竹楽器演奏、歌、古典舞踏…
スマトラ島沖地震被災の母子救援
チャリティーコンサート
日本から愛と励まし送ろう
関連/スマトラ島沖地震救援募金者氏名
「スマトラ沖地震・津波被災 母と子救援チャリティーコンサート」が四月十五日、東京・四谷区民ホールで開かれました(写真〈写真はありません〉)。インドネシアの竹楽器の演奏や南インドの古典舞踏など美しい音色や踊りに、二百人の聴衆はうっとり。異国情緒あふれる春の一夜を過ごしました。集まった義援金は、被災した子どもたちへ文房具を寄付するために使われます。
冒頭のあいさつで、作家の山崎朋子さん(呼びかけ人代表)は「三十万人が犠牲になり、いまだに多くの人々が苦しんでいる。『困ったときは、お互い様』の精神で、今、一番困っている人たち、被災地の母子に心を寄せてほしい」と訴えました。
コンサートの第一部では、生協総合研究所の西村一郎さんとフォトジャーナリストの郡山総一郎さんがそれぞれ被災したスリランカとタイの被害状況を、スライドを交えて紹介。迫力ある両氏の報告を参加者は真剣に聞いていました。
床に捨てられた女学生の制服を映し、「仏教徒が多いスリランカで、大切な白い制服が放っておかれているということは、引き取る人がだれもいない、つまり一家全滅を意味している」と説明する西村さん。「広島で被爆しても生き残ったユリ科の花、ハマユウを被災地に植え、被災者を勇気づける運動を続けていく」と語ります。
また、郡山さんは事前に津波を察知しながら、情報を公開しなかったアメリカ駐留軍を「犯罪的怠慢で人種差別である」と批難。「タイのプーケット島を津波が襲ったのは、地震発生から三時間後。アメリカ軍が発信していれば、こんなに大きな被害にならずに済んだのでは」と述べました。
第二部ではまずインドネシアの竹楽器「アンクルン」で、オーケストラ風に三人組のインダ・プトゥリが演奏。次に南インドのケララ州の古典舞踏を丸橋広美さんが披露し、中国歌舞団の陽二蓮(ヤン・アーレン)さんへの歌と続きます。最後にきたがわてつさんが、スリランカの歌「マルゥエッサ」などを力強く歌いました。
(敬称略)
(05年1月末〜3月末)
北海道=北海道農民連、青森=津軽農民組合、岩手=二戸農民組合、群馬=増田昌弘、新潟=新潟県農民連、千葉=千葉県農民連、金野隆光、東京=石黒昌孝、長野=飯伊農民組合、静岡=西ケ谷さち子、京都=藤本了江、鹿児島=鹿児島県農民連、沖縄=浅海邦弘
(新聞「農民」2005.5.2付)
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