損害賠償請求書を提出山形県農民連
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被害の実情を訴える観光サクランボ園を経営する会員 |
これらの訴えに対して、東電の担当者は「山形県は農産物の風評被害の対象県に含まれていない」ことを理由に明確な回答をせず、参加者の怒りを買いました。
山形県農民連では、今後も損害賠償請求で合意した部分については実務処理を行うとともに、いまだ合意に達していない請求項目については引き続き直接交渉を進めることにしています。
なお、夕方の地元テレビのニュースで、請求書提出の様子などが大きく報道され、翌日は地元紙でも紹介されました。
一昨年、昨年と2年続きで大きな災害に見舞われました。一昨年は4月に口蹄疫(こうていえき)、7月に豪雨で河川がはんらんし米や野菜は水没。昨年は1月に、新燃岳(しんもえだけ)の噴火で降灰による被害を受けました。農産物の収穫ができなくなり、収穫できても大減収のうえ、霜よけパスライトの張り替えや自主避難による借家代の負担、家屋や畜舎の損壊、農機具の故障などで大きな出費を強いられました。
灰降ろしでケガをして1カ月以上入院した人には見舞金が出ましたが、こうした実質的な被害を受けた農家には、まったく義援金が届いていません。市議会で、農民組合の書記長(市議)が「義援金を配布すべきだ」とただしましたが、「次の噴火災害に向けて基金として積み上げておく」という市側の姿勢には、強い憤りを感じます。
2年続きで借金を余儀なくされた組合員もいます。義援金は、「被災した人に渡してほしい」と思って募金された方が多いと思います。こうした実状を知らせ、市と交渉を計画しています。
[2012年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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