核兵器なくせ 9条を平和に生かそう広島へ向け 国民平和大行進夢の島出発
「核兵器のない世界のためにともに歩こう! 憲法九条を平和に生かそう!」―今年もまた、広島、長崎に向けて平和行進がスタートしました。 五月六日、東京・江東区にある夢の島公園の第五福竜丸資料館前には、横断幕やプラカード、組合旗などを掲げて、雨のなか約九百人が集まりました。 今年は被爆六十年の節目の年。国連では、五月二日から核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれています。出発集会では、前日にアメリカ・ニューヨークから帰国したNPT再検討会議要請団が、「集会やパレード、各国大使への要請などを通じて、『核兵器なくせ!』の声が世界の本当の流れだと実感した。平和行進でこの思いを全国に発信したい」と、報告。また、広島に到着する八月四日まで「通し行進」する四人が決意を述べ、声援が送られました。その一人、神奈川県の梅川正誠さんは「いっしょに行進するみんなと固いきずなを誓いながら、楽しく元気に歩いていきたい」と話しました。 農民連本部から参加した上山興士さんは、神奈川県に引き継ぐまで二日間都内を行進(写真〈写真はありません〉)。「平和行進が通る地域では、農民連の旗を高く掲げて参加し、平和への思いを一歩一歩前進させましょう」と、呼びかけています。
“基地いらない”の声を 全国から地域から大きく神奈川・座間で 基地強化反対シンポアメリカの第一軍団司令部の移転が問題になっている神奈川県座間市で五月七日、米軍基地強化に反対するシンポジウム「米軍再編で世界と日本、神奈川はどうなるか」が開かれ(写真〈写真はありません〉)、県内外から千七百人が参加しました。主催は、日本共産党神奈川県委員会と同衆院南関東ブック事務所。パネリストは、基地問題に詳しい前明治学院大学教授の浅井基文氏、米軍基地がある沖縄県宜野湾市の伊波洋一市長、日本共産党の志位和夫委員長(衆院議員)の三氏。 基調報告では、浅井氏が「世界の平和秩序の流れと米世界戦略について」のテーマで報告。「ブッシュ米大統領による先制攻撃戦略に対抗する動きが国際的に強まっている」とのべ、力によらない紛争解決の重要性を強調しました。 伊波氏は「沖縄の米軍基地撤去のたたかいについて」と題して発言。戦後の自治体・住民ぐるみの基地撤去の取り組みを振り返り、「基地反対運動は、住民の権利を守るたたかいと結びついている」と指摘しました。 志位氏は「米軍再編の名による基地強化とのたたかい」のテーマで発言。首都の真ん中に基地が置かれ、米軍の主力が海兵隊などの「殴り込み部隊」であることに、何ら異議を唱えない日本政府を批判しました。国民の合意があれば、安保条約を廃棄できる展望をのべ、「国民や住民が基地いらないの声を上げよう」と呼びかけました。 座間市ではいま、米軍司令部の移転に反対して、市長を先頭に市民が一体となって運動。住民の半数近くの反対署名を集めています。
(新聞「農民」2005.5.30付)
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[2005年5月]
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