求実現を
- 「米を守れ!」写真コンクール応募作品(2)「ゆっくり」
- 大阪府の東方に位置する40万都市、枚方市。その東部地域に唯一残されている里山。この地の風景も少しずつ変わり始めています。
- 演劇
/モリエール喜劇の傑作
- 文学座がモリエールの「ドン・ジュアン」を、渡辺徹の主演、西川信廣の演出で上演します。モリエールはシェイクスピアと並ぶ世界演劇史上の巨人といわれ、フランスでは、コルネイユ、ラシーヌとともに三大古典劇作家に数えられています。その代表作「ドン・ジュアン、もしくは石像の宴」の初演は1665年でした。作者はこのとき43歳、作家としての力量と気迫の最も充実した時期の作品で、「タルチュフ」「人間ぎらい」とともにモリエールの三大傑作喜劇のひとつに数えられています。文学座では1974年の江守徹による上演以来、29年ぶりになります。
- 心の交流で切り開こう
- 今年、結成10周年を迎える農民連青年部は2月16日から2日間、東京都内で第11回総会を開きました。総会では全体討論のほか、シンポジウムや笠木透さんのミニコンサートを行いました。記念レセプションでヒューマン・ファーマーズの歌とともに、築地から仕入れた新鮮な鱈の寄せ鍋や各地の自慢の農産物を食べ飲みながら親交を深めました。
- 栗の産地守ろう
- 「栗の栽培技術を確立し、日本一の生産地を守ろう」茨城・中央農民組合は1月27日、県園芸試験場の研究員を講師にして、講習会を開きました。組合員15人が参加した講習会では、剪定、施肥、防除や収穫後の虫の発生を予防するやり方などについて詳しい説明を受け、勉強しました。
- 誰でもできる無農薬・有機稲作(12)―最終回―
- 11回にわたり連載してきた無農薬・有機稲作は、単に安全で栄養価の高いお米を生産するだけでなく、水田の多面的機能を飛躍的に高めるための農法として発展させることが大切です。
- 軍隊を持たない国があった!
- 映画は昨年3月に東京で初公開されたあと、北は北海道から南は沖縄まで全国200カ所以上にのぼる自主上映会が続き、大きな反響を呼んでいます。「なぜ軍隊を捨てたの?」「どうやって国を守ってるの?」「日本の平和憲法とどこが違うの?」といった観客の目に、美しいコスタリカの風景と人びとの暮らし、底抜けに明るい子どもたちの姿が紹介されていきます。
- 旬の味
- 冬の伝統行事が盛んに行われ、どこでも賑わいを見せている。祭で共通しているのは五穀豊穣と無病息災を願っていることだ。命の源、食と健康が人間生活の基本であることを教えている
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