改憲の狙い 国民に届けよう憲法記念日に 全国で集会やパレード
改憲への動きがかつてなく強まるなか、憲法記念日の五月三日、全国各地で「改憲許すな、九条守ろう!」の集会やパレードが行われました。 東京・日比谷公会堂では、「九条を守る大きなうねりを! とめよう憲法改悪」をメーンスローガンにして憲法集会が開かれ、五千人が参加。会場に入りきれずに外の大型スクリーンの前に座り込んで聞き入る人たちであふれました。(写真〈写真はありません〉) 「九条の会」呼びかけ人のひとりでもある三木睦子さんがあいさつ。憲法草案にかかわったベアテ・シロタ・ゴードンさんとの出会いを紹介し、「九条をどうしてもまもっていかないといけない」と呼びかけました。 続いて、教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の八尋麻子さんら、教育、人権、信教の自由、基地問題など、さまざまな分野でたたかっている代表が、それぞれ報告。料理研究家・小林カツ代さんの呼びかけで結成された神楽坂女声合唱団有志が、「サトウキビ畑」などの歌を響かせました。 ノンフィクション作家の山崎朋子さん、愛知大学の小林武教授、日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首がスピーチ。「改憲勢力のねらいは、海外でアメリカとともに戦争する国につくりかえること。国民に改憲のねらいと平和への思いを届ければ、憲法改悪反対の声を大きく結集できる」と、それぞれ訴えました。 集会の後、プラカードを手に銀座をパレード。農民連も参加しました。
戦争放棄 憲法守ろうフォークシンガーがコンサート ヒューマン・ファーマーズも参加「鳩(はと)は平和を運ぶ鳥、九の鳥と書くのだから…。この世は九で十分なのさ、鳩よ世界の空で鳴け、ピース、ピース、ピース・ナイン」―四月三十日、東京・上野水上音楽堂に、笠木透さん、きたがわてつさん、そして茨城・県西農民センターの北嶋誠さんがリーダーのヒューマン・ファーマーズなど、全国からフォークシンガーが集まって、「戦争の放棄、憲法フォーク・ジャンボリー・プレコンサート」が開かれました(写真〈写真はありません〉)。主催は、蓮根(れんこん)の会。笠木さんは「レンコンには先を見通す九つの穴がある。そして憲法九条だ。この国のまがり角を知らぬ顔はしたくない。私たちは九条とともに生きていく」と宣言。 この日は、九組のグループが上野の森に歌声を響かせました。会場では、茨城農民連が野菜やレンコンギョーザを直売、各地で取り組まれている憲法グッズも紹介されました。参加者は、「ひさしぶりにみんなと歌った。やっぱり“うたごえは平和の力”だね」と、話していました。 蓮根の会は、八月二十六、二十七の両日、全国のフォーク仲間が集まって「憲法フォークジャンボリー」を計画しています。
(新聞「農民」2005.5.23付)
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[2005年5月]
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