「農民」記事データベース20120319-1013-08

放射能分析測定機器導入カンパ

原水協から福島県農民連へ

3・1ビキニ・デー会場で


 3月1日、静岡県焼津市で行われた「ビキニ・デー集会」の中で、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)代表理事の国分稔さん(全国商工団体連合会会長)から、福島県農民連の亀田俊英会長に、放射能分析測定機器(シンチレーション)導入へカンパの目録が手渡されました。

 贈呈にあたり、日本原水協の安井正和事務局長は「昨年7月、愛知県知立(ちりゅう)市にお住まいの方から愛知県原水協に、『福島原発事故の被害にあわれた方々へ300万円の募金をしたい』という申し出がありました。その方は生前、『チェルノブイリ原発事故の惨状に胸を痛めていて、何か役に立ててください』と話されていたそうです。日本原水協として、その思いを受け止め、農産物の放射線量を計るための測定機器を、福島県農民連に贈呈しました。測定機器はすでに福島で大活躍しています」と報告しました。

画像
国分さん(右)からカンパの目録を受け取る亀田さん(中央)

 目録を受け取った亀田さんは「長野県に講演に行った際、福島から避難していた若いお母さんが『福島では子どもに何を食べさせていいかわからなかった』と言われ、安全・安心な農産物を作ってきた私たちにとって、これほどショックなことはなかった。測定機器を活用して自信を持って農産物を作り、消費者に届ける当たり前の農民としての誇りを取り戻したい。ありがとうございました」とお礼を述べ、会場から大きな拍手が送られました。

(農民連本部 吉川利明)

(新聞「農民」2012.3.19付)
ライン

2012年3月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2012, 農民運動全国連合会