産直野菜の集荷場で井戸端会議
1杯のコーヒーで1日ガンバロウ
出荷しない人も会員でない人も
みんなワイワイガヤガヤ
関連/おわびと訂正
福島県北農民連桑折支部
「おはよー」、朝八時二十分ころになると、次々と十人以上の生産者がやってきます。イチゴ、ネギ、レタス、ダイコン、サヤインゲン、アスパラなどを持って。
福島県・県北農民連桑折支部の八巻洋一事務局長の家で、毎日見られる光景。直売所「産直カフェ」(福島市)に出荷するためです。持ってくるのは、野菜ばかりではありません。コーヒーを持ってくる人、お菓子を持ってくる人もいて、朝のコーヒータイムの始まりです。
「産直カフェ」から毎日送られてくる個人ごとの売上表をみながら、ワイワイガヤガヤ。出荷するものがなにもない人も、直売部会に入っていない人も、「みんなと話がしたくて…」「おもしろいもんだから…」と、毎朝のコーヒータイムがクセになっているのです。一杯のコーヒーで一日ガンバローが合言葉になりました。
地域は元気に 会員が増えて農民連も元気
桑折支部には、現在二十五人の直売部会員がいます。始まったときには十八人でしたから、この二年間に七人の会員が増えたことになります。ズラーと並ぶ軽自動車、毎日のコーヒータイム、運ばれる野菜や果物のやま…。百戸あまりの集落ですから、当然話題になり、地域活性化の中心的な存在になっているのです。
自分たちで作った物を直接消費者へ。こんな新しい流れが、農家を元気にし、地域を元気にし、農民連を元気にしています。
いま、田植えが真っ盛り。今朝の話題は、「さなぶり会をいつやるか」です。
(福島県・県北農民連 八巻洋一)
おわびと訂正
四月四日付の三面、「改悪農協法が狙うもの(2)」の小見出し「脱退しても出資金が戻されない」は、本文を正しく表現しておらず、誤解を招く恐れがあるので、「出資金総額の減少を回避」に訂正します。
(新聞「農民」2005.5.30付)
|