未経験者ばかりで 育つ姿みてうれしい種まき・収穫は子どもと福島・りんご班「畑小組」
「子どもたちに野菜の旬や育ち方を知ってほしい」「自分もやってみたい」――今年の春から、幼稚園や小学生の子どもを持つ二十代から三十代のお母さん八人が野菜を作りはじめました。新婦人福島支部りんご班の「畑小組」。毎月五の付く日に集って農作業を行い、種播きと収穫は家族総出で行います(写真〈写真はありません〉)。 「未経験の人ばかりなので、自分で播いた種が育っていくのが楽しいみたいです」とうれしそうに話すのは、畑小組代表の吉田由美さん。「私の子どもも『畑に行く』と言うと喜んでついてきて、これまで食べなかった人参も、喜んで食べるようになった」と話します。 畑には、先輩お母さんたちに教わりながら作っている大根、白菜、長ネギ、えんどう豆、ブロッコリー、芽キャベツなどが育っています。
福島・小高支部「家庭菜園小組」自分が食べるのは自分で農民連とともに運動 地場産ものを学校給食に「せっかく農家に嫁いだのだから、野菜の自給に取り組みたい」――福島県の新婦人小高支部で、農家のお嫁さんたちが「家庭菜園小組」を作ったのは十五年前。「農家といえども食べ物を買う状況のなか、五人で始めた」。渡部チイ子さんは、こう振り返ります。生産が増え、地元小学校に無料で提供したり、引き売りしたり。九三年、新婦人と農民連・小高町農業を守る会の請願が実り、地場農産物の給食が実現。今年から保育所、幼稚園、小・中学校に米と野菜が入っています。産直運動が発展するなかで、家庭菜園小組は自然消滅。しかし「その土台が、農民連の産直の発展につながった」とチイ子さん。長男の寛志さんも今年からお嫁さんの直美さん(写真〈写真はありません〉)と農業に専念しています。 「作った野菜が暴落すると、自分の仕事の価値はこんなものなのかと思う。でも産直で、農業は大切だと消費者に教えられた」とチイ子さん。「大阪新婦人との交流はとても楽しく、出荷先がわかるのはやりがいがある」と寛志さん。新婦人と農民連の産直運動は後継者も育てています。
(新聞「農民」2003.12.15付)
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[2003年12月]
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