岩手県農民連
女性部が第19回総会と学習会
「みんなを脅かす放射能」テーマに
奥州市・里山学校の代表 河内山さんが講演
岩手県農民連女性部は2月18日、奥州市で第19回総会と学習会を開きました。
学習会は、「人も動物も植物もみんなを脅かす放射能」というテーマで、奥州市で農業を営み「里山学校」の代表をしている河内山耕さんがお話ししました。河内山さんは、「もんじゅ」の事故をきっかけに原子力資料情報室の会員になった方で、いろいろなところでお話しするそうですが、生産者の集まりでは初めてということでした。河内山さんの名前を聞いて、女性部の会員以外の人も多数参加し、用意した資料がなくなるほどでした。また、「日本のことを正しくアメリカに伝えたい」と、アメリカ・オレゴン州の大学教授、ナンシーさんも参加しました。
河内山さんは「東電福島原発事故の被曝(ばく)基礎知識」という図を使ってわかりやすく説明し、「除染は散らすだけではないのか」という質問には、「確かにそうだが、人間の口に入る場所からできるだけ遠ざけることはやっただけの意味がある」など、ていねいに答えてくれました。また「まだ収束していないので、これからも放射性物質が飛散するのか」との質問には、「すでに飛散しているものが1万円なら、これから飛散するものは1円ていどのもの」との答えには、みなさん納得しているようでした。
最後に河内山さんは「東電は全面的に『非』を認めて損害賠償に応ずるような姿勢を示しても、それは『ポーズ』にすぎない。かならず『電気料金の値上げ』となって私たちにツケを回してくる」と、電力会社の本質を指摘されました。
女性部をどう広げていくのか
総会では、昨年の活動がたくさんの写真やニュースで紹介され、反省点も出されました。今年は漁民組合との共同の取り組みや、どうやって全県に女性部を広げていくか、などが話し合われました。さらに、「農民連の家」をつくろうという提案も出されました。
さあ、今年もスタートです。被災地支援・復興をめざし、連帯して「TPPストップ!」「原発ゼロ!」へがんばります。
(新聞「農民」2012.3.12付)
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