2003年12月
■2003年12月22日(第616号)
- 政府・財界と断固たたかうぞ
- 「日本の農業と食料を守れ」「財界おしつけの米改革は中止せよ」――12月9日、抜けるような冬晴れの下、全国食健連・農民連の「12・9食と農を守る中央総行動」が行われ、全国から農家、労働者、消費者など200人が参加。農水省前の要請行動を皮切りに、食健連初の取り組みとなる日本経団連前での大衆行動や省庁交渉、グリーンウエーブ集結集会を行いました。
- 作る人の顔みえるっていいねぇ
- 「うまい!」「やっぱり作る人の顔が見えるっていい」――中央総行動につづいて、台東区民会館で行われた「中央収穫祭」には、全国から選りすぐりの逸品が集合。消費者や流通業者、国会議員も出席して、大いに堪能・交流しました。
- 食糧・生産・地域を再生する農民連の出番
- 農民連は12月10〜11日、都内で全国委員会を開催。都道府県連から選出されている全国委員など72人が参加し、イラク派兵など、平和と暮らしをおびやかす小泉内閣の悪政をはね返し、農業つぶしに抗して要求にもとづく運動を広げ、強大な農民連をつくる決意を固め合いました。
- 県農水部、農協中央会と交渉
- 新潟県農民連と同農協労連は、11月19日と26日、県農水部、農協中央会と相次いで交渉しました。
- イラクに自衛隊を派兵するための「基本計画」の
強行に抗議し、派兵中止と、国連の枠組みによる
人道支援に切り換えることを要求する決議
- 政府は9日、イラクに自衛隊を派兵するための「基本計画」を閣議決定しました。
- 2003年第2回全国委員会への報告(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)
- アメリカいいなりのイラクへの自衛隊派兵のねらいや、小泉「改革」による大企業中心主義が国民の暮らしと平和を脅かしています。農業では、食料の外国依存と大企業支配を強める農業版「構造改革」、その第一段である「米改革」などの悪政に加え、米の不作や野菜・果樹価格の大暴落、台風や地震被害など、農民にとって激動の1年でした。
- 「鎖国」発言と農業構造改革
- 12月9日に、食糧・農業・農村基本政策審議会が開かれ「食料・農業・農村基本計画」の見直しが諮問されました。
- みる きく 笑う そして感動
- 東京の下町・浅草。花のお江戸の時代から浅草寺を中心に、仲見世や歓楽街など常ににぎわってきました。映画館も遊園地(現在の花やしき)も日本で初めてオープンしたのがここ。この地で生まれた浅草オペラやレビューは大人気を得ていました。エノケンこと榎本健一や古川ロッパという喜劇役者が生まれ、伴淳三郎、益田喜頓、森川信、そして渥美清、萩本欽一、ビートたけし、などの芸人たちが誕生していったのです。今もなお大衆娯楽が息づいている浅草の芸能探訪を試みました。
- 松尾佐知子のやっぱりごはん
- 年の瀬は掃除に年賀状書き、みそ作りにおせちと、目の回るような忙しさ。でもこの緊張感をひとつひとつこなしていくのが快感である。どうせやるなら楽しまなきゃ!
- 農民連(鹿児島県連)と医療生協(谷山東支部)が秋まつり
- 鹿児島県農民連と医療生協谷山東支部共催の「秋まつり・健康チェックと野菜市」が11月29日、鹿児島市の県連事務所前広場で行われ、150人が参加しました。
- 浮羽町で大豆畑トラスト収穫祭
- 福岡・みのう農民組合は11月30日、浮羽町で大豆畑トラスト収穫祭を行いました。参加した42人は、コンビニの店主、保育園の栄養士さん、元看護師さん、大学の先生、車イスの奥さんを連れてこられた夫妻などいろいろな分野の、しかもゼロ歳から78歳と年齢幅も広い人たち。
- 本場のキムチ作り講演会
- 農民連にいがた産直センターは11月18日、キムチ作り講習会を開き、下越・県央から16人が参加しました。
- 茂木信平さんのこと
- 2年ほど前、朝日新聞の歌壇に島田修二選を見つけ電話をさしあげた。その茂木さんが10月17日、94歳で亡くなられた。通夜と告別式には全国から多くの参列者が集い、温かなその人柄を偲び悼んだ。弔辞では、多年にわたり農業経営者運動を続けている仲間たちから、茂木さんが一貫して「農業経営者の自立と主体性確立」に努力された話や「困難な時はまず自力で、ダメなら仲間と一緒に、それでもダメなら仲間の輪を広げてたたかえ」と教えてこられたことなど感動的な紹介があった。
- 旬の味
- 2004年は国際コメ年で、日本委員会も設立され、委員に井上ひさしさんや富山和子さんが名を連ねている。国際コメ年のテーマは「コメは命」
■2003年12月15日(第615号)
- 農業は楽しいゎ
- 「食の安全と日本の農業守りたい」と多様に発展する新婦人の産直運動――各地で広がる農業小組、畑小組の取り組みを追いました。
- 種まき・収穫は子どもと/自分が食べるのは自分で
- 「子どもたちに野菜の旬や育ち方を知ってほしい」「自分もやってみたい」――今年の春から、幼稚園や小学生の子どもを持つ20代から30代のお母さん8人が野菜を作りはじめました。新婦人福島支部りんご班の「畑小組」。毎月5の付く日に集って農作業を行い、種播きと収穫は家族総出で行います。
- 広がってきた食と農守る取り組み
- 12月21日に第21回大会を開く新婦人の安達絹恵さんに「食と農に関わるとりくみ」についてうかがいました。
- 食べたい食べてほしい本物の米(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)
- おいしいお米を作り続けたい――。10年ぶりに農村をおそった不作、そして吹き荒れる政府の米つぶし。農民連は、農村でも、街でも、たたかいの輪を広げ、"米を守る" 国民的共同を呼びかけています。
- GM稲の開発中止に 岩手
- 岩手県が100%出資している生物工学研究センターが、冷害に強い稲の育成をうたい、今年から野外実験を行なっていた遺伝子組み換え(GM)稲は、岩手県内をはじめ全国的に高まった反対運動によって事実上の開発中止に追い込まれました。
- 自分で採って食べました/価格据え置き 蜂屋柿注文を
- 愛媛県菊間町の私のミカン園で恒例となった障害者のミカン狩りが11月16日に行われました。松山市の民間の障害者団体「障害者の自立支援センター」が呼びかけ、今年で9回目。松山市をはじめ県内はもとより、遠くは北海道北広島市から障害者13人(うち車イス使用者10人)、大学生のボランティアや家族連れなど45人、犬1頭が参加しました。
- 旬の味
- 先日、孫たちが高畑勲監督の「火垂るの墓」のビデオを見ていた。何気なく目を移して驚いた。戦争の現実、怒りや悲しみをあまりにもリアルに描き出していたからだ。母の死、残された妹の無邪気な姿が胸を締め付ける。そして食糧難。自分たちが生きるために他人を思いやる余裕さえ失っている人々。戦争はこういうものだとの告発に心が揺り動かされ、画面を直視さえできない
■2003年12月8日(第614号)
- 餅 商店街で国内産・中国産食べ比べ/国産もちにこだわる町田食品(神奈川・横須賀市)
- 「あなたはどちらが良いと思いますか?」――国産と中国産のもち米を食べ比べてもらおうという試みが、神奈川県横須賀市の黒船仲通り商店街の食品店「すず屋」店頭で行われました。「私はこっちが甘いと思うわ」とにぎやかな主婦、爪楊枝を手に沈思黙考する男性、「食べ物は国産でなきゃ」と“演説”するおばあちゃん景品も出るとあって食べ比べは大盛況でした。
- 日本の米・農業守って食糧自給率の向上を セーフガードの発効を
- 第49回日本母親大会実行委員会は11月20日、大会決議で確認された母親・女性たちの切実な要求を政治に反映させるため、政府・省庁への要請行動を行いました。農水省には、日本の米と農業を守り、食糧自給率の向上、激増する輸入農産物に対するセーフガード発動などを求めて交渉。農民連の高橋マス子女性部長をはじめ新婦人などから13人が参加しました。
- 世界の流れ知り地域から行動を
- 11月20日、山形県農協労と田川食健連の共催で田川地区グリーンウエーブ学習会・収穫祭が83人の参加で行われました。
- はたらく女性の中央集会
- 「許すな小泉『構造改革』 人間らしく生き、働こう 平等と平和を」をスローガンに「第48回はたらく女性の中央集会」が11月22〜23日、東京で開かれ、のべ1120人が参加しました。
- 農業に意欲もてる政治を
- 「農業を縮小する米改革の中止を政府に求め、農家が意欲を持って農業に取り組める農政の実現を」――。愛知農民連は11月19日、県に対して要請を行いました。
- 外米のお雑煮で正月となりかねません
- 今年は、もち米の価格が高騰し、製品の切り餅も値上がりしています。一方、中国やアメリカから輸入する外国産もち米は昨年の4倍にふくれあがり、よくよく気をつけないと、外米のお雑煮で新年を迎えることになりかねません。
- 懐かしい味 今年もどうぞ
- 信州・伊那谷にだけ伝えられてきたおいしい「白毛もち米」。モミに白い毛状の長い芒(ぼう)がついているのが特徴です。農家はこれでお餅をつくり、その味を子孫に伝え、種子を家宝として代々守ってきました。
- 伝統食列車
- 伝統食列車第14号が11月16〜17日、三重県からフェリーに乗って愛知県入り。渥美半島の農業を見学した後、豊橋市の三河湾を望むホテルで伝統食交流会を行ないました。
- 産直の良さをアピール
- 主婦連合会の「主婦会館プラザエフ」5周年記念イベントが11月22日から三日間、「いのちと暮らしを考える」をテーマに東京で開かれ、農民連と産直協は新鮮な旬の野菜やリンゴ、ミカン、漬け物やもち、ソーセージなどの加工品を会館前で販売。関東近県だけでなく、青森や愛媛から参加した仲間が、会館利用者や道行く人に産直農産物の良さをアピールしました。
- 松尾佐知子のやっぱりごはん
- 私の本業は学校給食を作ること。安全で豊かでおいしい給食作りのために毎日奮闘している。仲間で食の安全の勉強会もしていて、先日は農民連食品分析センターの八田純人さんに講師をお願いした。
- この人/お金よりの人生を大切に
- 見た目は30代後半。落ち着いた話ぶりで、実際の年齢がわかります。11月から山口県農民連の専従になり、車で7〜8分のところにある玖珂町の事務所に週4日通っています。
- 旬の味
- わが町に南天会という80歳中心の元気な6人のぶどう仲間がいる。地元業者が突然廃業したため、農民連に相談に来た。秋田市卸売市場の協力で庭先までの集荷が実現。2年目を迎えた今、農家指名の買い手がつくという
■2003年12月1日(第613号)
- 保育園で今どき脱脂粉乳!!
- みなさん、保育園では今でも脱脂粉乳を飲んでいるって知っていますか? 「えぇ? 戦争直後のことじゃないの?」いいえ。実は現在でも4割以上の保育園で、輸入脱脂粉乳(=スキムミルク)が使われています。輸入先はニュージーランド。「輸入の脱脂粉乳ではなく、地元の牛乳を子どもたちに飲ませたい」という保護者や保育関係者の願いにもかかわらず、どうしてそんな時代錯誤が続いているのか――裏側を調べてみました。
- 県内産牛乳へ切り替え/12・9食と農を守る中央総行動
- 広島県広島市は「豊かな保育をすすめる会」を中心に20年がかりの運動で、97年に脱脂粉乳から県内産の牛乳への切替えを実現させました。
- 米の安定供給に力尽くせ
- 「要らない外米輸入をやめ、米の自給をはかれ」「農民、国民の要求を聞け」――全労連・全国一般東京地方本部は11月19日、米の安定供給とBSEの問題で農水省と交渉しました。
- 地域の生産を掘り起こすには…
- 地域農業を守る視点で小さな農家にも光をあて、地域の生産を掘り起こそう――11月18日から2日間、群馬県利根村で開かれた「農民連関東ブロック秋季研究交流集会」には96人が集い、30人が生産点などでの貴重な経験を報告し、交流しました。
- お待たせ カドミウムの分析 始めます/分析センター募金者氏名
- 農民連食品分析センターは11月15日から、カドミウム(Cd)、銅(Cu)の重金属分析を開始しました。
- 学校祭で“食”を調べ楽しんだ
- 本校の学校祭は3年に一度の公開です。今年は10月4、5の両日に開かれました。3年生のわがD組も初めての行事。展示を何にしたらいいか、夏休み中に決めて資料集めが始まりました。テーマは「3D食ing」。身近な食について考えようというねらいです。
- 温かい楽しい記事がいっぱい
- 「日本農業がここまで追い込まれているのは許しがたい」と、新聞「農民」の配達、集金、拡大にも協力してくれる読者がいます。山口県小郡町の舛冨あさ子さん。山口県農民連の三好宣捷会長は「彼女の激励に応えて私たちもがんばらなければ」と決意を新たにします。
- 食べた食べたよ郷土料理 農村の良さ丸ごと知った
- 空気の澄んだ農村集落をぶらぶら歩き、豊かな緑と伝統的な建物を眺めながら、農家の軒先で郷土料理を食べ、生産者とふれあう――千葉・多古町旬の味産直センターの「BRAぶら しんのみ祭り」が11月15日、多古町次浦集落で行われました。
- 読者からのお便り
- 賢治の記事を興味深く読む/娘が産直のスタッフに/野菜ボックスの調理実習
- 『きくまの民話と伝説』
- むかーし遍照院にゃあ、瑞映和尚(ずいえいおしょう)ゆうえらあいお坊さんがおったんじゃと。ものすごーく芋の好きなお坊さんでのおぅ、いっつもいっつも芋を食べとったんじゃとい。
- 歌舞伎と文楽の公演
- 東京・千代田区の三宅坂にある国立劇場。1966年に開場した校倉(あぜくら)造りの外観、大劇場(客席数1616)と小劇場(客席数594)があります。ここでは歌舞伎や文楽など日本の古典演劇を中心に上演しています。12月は歌舞伎(大劇場)と文楽(小劇場)、文楽鑑賞教室(小劇場)が上演されます。
- 旬の味
- 「凶作の秋日照り」とはよく言ったものだ。夏、天候不良で、もう不作が決定的な秋になってから日照りがいくら続いても遅い! が、今年は不作でも「秋日照り」はない。10月になって少し好天が続いたが、途中から天気が不安定になった
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