「農民」記事データベース20031215-615-01

新婦人の農業小組が各地で大活躍

農業は楽しいゎ

土に触れると元気がわく 鹿児島・自由が丘班「農業小組」

 「食の安全と日本の農業守りたい」と多様に発展する新婦人の産直運動――各地で広がる農業小組、畑小組の取り組みを追いました。


みんなでワイワイ収穫また楽し

 鹿児島市の郊外、新婦人鹿児島支部自由が丘班の「農業小組」は四年目の秋を迎え、五人の会員と家族がみんなで楽しく取り組んでいます。

 「土にふれるとストレスが解消し、元気になってくる」と話す尾下章子さん。「草と間違えて玉ネギの苗を抜いたことも…」と苦笑しながら、「今、五アールの畑にカボチャ、大根、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、人参、玉ネギなどを植えている」と話します。

 農業小組は、稲刈り交流会がキッカケ。新婦人会員の徳留佳子さんの田んぼで一年目は黒米、二年目はもち米、三年目からは田を畑にして野菜を作りました。

 「採りたての野菜は味が違う。春菊もショウガも生でもおいしい。わいわい大勢で収穫するのがまた楽しい」という田中春美さんは「いずれはこの野菜と小麦でパンを作りたい」。小麦の種も播く予定です。

 作り方は、通りがかりのおじさんやおばさん、農民連の人から教わります。肥料は鶏フンや牛フンなどを使い、無農薬で栽培。作ったものは会員で分けあいますが、たくさん採れると、近所にある農民連の県連事務所に持ち込んでいます。

 「農業小組への援助を惜しまず、一緒にやってきた」と、県農民連執行委員の松下兼文さん。「いいものが出来ているので、直売所を作ろうと呼びかけている。こういう人たちのやる気を生かして、地域の農地を守り、作った物を消費者に提供していければ」と夢を膨らませています。

(新聞「農民」2003.12.15付)
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2003年12月

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