「農民」記事データベース20031215-615-03

広がってきた食と農守る取り組み

産直、「学校給食に国産物を」運動…

 十二月二十一日に第二十一回大会を開く新婦人の安達絹恵さんに「食と農に関わるとりくみ」についてうかがいました。


 新婦人は「食の安全と日本の農業を守りたい」との思いから産直に取り組み、品目は野菜から米、豆腐、肉などに広がり、地元業者との共同も始まっています。

 全国で稲刈りツアー、柿もぎ、トウモロコシ、ブドウ、クリの収穫など、内容も多様に発展し、愛知県名東支部では週一回、産直の野菜を使い、みんなで食事を作ってお昼を食べる 『食べごと小組(サークル) 』 が始まっています。

 これから、若いお母さんたちの中に「食の安全」や「食べること」の大切さ、楽しさを野菜ボックスを通じて広げ、学校給食に安心できる国産の農産物を広げようと思っています。

 小泉首相の構造改革の流れの中で、給食民営化の動きが進んでおり、学校給食の運動では「民間委託反対」「食器の改善」「食材の改善」の運動もとりくまれています。

 学校給食で地元産米を使うと助成金を出す自治体は全国で一県一市二町しかありません。神奈川県横須賀市の小学校給食では米飯が週一回増えると年十八トンの米の消費につながると言われています。神奈川県では、新婦人と農民連の運動が実り、三百六十一校のうち二百十八の学校給食に農民連の豚肉が入るようになりました。

 これを米などでも広げたい。新婦人では、米飯給食への国の補助金を復活させ、国産小麦への助成を新たに求める署名運動を強めています。

 農家のみなさんには、子どもたちのために遺伝子組み換えや農薬漬けでない、安全なお米や大豆、小麦をいっぱい作って、私たち消費者に届けてほしいと思います。

(新聞「農民」2003.12.15付)
ライン

2003年12月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2003, 農民運動全国連合会