「農民」記事データベース20030317-578-09

旬の味


 「税金の計算も終わったし、ゆっくりした。やっと春が来た」。わが支部の税金相談会後に支部長が述べた言葉だ。やっと落ち着き、春の農作業の準備にとりかかれる▼農業所得は減収、勤め先の給与も減っている。家族のくらしが見える。そんな源泉徴収票や申告用紙をまじまじと見つめ、「本当の春」を願わずにはいられない。そんな願いをいま、三月市議会へ請願している▼農民センターは「米政策改革大綱の撤回」「WTO農業交渉での関税引き下げ反対」を、地域労連は「四月からのサラリーマンの健保本人三割負担凍結」「労働法制の改悪反対」である。農民、労働者それぞれの願いであるし、農民と労働者を兼ねる私たち兼業農民にとっても、まさに「生死の願い」である。いま、この願いを議会が真剣に取り上げ、国に届けることが重要だ▼もし、この願いが議会で断ち切られるようなことになれば、われわれはそのことを地域の住民に知らせ、要求実現に奮闘してくれる議員を増やしていくしかない。「本当の春」を告げるためにも。

(巌)

(新聞「農民」2003.3.17付)
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2003年3月

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