「農民」記事データベース20050502-682-07

農家は生計を立てられない。

佐々木健三農民連会長
アメリカのケーブルテレビ出演

生産者の立場から日本農業語る

関連/賃上げしろ!憲法改悪やめろ!

 農民連の佐々木健三会長が、アメリカ・ワシントン州の地元ケーブルテレビ番組「HDネット ワールドリポート」に出演しました。タイトルは「フード・コロニー(食料の植民地) 日本」。佐々木会長は、生産者の立場から農業を守り続けていくことの大切さ、食の安心・安全の重要性を訴えました。


安心・安全なものを生産し消費者の要求に応えるように

 生産地わからなくなっている…

 番組は、「食料がどこで生産されたのか、ますますわからなくなっていく現状に日本人は不安を募らせている」と指摘。佐々木会長を「伝統的な方法で農業を続け、化学物質や遺伝子組み換え穀物を使わずに牛を飼っている」「安全で安心な牛乳を消費者に直接手渡している」と紹介しています。

 佐々木会長の出演は、ジャーナリストの青沼陽一郎さんから要請があり、撮影は二年前の六月、会長の牛舎などで行われました。

 アメリカに食料依拠しなくても

 番組の中で佐々木会長は「日本はとくにアメリカに食料を依拠する必要はない」と明言。「グローバリゼーションのもとで日本の農業は危機的な状態にあるが、一番の問題は、農業で生計を立てられないこと。安心・安

全な食料を生産し、消費者の要求に応えることが大切。産直運動が日本の農業を守る手段になる」と語っています。

 番組は、安価な輸入食料に対して、安全で質の高い農産物の生産が日本農業を守る有効な手段になる可能性を示唆しています。

 「食に対する権利を放棄し、よりフード・コロニー化していく日本。このまま続けていくのか、または変えていくのか、すべては国民の選択に委ねられている」と、番組は問題提起しています。


賃上げしろ!憲法改悪やめろ!

 全労連と国民春闘共闘委員会は4月20日、賃金底上げや憲法改悪阻止などを掲げ、全国統一行動を実施。財務省前では、全税関、全国税、年金者組合などが昼休み集会。また、全労連・全国一般東京地本は、米とBSEの問題で農水省交渉を行いました=財務省前

(新聞「農民」2005.5.2付)
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2005年5月

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