2005年5月
■2005年5月30日(第685号)
- 憲法守りたい人ならだれでも参加できる取り組みを全国で
- 憲法改悪を許さないたたかいを、地域・職場・学園から大きく飛躍させよう―農民連も参加して労組や民主団体でつくる憲法改悪反対共同センターは、5月14、15の両日、東京都内で「憲法闘争の発展をめざす都道府県・中央団体交流集会」を開催。47すべての都道府県と98の団体の代表、約200人が参加しました。
- カベ作らず楽しく多彩にみんな特技生かし憲法守ろう
- 東京都町田市の金森地域で、住民らが「憲法を守ろう!金森の会」を結成。草の根から護憲の取り組み、反戦・平和の運動が始まっています。
- 広島へ向け 国民平和大行進/“基地いらない”の声を 全国から地域から大きく
- 「核兵器のない世界のためにともに歩こう! 憲法九条を平和に生かそう!」―今年もまた、広島、長崎に向けて平和行進がスタートしました。
- 新潟で進むGM稲の屋外栽培/岐阜で農民運動先覚者の碑前祭
- 中央農業総合研究センター北陸研究センターは今年と来年の2年間、遺伝子組み換え(GM)稲の屋外栽培実験を計画しています。この説明会が4月29日、新潟県上越市にある同センターで開かれ、県内の農家など約160人が参加。「誰がその稲を栽培し、食べたいと言っているのか」「風評被害に対してはどう対応するのか」「農繁期に説明し、すぐ作付けではアリバイづくりだ。もっと時間をかけて説明すべき」など、反対意見が相次ぎました。
- 1杯のコーヒーで1日ガンバロウ/おわびと訂正
- 「おはよー」、朝8時20分ころになると、次々と10人以上の生産者がやってきます。イチゴ、ネギ、レタス、ダイコン、サヤインゲン、アスパラなどを持って。
- 産直15周年まつり盛大に
- 兵庫農民連と新婦人兵庫県本部は5月8日、南あわじ市で産直15周年まつりを行い、生産者、消費者あわせて370人が集いました。
- サツマイモの苗を植えました
- 新婦人灘支部と兵庫農民連加美町農業を守る会は5月15日、恒例の交流会を開催。消費者35人、生産者11人が参加して、サツマイモの苗を植えました。
- 産直野菜
- みのう農民組合の産直運動を支えてくれている新日本婦人の会久留米支部(支部長・入江妙子さん)。農民組合も、新婦人の班会の時には生産者が出向くなど、細やかな交流を重ねています。
- シリーズ直売所 北から南から/百姓百品 健康ひろば
- 地域の活性化のために、行政、商工会、住民、農家などが一体で取り組み、直売所がその中心的役割を果たしています。愛媛県西予(せいよ)市の「百姓百品健康ひろば」は、野村町百姓百品産直組合(農民連加盟)の直売所。地域の期待を担って、4月23日にオープンしました。
- 大地に平和の種まこうヨ
- 「大地に平和の種をまこう」と題して、千葉県農民連青年部と「わかちばーず」(千葉合唱団の若手有志)は5月8日、県内の青年に呼びかけて農作業体験・学習会を開催。青年部員のほかに15人が参加し、熊手正幸さんの畑で、トウモロコシと枝豆の種をまき、スナックエンドウ、キヌサヤの収穫を体験しました。
- 農家の人たちと交歓したい
- 食と農、飢餓・貧困、ゴミ問題などにとりくむ国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」は5月1日、都内で新歓オリエンテーションを開きました。
- 旬の味
- ♪夏も近づく八十八夜―静岡は新茶期の真っただ中。春先の冷え込みで、今年は例年よりも一週間ほど遅いスタートだ
■2005年5月23日(第684号)
- パイン パパイヤ マンゴー 沖縄の熱帯果実がつぶされる!!
- 自動車・電機など日本の大企業の親会社とアジアなどに進出した子会社の間の“企業内貿易”の関税引き下げ・撤廃や、日本企業がもっと進出しやすくするための投資ルール整備をねらったFTA・EPA交渉が急テンポで進んでいます。
- 汚染度の評価は諮問しない
- 内閣府食品安全委員会が5月6日に全頭検査の緩和を正式答申したことを受け、全国食健連、農民連は12日、食品安全委員会と厚生労働省に対して、全頭検査の継続と安全対策が未確立なアメリカ産牛肉の輸入禁止の継続を要請しました。厚労省は、これまで“同等の安全性が確保されることが輸入再開の条件”と繰り返し述べてきたことをくつがえし、SRM(特定危険部位)の除去を条件に20カ月齢以下の牛肉の輸入再開を食品安全委に諮問する意向を明らかにしました。
- 官民一体の協議会が発足
- 4月27日、都内で「農林水産物等輸出促進全国協議会」設立総会が開かれました。参加したのは、農水、経済産業の中央省庁関係者をはじめ、農林漁業団体、食品産業、流通業界、経済界などから役員がずらり。まさに官民一体の取り組みです。
- 自動車業界がタイ首相に圧力
- 日本とタイの間で協議が進められている経済連携協定(EPA)は、農業ではなく、自動車・鉄鋼など工業分野が最大の争点になっています。
- 第76回メーデー/農民連の旗高く/初めて参加したヨ プラカード3位入賞
- 第76回メーデーが全国374カ所で開かれました。東京・代々木公園での中央メーデーには43000人が参加。農民連の佐々木健三会長も登壇しました。
- 改憲の狙い 国民に届けよう/戦争放棄 憲法守ろう
- 改憲への動きがかつてなく強まるなか、憲法記念日の5月3日、全国各地で「改憲許すな、九条守ろう!」の集会やパレードが行われました。
- 親密な関係を築けた
- 4月21、22日、秋田米作り研究会の生産者を関東の業者と卸が訪問。そこで私たちは、とても貴重な経験をしました。
- 今年の米づくりにかける
- やっと秋田にも春がやってきた。今年は2週間も遅い雪解け。白銀の世界から、黒々とした大地へ、季節の移ろいに感動する。そしてまもなく始まる、にぎやかなエンジ音のこだまする春耕に思いをはせる時、今年も思いっきり米をつくるぞとファイトがわいてくる。
- 演劇/テアトル・エコー「朝の時間」
- テアトル・エコーはこれまでもニール・サイモンの「サンシャイン・ボーイズ」や永井愛の「ら抜きの殺意」など数多くの喜劇を上演してきました。昨年は「ルームサービス」(ジョン・マレー、アレン・ローズ作、酒井洋子訳・演出)で芸術祭大賞を受賞しています。今回、水谷龍二書き下ろしの「朝の時間」は、喜劇にこだわる作家と劇団の共同作業として話題を呼んでいます。「カラオケマン」「缶詰」「モンゴル帰りの爺」など話題作をうみだしている作家です。
- お茶摘み交流会/苗場保育園が市の認定園に 横浜
- 無農薬茶の会は、4月30日と5月1日の両日、静岡県藤枝市の元保育園「やまびこスペース」で、29回目となる「お茶摘み交流会」を開き、県内外から八十人が参加。親子連れなど、おとなから子どもまで、生産者と消費者がともに食べ、語り、笑い合って、交流を深めました。
- 総勢600人の大田植え/あっ ママ あったヨ にぎやかにタケノコ掘り
- 「ぬるぬるしてる〜」「カエルがいたー!」――大型連休初日の4月29日、都会の消費者、子どもたち、総勢600人が、千葉・北総地域で田植えを楽しました。
- 旬の味
- 娘の子どもは、私たちの初孫で1歳3カ月になる。わが家に来ると、自分より大きなジョウロを持ってハウスに行き、トウモロコシの苗に水をやるしぐさをする。「ジージ、ジージ」と、おじいちゃんを真似ているのだ。そんな時、疲れもふっ飛び、しばし幸福感を味わう
■2005年5月16日(第683号)
- シリーズ直売所 北から南から/福島 産直カフェ
- 福島駅からひとつ隣にある南福島駅。ここから歩いて5分、大きな工場の向かい側に産直センターふくしまの農産物直売所「sanchoku café(産直カフェ)」があります。約80坪の元ビニール加工場を500万円かけて改修、2003年8月に開設しました。
- ふるさとネット/1支部1直売所めざして
- 「地産地消で地域から自給率の向上を」―農民連ふるさとネットワークは4月24、25の両日、福島市で「直売所交流会」を開きました。全国的な直売所交流は初めてのこと。13県から24団体、58人(うち女性が22人)が参加。福島県農民連の「産直カフェ」やJA新ふくしまの直売所を視察し、消費者と結びつく工夫や魅力ある品ぞろえなど、各地の経験を交流しました。
- 米安値 震源は市場まかせの小泉流「米改革」に(1/2)/(2/2)
- 米価格形成センターの第10回入札が、4月22日行われました。平均落札価格は、60キロ15368円。2年続きの不作なのに米価が下落する異常事態が、今も続いています。
- 中国で未承認GM(遺伝子組み換え)稲流通
- 中国湖北省で、安全性が確立されていない遺伝子組み換え(GM)稲が栽培され、市場流通していたことが4月14日までに、環境保護団体グリーンピースの調べでわかりました。グリーンピースは中国政府にたいし、ただちに未承認のGM稲を回収し、汚染原因を調査するよう求めました。
- 活躍する農民連会員の農業委員(1/2)/(2/2)
- 7月に全国の約3分の2の市町村で農業委員選挙が行われます。小泉内閣の下で、農産物の輸入自由化、アメリカ産牛肉の輸入解禁の動きなど、農業つぶしが強行されています。農家の代表として、地域住民、消費者と力を合わせて、農地を守り、地域農業を活性化させるために、農民連の農業委員は全国で活躍しています。
- “ふくしまの米と田んぼ守ろう”
- 福島県農民連と福島農民連産直農協が主催して、「ふくしまの米と田んぼを守る討論集会」が4月23日、二本松市の県男女共生センターで開かれ、約百人が参加しました。
- 菜の花まつり/食べて歌って語り合った
- 澄みわたる晴天の下、7回目となる菜の花まつりが茨城県結城市で開かれ、茨城県内や首都圏各地から500人が集いました。参加者は、菜の花が咲き誇る北嶋誠さんの畑で、美しい歌声や演奏、踊りなどの出し物を楽しみ、手作りの新鮮な旬の味をたん能しました。
- 読者からのお便り
- 「農家つぶし」の集落営農に疑問/お茶農家の苦労広く知らせたい/親子生き生きパワーを感じる/海外依存度の表現を一考しては/高く危険な牛肉押し付ける米国
- 詩(ポエム)/佐原の里は春真っ盛り
- 太陽をとれ
- “在日米軍再編強化ノー”
- 安保破棄中央実行委員会は4月22日、逢沢一郎外務副大臣と面会し、米軍の再編・強化を強行せず、基地撤去を進めるよう要請しました。
- 甘くて香り抜群 イチゴ「純ベリー2」
- 甘くて香りよく、実もしっかり、しかも栽培しやすい――こんな優れたイチゴの新品種があるのをご存知ですか?
- ふるさとネット ワクワクだより
- ラッキョウ/サラダ用タマネギ/鳴門ワカメ/煎茶(やぶきたみどり)
- 房総の米どころ
- 千葉県東部に位置する野栄町の栄(さかえ)営農組合(及川重幸組合長)で田植えが始まりました。4月中旬から、まずは「ふさおとめ」、次に「あきたこまち」、そして「コシヒカリ」へと続きます。
- 絵手紙教室
- 「絵手紙をやるようになると、これまで目に入らなかったものが見えてくるよねー」「そうね。もっと早く始めていれば、お父ちゃんと結婚しなかったかもね」――農村のお母ちゃんの底抜けに明るい笑い声が響きます。茨城・常陸野農民センターの絵手紙教室は、月2回定期的に開いて、今年8年目を迎えました。
- 桃と梨 同時に満開
- ごらんください――福岡県浮羽町にある佐々木督文さんの桃、梨畑。4月中旬、花が一面満開です。
- 旬の味
- 新緑の山野を風に乗って郭公(カッコウ)の声が渡ってゆく、のどかな五月晴れのなかを黙々と田植えをする光景には心が和む。この国の原風景がそこにある
■2005年5月2日(第682号)
- 待ちに待った農林水産「九条の会」発足
- 憲法を改悪しようとする動きが、かつてない規模と強さで進められようとしています。
- 北海道でも結成
- 北海道では、2月26日、「軍隊のないコスタリカ」の報告会をかねて農業関係者「九条の会」が結成されました。
- 自公民の改憲勢力 憲法改悪の足がかりに
- 衆院と参院の憲法調査会はそれぞれ4月15日と20日、最終報告書を議決し、議長に提出しました。
- 5月21日にBSE緊急フォーラム
- 外圧に屈して危険な牛肉の解禁か、それとも食の安全を最優先にして禁輸の継続か――今、最もホットな国民的関心事になっているアメリカ産牛肉の輸入問題。全国食健連は5月21日、都内で「BSE問題緊急フォーラム」を開催します。
- BSE問題/食の安全・監視市民委員会総会 消費者はリスク押し付けに怒れ
- 農民連も参加する「食の安全・監視市民委員会」は4月16日、都内で総会を開催。青山学院大学の福岡伸一教授が記念講演し、「全頭検査から20カ月齢以下を除外する理由はまったくない」と訴えました。
- 国会だより/審議中の経営基盤強化促進法案 会社への強制的な農地集積狙う
- 今国会では、農業経営基盤強化促進法案が審議中。4月21日には衆議院農水委員会で、日本共産党、民主党、社民党が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
- 佐々木健三農民連会長 アメリカのケーブルテレビ出演/賃上げしろ!憲法改悪やめろ!
- 農民連の佐々木健三会長が、アメリカ・ワシントン州の地元ケーブルテレビ番組「HDネット ワールドリポート」に出演しました。タイトルは「フード・コロニー(食料の植民地) 日本」。佐々木会長は、生産者の立場から農業を守り続けていくことの大切さ、食の安心・安全の重要性を訴えました。
- みんなで楽しく塩水選
- 福島県北農民連の各支部は今年、種もみを塩水に漬ける「塩水選」の共同作業をやっています。参加した農家からは「流れ作業でやるからラク」「楽しいし、さぁ今年もおいしい米作るぞって気持ちになる」と好評です。
- ひっ迫する世界の米市場(下)
- アメリカの民間研究機関である食料農業政策研究所(FAPRI)は、アイオワ大学・ミズリー大学の研究者を中心に、世界各地の研究者の協力も得て、主要農産物に関する需給・貿易の長期見通しを発表しています。
- 風かおる薩摩路 鹿児島から旬のたより
- 農民連ふるさとネットワークを通じて、生産と販路を広げる動きが注目を集めています。鹿児島県薩摩半島南部の、いぶすき農民組合は、スナップエンドウ(スナップ)の栽培と販路拡大に取り組むなかで、組合活動を活性化させています。
- スマトラ島沖地震被災の母子救援 チャリティーコンサート/スマトラ島沖地震救援募金者氏名
- 「スマトラ沖地震・津波被災 母と子救援チャリティーコンサート」が4月15日、東京・四谷区民ホールで開かれました。インドネシアの竹楽器の演奏や南インドの古典舞踏など美しい音色や踊りに、200人の聴衆はうっとり。異国情緒あふれる春の一夜を過ごしました。集まった義援金は、被災した子どもたちへ文房具を寄付するために使われます。
- 旬の味
- 日本で治療を受けた時は元気な姿を見せていたイラクの少年アッバース・アリ・アルマルキー君(6歳)が白血病で亡くなった。名古屋のNGOの支援で来日した、あのあどけない笑顔をテレビで見た人も多いのではないだろうか
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