旬の味
いよいよ確定申告の追い込み時期になってきた。農業と山仕事から収入はあったが、山仕事から得た収入の申告は少しばかり複雑だ▼自分の所有林を伐採、搬出して木材市場に出荷できたものは、山林所得として分離課税になる。他人の所有林の場合には、日当を決めて諸経費を所有者が負担した場合は給与所得。作業者が負担すれば事業所得になる。ここ数年、事業所得は赤字続きだ▼昨年、地元の木材市場の隣に木質ペレットの製造工場ができた。そこでは、造林の際にできる曲がりや腐り、小丸太など、採算に合わずに山中に放棄しているものも買い上げてくれる。ちりも積もればバカにならない。ちょっとした年金収入だ▼心配なのは、燃料としての木質ペレットの需要動向だ。いま、山に放置されている間伐材などはおびただしい量で、これを活用できれば農山村はエネルギーの供給地として再生の道も開けよう。石油、石炭などの化石燃料に対抗して、木質エネルギーの需要をのばす政策が求められている。 (森)
(新聞「農民」2012.3.5付)
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[2012年3月]
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