農業つぶしの「米改革」許さない食べたい食べてほしい本物の米(4/5)
おいしい北海道産の新米ぜひ東京の3校訪ね訴え空知産直センター北海道・空知産直センターは十一月二十八日、東京・練馬区の三校の小中学校を訪れ、栄養士さん、調理師さんと懇談(写真〈写真はありません〉)。現場の要望を聞くとともに、「おいしくて安全な北海道産の新米を」と率直に訴えました。産直センターと同区の学校給食とのつながりは九八年から。米飯給食への補助が打ち切られようとするなかで、「お金に余裕はないけれど、おいしい新米を子どもたちに食べさせたい」との栄養士さんたちの願いに応えてスタート。その後、またたく間に十数校へと広がり、カボチャやタマネギなどの野菜も届けるようになりました。 「東京の子どもたちが食べてくれることは、私たちにとっても誇りです」と、空知中央農民組合の井上耕太郎委員長。米の不作にも関わらず、値上げしないで供給することを決めました。 一方、子どもの食生活の乱れが指摘されるなかで、力を合わせる栄養士さん、調理師さん。「子どもたちは混ぜご飯が好き。でも、白いご飯のおいしさを知ってもらいたいから“ご飯の日”も設けている」と言います。そういう日にはふりかけを手作りするなど、限られた時間と予算のなかで生かされる知恵と工夫。しかし、こうした努力にも「調理業務の民間委託」という攻撃がかけられています。 井上さんは、「農業でもそうだが、何でも金勘定で考えるのは間違い。みなさんの愛情が子どもたちに伝わるよう、お互いにがんばっていきましょう」と呼びかけました。
(新聞「農民」2003.12.15付)
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[2003年12月]
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