「農民」記事データベース20050530-685-05

産直野菜の集荷場で井戸端会議

1杯のコーヒーで1日ガンバロウ

出荷しない人も会員でない人も
みんなワイワイガヤガヤ

関連/おわびと訂正


 福島県北農民連桑折支部

 「おはよー」、朝八時二十分ころになると、次々と十人以上の生産者がやってきます。イチゴ、ネギ、レタス、ダイコン、サヤインゲン、アスパラなどを持って。

 福島県・県北農民連桑折支部の八巻洋一事務局長の家で、毎日見られる光景。直売所「産直カフェ」(福島市)に出荷するためです。持ってくるのは、野菜ばかりではありません。コーヒーを持ってくる人、お菓子を持ってくる人もいて、朝のコーヒータイムの始まりです。

 「産直カフェ」から毎日送られてくる個人ごとの売上表をみながら、ワイワイガヤガヤ。出荷するものがなにもない人も、直売部会に入っていない人も、「みんなと話がしたくて…」「おもしろいもんだから…」と、毎朝のコーヒータイムがクセになっているのです。一杯のコーヒーで一日ガンバローが合言葉になりました。

地域は元気に 会員が増えて農民連も元気

 桑折支部には、現在二十五人の直売部会員がいます。始まったときには十八人でしたから、この二年間に七人の会員が増えたことになります。ズラーと並ぶ軽自動車、毎日のコーヒータイム、運ばれる野菜や果物のやま…。百戸あまりの集落ですから、当然話題になり、地域活性化の中心的な存在になっているのです。

 自分たちで作った物を直接消費者へ。こんな新しい流れが、農家を元気にし、地域を元気にし、農民連を元気にしています。

 いま、田植えが真っ盛り。今朝の話題は、「さなぶり会をいつやるか」です。

(福島県・県北農民連 八巻洋一)


 おわびと訂正

 四月四日付の三面、「改悪農協法が狙うもの(2)」の小見出し「脱退しても出資金が戻されない」は、本文を正しく表現しておらず、誤解を招く恐れがあるので、「出資金総額の減少を回避」に訂正します。

(新聞「農民」2005.5.30付)
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2005年5月

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