2012年3月


2012年3月26日(第1014号)

スペースマーク 手記 私の3・11(1/2)
あの日の朝、前の年のチリ地震津波で被害にあったホタテ養殖施設の補修をして、8時ころ家にもどって朝食をとった。その後、この時期にいつもやっている友人のカニ刺し網の手伝いをして昼食をとり、いつもと変わらぬ時を過ごしていた。
スペースマーク 手記 私の3・11(2/2)
「待ちに待った原木が届いた。これで今年も植菌できる」――。東日本大震災1年を翌日に控えた3月10日、茨城県かすみがうら市の原木シイタケ農家、円城寺美恵(よしえ)さん(70)宅に、3000本の原木が届きました。「震災後も自慢のシイタケを消費者に届けたい」と願う円城寺さん一家は、新たなスタートを切りました。
スペースマーク 全国各地で原発いらない集会消費税増税より目に見える復興を
東日本大震災から1年目を迎えた3月11日。福島県郡山市の開成山球場で「原発いらない!3・11福島県民大集会」が行われ、県内はじめ全国から約1万6000人が集まり、内野スタンドは満席となりました。
スペースマーク お茶農家が賠償請求で合意
静岡県農民連・藤枝市農民組合はお茶生産者を中心に、東京電力に対して放射能被害の賠償請求をしてきました。3月7日、1月末に請求書を提出した13人のうち9人が請求額に対して満額、総額で約3200万円の合意書を交わしました。
スペースマーク 農のこころ
春耕に力を込めて一衣脱ぐ
スペースマーク 韓米FTA/TPPの本質も同じ連帯してたたかおう韓米FTAの毒素条項
北海道岩見沢市で2月25日、「空知TPPシンポジウム」が開かれ、韓国全国農民会総聯盟のイ・チャンハン政策委員長が、「韓米FTAの問題点と阻止に向けたたたかい」を報告しました。その一部を紹介します。
スペースマーク 秘密裏に交渉すすめ 国内法をゆがめるTPP新宿駅頭で「TPP反対」宣伝行動
有識者や団体などでつくる「TPPを考える国民会議」などは3月12日、都内で、TPP参加に反対する街頭演説、デモ行進、国際シンポジウムに取り組みました。
スペースマーク 3・13重税反対全国統一行動/仲間9人と統一行動に参加して
私は今回初めて、3・13重税反対全国統一行動に農民組合の仲間9人といっしょに参加しました。
スペースマーク 3・13重税反対全国統一行動/消費税大増税はけしからん
14万人近くの農民、中小業者、労働者、年金者、女性、青年ら各階層の人たちが3月13日、全国約540カ所で、重税反対の行動に取り組みました。国会内では、第43回重税反対中央各界代表者集会が開かれ、17団体から62人が参加しました。
スペースマーク みそづくりに初挑戦
高知県農民組合は、新日本婦人の会と米産直や不耕起での大豆栽培などに取り組んできましたが、3年目にしてようやく大豆と事業活動が結びついた活動を行っています。
スペースマーク 旬の味
今年も福島に春の雪が降った3月11日。全国で「脱原発」の集会が開かれた。そんな人々の願いを無視して、原発推進側は再稼動に躍起になっている

2012年3月19日(第1013号)

スペースマーク 国の責任で全量買い上げ、管理を後継者として経営をどう維持したらいいか農水省が放射能汚染の「米作付け」公表
農民連本部と福島県農民連は3月8日、「作付け方針」について農水省に要請を行いました。
スペースマーク 漁民組合が初めて産直販売
岩手県漁民組合が、内陸の紫波(しわ)町にある直売所「産直あかさわ」で水産物の直売を始めました。初回の3月3日は、山田町のメンバー4人が新鮮な魚介類を販売。屋外の販売コーナーには毛ガニやタラ、サンマ、サメ、タコ、イカ、ナメタガレイ、セッタガレイ、春どりワカメ、フノリ、マツモ、切メカブなどが並びました。
スペースマーク 生乳・食肉の価格保障しっかりと
3月中旬に、2012年度の生乳の補給金単価や、食肉の安定価格などが「食料・農業・農村政策審議会 畜産部会」で決定されるのを前に、農民連と畜全協(畜産農民全国協議会)は3月1日、農水省に要請を行いました。交渉には、北海道や福島の酪農家ら10人余が参加しました。
スペースマーク 農の会が定例研究会・総会
農の会は2月25、26の両日、東京・新宿農協会館で定例研究会・総会を開きました。定例研究会のテーマは「農の力―人に伝えること、人と人とをつなげること」。情報社会となった今だからこそ、農を通した人と人とのつながりとは何か、どのようにその力がうまれるのかを参加者で探求しました。
スペースマーク TPPの危険性明らかに
農民組合京都府連合会は2月26日から28日にかけて、農民連の笹渡義夫事務局長を講師に迎えて学習会「TPPの現状と参加阻止の運動」をおこないました。26日の綾部市を皮切りに、27日は舞鶴市と京丹後市で、28日は与謝野町で行い、あわせて210人以上が参加しました。
スペースマーク 農のこころ
果樹畑の雲刻み出す剪定音
スペースマーク 私もTPPに反対です
アメリカでは、すべての遺伝子組み換え(GM)食品に関して、表示は不要です。これに対してEU(欧州連合)は、全食品表示で、GMの混入率は0・9%までです。外食産業にも表示義務があります。
スペースマーク 原水協から福島県農民連へ
3月1日、静岡県焼津市で行われた「ビキニ・デー集会」の中で、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)代表理事の国分稔さん(全国商工団体連合会会長)から、福島県農民連の亀田俊英会長に、放射能分析測定機器(シンチレーション)導入へカンパの目録が手渡されました。
スペースマーク 創立30周年を祝う
「“おいしかった”のひと言が何よりのはげみ」「これからも消費者や支えてくれるみなさんと力を合わせていきたい」(女性)、「おいしい野菜、魅力ある農業、頼れるセンターとなるよう力を合わせてがんばりたい」(青年)――生産者が未来への思いを語った房総食料センターの設立30周年記念式典・祝賀会が2月16日、千葉県成田市で開かれ、組合員のほか消費者や出荷先、県や自治体の関係者など約250人がつどいました。
スペースマーク 手記 私の3・11/災害復旧・復興を早めて地域のみんなに恩返しを
屋根の上で大津波から生きのびてから、早いもので1年が経ちました。震災前は、4人から借地して水稲、長ネギの周年栽培をしていました。その生産組合の長もしていましたが、今年も再選され7年目を迎えました。
スペースマーク 旬の味
3月に入ってようやく梅の花を見る。雨上がりの朝、外に出ると澄みわたる空気のなかに、初めて鶯(うぐいす)の鳴き声を聞いた。しかし、どこか情景がゆがんで見える

2012年3月12日(第1012号)

スペースマーク やっぱり危ない!TPP全国食健連リーフレット 「これがTPPだ!」作成
全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は2月25日、東京・文京区の全労連会館で「やっぱり危ない! TPPシンポジウム」を開き、会場いっぱいの230人が参加しました。日本共産党と国民新党から、連帯のメッセージが寄せられました。
スペースマーク TPP 断念させるまでがんばろう
TPP交渉参加反対青森県集会が2月25日、青森市で開かれました。農民連など13団体が加盟する実行委員会が主催し、約160人が参加しました。
スペースマーク 子どもの医療費無料化を米の作付け制限やめ全量買上げを
「安心して住み続けられる福島を」――2月24日、福島県農民連も加盟するふくしま復興共同センターと同センターの放射能対策子どもチームが、総勢150人、貸し切りバス4台で上京し、国会議員への署名提出や政府交渉などに取り組みました。
スペースマーク 損害賠償請求書を提出収穫できず大減収・支出増 義援金を被害者に配布せよ
山形県農民連は2月23日、山形市で、大雪のために延期されていた東京電力福島原発事故による損害賠償請求説明会を開きました。東京電力の東北補償相談センターから、3人の社員が出席しました。
スペースマーク 農のこころ
春めくや農へ呼ぶ声田畑満つ
スペースマーク 避難指示区域の見直しが賠償切り捨てにつながる
福島第一原発事故による損害賠償の基準づくりを進めている原子力損害賠償審査会(以下、原賠審)では、中間指針の「第二次追補」の策定に向けた議論が急ピッチで進められています。原子力災害対策本部(本部長は野田首相)は昨年12月、「原発事故そのものは収束に至った」として、3月末を目途に避難指示区域の設定を見直し、実施することを発表。原賠審に対して、この避難区域再編の実施までに、不動産・動産の減少分の算定方法や、帰還が長期間困難な場合の精神的損害などの賠償指針を策定するよう、求めています。
スペースマーク くず米 消費者庁が実態調査公表
消費者庁は2月20日、市販されている低価格米の表示と品質についての実態調査を発表しました。調査は、低価格の精米200点(関東と関西の小売店から購入した143点、インターネットによる通信販売で購入した57点)を対象に行われました。調査期間は2011年11月から12年1月まで。
スペースマーク TPP反対の一点で国民的共闘の大きな波を(1/4)(2/4)(3/4)(4/4)
安心・安全の国民医療の崩壊を招くTPP反対/食の安全を脅かすTPP消費者の利益にならない/雇用の安定を逆行させ、貧困・格差広げるTPP/TPPを知らぬ業界団体―訪米して見えてきたこと
スペースマーク 栄村(長野)震災復興へ 東京で写真展開くずっしりとしたブロッコリー いただきまーす
昨年3月11日の東日本大震災の翌日、長野県栄村は震度6の地震におそわれ、家屋の倒壊や道路・橋の崩壊など大きな被害を受けました。
スペースマーク 本の紹介/伊藤千尋著 地球を活かす 市民が創る自然エネルギー
大震災と原発事故から1年がたとうとしています。世界は福島第一原発事故を教訓に「脱原発」の方針を打ち出し、より安全な自然(再生可能)エネルギー活用の方向に大きくシフトしています。しかし、野田内閣は、原発の再稼働や原発輸出など、「原発ゼロ」の方向に踏み出せずにいます。
スペースマーク みかん農家のお母さんが紹介する みかんジュースの2層ババロア
みかんのおいしい季節です。みかんの大産地、愛媛県農民連女性部の兵頭栄子さんから寄せられた、簡単でおいしい手作りデザートのレシピを紹介します。
スペースマーク 信頼され安定した取引を
生産者グループと米販売店との商談交流会が2月26日、都内で開かれ、全国の米生産者が自慢の米を米屋さんにアピールし、交流しました。主催はアグリ・プラン。
スペースマーク 岩手県農民連 女性部が第19回総会と学習会
岩手県農民連女性部は2月18日、奥州市で第19回総会と学習会を開きました。
スペースマーク 手記 私の3・11/多くの厚意うけ決意新たに福島の地で農業続けていく
3月11日以前は、南相馬市で農業を営んでいました。水稲を中心に野菜と採卵鶏の自己循環可能な複合経営で、“地元に密着した農業を”というのが目標でした。
スペースマーク 耕作放棄地を復田して電解水農法で米づくり
岐阜県可児市の小林司朗さん(59)は、2つの会社の社長さんです。一つは公共土木工事を中心とする小林工業(株)、もう一つは(有)楽農楽人(らくのうらくびと)です。公共事業が縮小して仕事が減るなか、「農を楽しみ、人との出会いを楽しむ」ことを目的に、2008年6月、可児市長と「特定法人貸付事業」の協定を結び、正式に農業に参入しました。当初は、耕作放棄地を復田して農地を確保してきましたが、最近は担い手のいなくなった農家から耕作を頼まれることが多く、約6ヘクタールまで規模が拡大してきました。
スペースマーク 文旦飲料を共同開発(土佐ぶんたん)
高知県土佐市は、土佐文旦(ぶんたん)発祥の地です。文旦は、70年の歴史があり、比較的新しい果実ですが、今では高齢化と厳しい農業情勢のもとでも600ヘクタールの産地を維持しています。
スペースマーク 旬の味
悪夢のような3月11日からはや1年がたとうとしている

2012年3月5日(第1011号)

スペースマーク TPP交渉 重大な局面に名古屋・北海道・長野でTPP説明会TPP懸念事項の質問リスト 日本もアメリカに提出
TPP交渉への参加に向けて、関係国との「事前協議」が重大な局面を迎えています。
スペースマーク 国道通行止め・車中泊続々…大混乱
2月1日から2日にかけての暴風雪で、青森県下北地方は真っ白におおわれる“ホワイトアウト”状態となりました。
スペースマーク 東電は早くシイタケ賠償せよ
岩手県農民連は2月2日、一関市大東町で、「福島原発事故によるシイタケ生産農家の全面賠償を東京電力に求める説明会」を開催しました。深刻化している県南地域のシイタケ農家の要求をうけて、急きょ開催したもの。会場にはシイタケ農家を中心に、JAいわい東の組合長や市役所の職員を含めて60人が参加し、東京電力からは東北補償相談センターの5人が出席しました。
スペースマーク 急速に進む海外の土地収奪
ランドラッシュ、ランドグラビングなど海外土地投資の問題が世界的に大きくクローズアップされています。NPO法人バイオマス産業社会ネットワークなどのNGOはこのほど、都内で「海外農地投資の現状とバイオマスの持続可能な利用」のテーマでシンポジウムを開きました。
スペースマーク 農のこころ
干藷の噛めば噛むほど人の味
スペースマーク 青年部第20回記念レセプションでのあいさつから
農民連青年部が2月11日に開いた第20回総会記念レセプションで、日本民主青年同盟(民青同盟)の田中悠委員長があいさつしました。その大要を紹介します。
スペースマーク 風評被害の減収分かちとる
茨城県南農民組合に団体加盟している農産物直売所「つくばのやさい畑」は昨年12月下旬、農民連に相談して、風評被害による直売所の売り上げ減少に伴って損害を受けた委託販売手数料の減収分、約200万円を東京電力に請求。1月27日、満額賠償を勝ち取りました。
スペースマーク 手記 私の3・11/今年も迷わず米をつくって 検査やって仮設に届けたい
2月15日に、仮設住宅に住んでいる双葉町のおかあさんたち10人くらいと、農民連女性部で懇談会を持ちました。昨年10月31日の「原発なくせ集会」の案内チラシがきっかけで、11月にはいっしょにプランターにチューリップの球根を植えました。1月末には、節分用の豆や厄よけの豆の枝と選別していない小豆を届け、「作業しながらおしゃべりできて、とても楽しかった。あんなひとときがほしかった」と聞いて、今回の懇談会が実現しました。
スペースマーク 旬の味
いよいよ確定申告の追い込み時期になってきた。農業と山仕事から収入はあったが、山仕事から得た収入の申告は少しばかり複雑だ
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