「農民」記事データベース20120326-1014-11

旬の味


 今年も福島に春の雪が降った3月11日。全国で「脱原発」の集会が開かれた。そんな人々の願いを無視して、原発推進側は再稼動に躍起になっている▼以前は、企業が社会的な問題をおこしたら、最もはっきりと「NO!」を突きつける運動が不買だった。この運動でも電力の不買運動をやれば、もっと具体的に見える運動になる▼現実に、いまほとんどの原発が止まっているなかで、“日本に原発はいらない”ということを十分に立証できる絶好のチャンス。テレビから毎日流される「今日の電力は間に合っていますウンヌン」の親切ぶった脅しにも黙っていることはない。この期におよんで、まだオール電化を勧誘する電話に、ある人は反論したそうだ。これからは、生活のなかでの「脱原発」を実践しなくてはと思う▼全国で電力不買―電気に頼らない生活を本気で楽しく始めたら、推進側もおだやかではいられない。春の芽吹きは、自然エネルギーがあれば始まる。自然の一員、私たちも見習いたい。

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(新聞「農民」2012.3.26付)
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2012年3月

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