山形・田川地区世界の流れ知り地域から行動をグリーンウエーブ学習会・収穫祭
十一月二十日、山形県農協労と田川食健連の共催で田川地区グリーンウエーブ学習会・収穫祭が八十三人の参加で行われました。 ステージには大根、かぶなど旬の野菜を満載した「野菜宝船」。食文化の会、新婦人の皆さんによるおにぎりとお味噌汁、農民センターのお母さんたちによる「ごちそう」や「漬物」がテーブルに並びます。なかでも桜井なかえさんの「手作りこんにゃく」はあっという間になくなりました。 開会の挨拶に立った山形県農協労の小林優委員長は「百年先を見据えた農業・地域づくりを一緒に考えてゆこう」と訴え。学習会では「メキシコWTO閣僚会議決裂が意味するもの」のテーマで、現地参加した秋田県農民連の佐藤長右衛門委員長が講演しました(写真〈写真はありません〉)。 決裂の瞬間、「各国のNGO代表が抱き合ったり、Vサインをしたりする姿に“世界の流れが変わった”と感じた」と感想を述べた佐藤さん。 「『米改革』と称して、財界の言いなりに農民を差別・選別し、農業を市場競争に投げ込み、株式会社の農地取得と農産物輸入を進める日本の農業つぶしは、WTOの先取りだ。日本は世界の流れに逆行している。“食料主権と家族農業を守れ”が世界の流れだ」としめくくりました。 今回のグリーンウエーブ行動のまとめで、菅井巌・田川食健連事務局長は「庄内八つの自治体と、すべての農協から政府要請の賛同をいただいている。そこでも米改革への不安や、WTO決裂歓迎の話が出された。いまこそ世界の流れを知り、地域で考え、行動することが求められている。団体・個人に国民署名をおおいに広げよう」と報告。大高全洋会長は「学習会を広げ、行動に立ち上がろう」と訴えました。 (田川食健連事務局長・庄内農民センター 菅井巌)
(新聞「農民」2003.12.8付)
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[2003年12月]
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