「農民」記事データベース20030310-577-09

旬の味


 地産地消ばやりだが、なぜ食料自給率向上と合わせた取り組みが出来ないのだろうか。本気になって地産地消を進めるならば、とにかく生産を増やさなくては単なる掛け声に終わることはわかりきっている▼「お上」や「役所」が作るチラシやパンフレットには「地産地消」が踊るが、生産を増やすための施策がほとんどない。私たち農民自身にも言える。どうも地産地消と言っていればどこからか降って沸いてくるもので自分は何もしないということが多い▼食料自給率を上げるには、輸入食品や体によくないなと思うものは買わない。いまどきそんなにカロリーの高いものは食わない。なるべく料理は自分で作って食うことをもっと増やせばいいはずだ。自分で作れない人は、信頼できる人に作ってもらう▼このわかりきったことを本当に実践できるのは農民のはずだ。自分の家の食料自給率を上げるためにものを作れば必ず余剰が出てくる。これこそが地産地消のすばらしい「財」になる。ものを作れる農民の優位をもっともっと示そうではないか。

(本)

(新聞「農民」2003.3.10付)
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2003年3月

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