放射能分析測定機器導入カンパ
原水協から福島県農民連へ
3・1ビキニ・デー会場で
3月1日、静岡県焼津市で行われた「ビキニ・デー集会」の中で、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)代表理事の国分稔さん(全国商工団体連合会会長)から、福島県農民連の亀田俊英会長に、放射能分析測定機器(シンチレーション)導入へカンパの目録が手渡されました。
贈呈にあたり、日本原水協の安井正和事務局長は「昨年7月、愛知県知立(ちりゅう)市にお住まいの方から愛知県原水協に、『福島原発事故の被害にあわれた方々へ300万円の募金をしたい』という申し出がありました。その方は生前、『チェルノブイリ原発事故の惨状に胸を痛めていて、何か役に立ててください』と話されていたそうです。日本原水協として、その思いを受け止め、農産物の放射線量を計るための測定機器を、福島県農民連に贈呈しました。測定機器はすでに福島で大活躍しています」と報告しました。
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国分さん(右)からカンパの目録を受け取る亀田さん(中央) |
目録を受け取った亀田さんは「長野県に講演に行った際、福島から避難していた若いお母さんが『福島では子どもに何を食べさせていいかわからなかった』と言われ、安全・安心な農産物を作ってきた私たちにとって、これほどショックなことはなかった。測定機器を活用して自信を持って農産物を作り、消費者に届ける当たり前の農民としての誇りを取り戻したい。ありがとうございました」とお礼を述べ、会場から大きな拍手が送られました。
(農民連本部 吉川利明)
(新聞「農民」2012.3.19付)
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