農業に意欲もてる政治を価格保障や「米改革」中止 愛知農民連が県に要請
「農業を縮小する米改革の中止を政府に求め、農家が意欲を持って農業に取り組める農政の実現を」――。愛知農民連は十一月十九日、県に対して要請を行いました(写真〈写真はありません〉)。 愛知県連の早崎英夫会長、土屋元義事務局長をはじめ、県内各地より十人が参加。県側からは、農林水産部農林総務課をはじめ、米、畜産、農薬などの担当者、六人が出席しました。 「米改革」についての県側の説明は、米価を市場原理まかせにするなど、米の安定供給に対する責任を放棄した国の方針説明に終始し、私たちの要望に対する理解は感じられません。これに対して、「やる気のあるすべての農家が米作りを続けられるように」と、価格保障や地域農業を守ることのできるビジョン作りの指導など、参加者から意見、要望が相次ぎました。 さらに、ミニマムアクセス米を廃止し、関税の大幅引き下げに反対すること、食料自給率の向上に向けた施策を行うことなどを、県として政府に求めるよう要請。また、地産地消の推進や、経過措置農薬、特別栽培農産物の新ガイドラインの問題、畜産のふん尿処理施設への支援など、県内農業を守るための多岐にわたる事項に関して、熱い討論が交わされました。 今回の交渉では、私たちの要請に対する、県側の具体的な回答は残念ながらありません。しかしこうした要請を行ない、農業を取り巻く厳しい現状を伝えていくことはたいへん重要なことだと実感しました。 (東海ブロック編集協力員 野澤優=愛知・新城農民連)
(新聞「農民」2003.12.8付)
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[2003年12月]
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