2014年3月
■2014年3月31日(第1111号)
- 消費税は“営農破壊税”
- 4月1日から消費税率がいまの5%から8%に上がります。農産物価格を自分で決められない農家にとっては、増税分の価格転嫁など土台無理な話です。震災や大雪被害などの自然災害のほか、肥料・飼料、燃油代、資材の高騰、米価下落が農家に負担を強いるなか、赤字でものしかかる消費税はまさに営農破壊税です。消費税増税は許せません。
- ほんまにええの?TPP「大阪ネットワーク」結成/生物多様性など破壊する多国籍企業を鋭く批判
- 大阪市内で3月8日、「ほんまにええの? TPP大阪ネットワーク」(代表・樫原正澄関西大学教授)の結成総会とシンポジウムが開催され、31団体、65人が参加しました。
- 福島県民は、原発恒久化・県民要求切り捨てを許さない
- 全国の皆さん、この間のご支援に心から感謝を申しあげます。
- 農のこころ
- 畦の息田の息水の温みたる
- 本の紹介/公害救済のモデル「恒久救済」〜森永ひ素ミルク中毒事件から学ぶ〜
- 1955(昭和30)年に西日本でおきた森永ひ素ミルク事件の被害者は59歳になり、裁判和解によって獲得した「被害者を守る会、森永乳業、国の三者会談方式」による「恒久救済制度」によって生涯にわたる人権と健康を守られています。
- 北海道農民連女性部総会
- 雪深い北海道にもようやく春の息吹が感じられる3月9、10の両日、道央の三笠市の温泉施設で北海道農民連女性部の第24回総会が行われ、22人が参加しました。
- 酪農と農業体験に来ましたッ
- 2月23日、福岡市の高校生3人を含む若者6人が、福岡・みのう農民組合に酪農と農業の体験に来ました。
- 豪雪被害農家へ支援活動
- 農民連ふるさとネットワークは3月18日、豪雪被害を受けた埼玉県内の農家へ支援活動を行いました。ふるさとネットや農民連本部と青年部、神奈川農畜産物供給センターなどが協力して10人が参加し、本庄市の久米原恒夫さん(54)、玲子さん夫妻のイチゴ栽培ハウスの片付けを行いました。
- 旬の味
- 雪がこんなに降るものだと初めて知った。長野県南信地域は雪の少ない地域である。それがどうしたことか、普段なら30秒で着く鶏舎に行くのに、雪をかき分け30分もかかった
■2014年3月24日(第1110号)
- くらし・営農・雇用守れ 3・13全国大行動/STOP!増税 怒りの官邸前/もうやめよう! TPP交渉 3・30大行動
- 4月からの消費税増税の中止、TPP、原発再稼働反対、秘密保護法撤廃などを求めて、全国580カ所、14万人近くの中小業者、労働者、農民、年金者、女性、青年などの仲間が「くらし、営業、雇用守れ 国民大行動」を繰り広げました。国会内では、第45回3・13重税反対中央各界代表者集会が行われ、31団体から161人が参加しました。主催は同実行委員会。
- 原発ゼロ大統一行動/たたかい広げ暴走ストップ
- 首都圏反原発連合とさようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会は共同で3月9日、「NO NUKES DAY 0309原発ゼロ大統一行動」を都内で開催し、のべ3万2000人が参加。
- 忘れない3・11 復興必ず/拡大する大型ハウス栽培 課題残る データを都合よく利用する国・東電
- 3月11日、「忘れない3・11 キャンドルプロジェクトin東京〜被災地に思いをはせ、日本社会を見つめなおす日に〜」が行われ(同実行委員会主催)、約130人の若者たちが東京・渋谷駅前をパレードしました。
- 農のこころ
- 物種や妻の揃える軒日差し
- 2014年国際女性デー中央大会
- 2014年国際女性デー中央大会が3月8日、東京・池袋で開かれ600人が参加しました。「つながろう女性たち ジェンダー平等へ 秘密保護法いますぐ廃止! 戦争する国なんて許さない! 輝かせよう日本国憲法!」をメーンスローガンに行われました。国際的農民組織ビア・カンペシーナも国際女性デーを、女性を暴力から守り、人権を高めるための活動として位置付けています。
- ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域
女性総会に参加して
- 日本では大雪被害とTPP問題が緊迫するなか、タイ・バンコクの郊外でビア・カンペシーナ(LVC)東南・東アジア地域の女性総会が2月23日に開催されました。タイ、インドネシア、ベトナム、韓国、台湾、日本、フィリピン、東チモール、パレスチナ、ミャンマーの10カ国11団体が参加しました。
- 里山にどんぐりを植えよう/持ち帰っていかしたい
- 3月2日の日曜日、天気予報を裏切りよいお天気に。「第10回里山にどんぐりを植えよう」が福岡県うきは市で行われ、新日本婦人の会久留米支部のみなさんを中心に、約80人がみのう農民組合の井上永太郎組合長の庭に集合しました。
- 千葉からかけつけハウスの撤去作業
- 2月14日から15日にかけて、過去に経験したことがない70センチを超える豪雪と、明け方に降った雨が重なり、埼玉産直センター(深谷市)の建物5カ所と生産者の施設ハウスの多くが、倒壊しました。
- 旬の味
- 新聞「農民」に掲載された埼玉県春日部市のソバ処「神間(かんま)亭」がテレビ朝日系の番組「人生の楽園」に登場します。主人公は亭主の根本健美さんと春美さんご夫妻。健美さんは農民連会員です。3月29日に放映されます
■2014年3月17日(第1109号)
- 原発事故の損害賠償訴訟 なのはな生協(千葉)と東電が和解/もうやめよう!TPP交渉 3・30大行動
- 千葉県の「なのはな生活協同組合」(千葉市稲毛区、組合員約1万1500人)が東京電力を相手取り、2291万円の損害賠償を求めていた裁判は、千葉地裁で和解が成立しました。請求を上回る賠償金のほか、放射線測定のための人件費も認められるなど、実質的に勝訴といえる内容です。しかし、この裁判の成果は賠償額やその内容だけにとどまらない大きな意義をもっています。
- 豪雪被害の支援を拡充 農水省/やる気を出せる施策を必ず
- 農水省は3月3日、豪雪による被害を対象とし、2月26日に決定した支援策への追加対策を発表しました。
- TPP交渉から撤退を/TPP考える連続講座(第3回)
- 「STOP TPP!! 官邸前アクション」実行委員会は3月4日、首相官邸前でTPP交渉からの撤退を求める行動を行いました。
- ビア・カンペシーナ地域会議と女性会議
- 国際的農民組織ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域会議と女性会議が2月23〜27日にタイ・バンコクで開かれました。タイ、インドネシア、ベトナム、韓国、台湾、フィリピン、東チモール、パレスチナ、日本の9カ国・11組織に加えて、ミャンマーから2組織が初めてオブザーバー参加。農民連からは私(真嶋)と高橋マス子女性部副部長、岡崎衆史国際部員が出席しました。
- 農のこころ
- 畑守るが母の生き甲斐蕗のたう
- 核兵器も原発もいらない
- 静岡県焼津市で3月1日に開かれた「3・1ビキニデー集会」に参加しました。
- 雪の中のせん定作業/わが家のシクラメンが咲いた
- 山形県南陽市は、例年に比べ雪が少ないとはいっても、田んぼや畑にはまだ60センチ程の雪が残っています。この時期の果樹農家の主な仕事と言えば「せん定」作業です。正式には「整枝せん定」といい、「整枝」と「せん定」に分けられます。いろいろな考え方がありますが、簡単に言えば「整枝」は木を大きくとらえ樹形や樹勢を整える作業。「せん定」はより細部を見ながら果実の着果量や品質を向上させる作業。同じ枝を切る作業ではありますが、考え方が大きく異なります。
- 旬の味
- 長い冬も終わりかけだんだん春へ近づいているなと日々感じます。早咲きの桜も咲き始めたり菜の花も一面に咲いていたり…。子育てと仕事に忙しいなかにも自然のきれいなところに癒されたりしますね
■2014年3月10日(第1108号)
- 農業施設・農作物被害の救済を
- 2月15から16日にかけて関東甲信地方など広範な地域を襲った大雪被害の問題で、農民連は2月27日、農水省を訪れ、「大雪被害による農業施設及び農作物被害の救済を求める要請」を行いました。埼玉県農民連から松本慎一事務局長ら3人、長野県農民連から宮沢国夫事務局長が参加しました。
- 農業再建苦しい、支援強化を
- 埼玉県では、被害が明らかになるにつれて、「個人の力だけでは経営再建できない」という声が強まっています。
- TPP閣僚会合“大筋合意”先送り 交渉からの撤退を要求する
- 一、2月22日からシンガポールで行われていたTPP閣僚会合は“大筋合意”に至らず、25日、共同宣言を発表して閉幕した。
- TPP交渉からの即時撤退を 農業予算を抜本的に拡充せよ
- シンガポールでのTPP閣僚会合が目前に迫った2月21日、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は全農協労連と共同で、TPP交渉からの即時撤退と、農業予算の抜本的な拡充を求める2つの署名をもとに、宣伝行動と国会議員への要請を実施しました。東京都台東区の浅草寺・雷門前と浅草公会堂前の2カ所で約70人が行動しました。
- “控除などの仕方わかった”
- 岩手県の西根農民組合は2月22日、八幡平市の大更公民館で税金学習会を行い、10人が参加しました。
- 農のこころ
- 苗札の畝のびのびと発芽かな
- 豪雪被害
- 2月15〜16日の大雪による被害は各地に甚大な被害をもたらし、農業被害額は、埼玉県で229億円(21日まで)、山梨県で71億円(24日まで)、群馬県で248億円(24日まで)にのぼります。農民連は19日、「豪雪被害対策本部」(本部長・白石淳一会長)を設置し、各地の農民連組織も、会員を救援・激励し、被害状況の確認に全力をあげました。農民連本部は22、23の両日、被災各地に入り、実態調査を行い、被災会員を激励しました。
- 3・11大震災から3年(1/4)/(2/4)/(3/4)/(4/4)
- 行政は漁業再開に何もしてくれない 仲間と手携え、自らやらんといかん/支援提供された軽トラック 復興活動や商品配達に活躍中/農業再生の見通しはきびしい 復興はこれから、原発再稼働なんて/1日でも早く1人でも多く 前を向いて歩み出せるよう
- 公開シンポ「非常食から災害食へ」
- 公開シンポジウム「非常食から災害食へ」が2月22日、都内で開かれました。主催は、食生活ジャーナリストの会。
- 『うしぶくろ 歴史 夜ばなし』発行
- 千葉県農民連の杉山寿一さん(米・梨栽培)が、自身の住む木更津市牛袋の歴史をひも解く書籍『うしぶくろ 歴史 夜ばなし』を発刊しました。杉山さんは民主党政権による「農地・水・環境保全向上対策」のための活動組織である、牛袋川東村づくり協議会の会長を務めました。広報紙「村づくり情報」を発行し、広報の裏面に牛袋地域の歴史を探る連載を掲載。それを今回書籍にしてまとめました。
- 分析センターだより
- 昨年10月、日本モンサント社が申請していた遺伝子組み換え大豆の新品種MON87708が、第一種使用規程の承認をうけました。承認を受けると、「生物多様性への影響を引き起こさない品種」であるとみなされ、隔離されていない場所で栽培ができることになります。
- シリーズ 食品表示を考える[12]
- 食品表示をめぐる2つの検討が急ピッチで進められています。その拙速審議が心配されます。
- 魚食文化の知恵・技術伝えたい
- 「ワー!大きいお魚だねー」「お魚の頭って、デッカイね!」――東京・目黒区緑が丘文化会館の調理室に、消費者の歓声が響きます。この日は、「21世紀の水産を考える会」が主催する「丸(まる)の魚を調理して食べよう!」をテーマにした料理教室。今が旬まっさかり、丸々と太ったブリをさばいて、さあ、おいしい学習会の始まりです。
- 農家の母ちゃん 手づくり料理
- ここ西予市では、太刀魚など、それほど高級ではないくずちりめんと、特産の伊予柑の皮と果汁を使って、佃煮を作ります。伊予柑がなくてもかまいませんが、ゴマを入れたり、塩コンブを入れたり、いろいろアレンジができます。
- 旬の味
- ソチ・オリンピックが17日間のたたかいを終えた。たくさんの涙と感動を呼んだ。悲願のメダルを手にした選手。地獄に叩き落とされ、そこから希望を手にした浅田真央選手。誰もがホッとしながら感動の涙を流したのではないか
■2014年3月3日(第1107号)
- 豪雪被害対策本部を設置 農民連/救援募金の協力を/〈おわび〉
- 2月15〜16日の観測史上例のない大雪による被害は、西は奈良県から東海、関東、東北地方まで広範囲に広がっています。住宅の倒壊、高速道路・幹線道路の寸断、除雪が間に合わず孤立した地域も多数発生し、死者、負傷者もでました。
- 「重要5品目全部守る」はムリ/官邸前アクション TPP撤退を強く訴え
- 各地で豪雪による甚大な被害が広がるなか、安倍内閣はTPP交渉で譲歩する態度を繰り返し表明しています。2月22日からシンガポールでTPP閣僚会合が始まりましたが、安倍政権は、米や麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖などの「重要5品目」586項目のうち半分近い加工品の自由化に踏み込む「自由化率95%」や、アメリカからの主食米輸入の拡大を提案するなど譲歩を重ね、「聖域」を明け渡そうとしています。
- 5項目守れないなら撤退を/TPPの協定草案の公開を/“TPP交渉から撤退を”の声さらに
- TPP交渉がヤマ場を迎えていることを受けて、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)と、農民連は2月18日、国会前での宣伝行動と議員要請に取り組みました。
- さらに運動盛り上げよう
- 九条の会事務局は2月14日、国会内で記者会見を開き、運動の強化を訴えるアピールを発表しました。
- 農のこころ
- 白菜の藁の鉢巻き婆と立つ
- 税金相談会で4人が加入
- 茨城県西農民センターは今年に入って5回の税金相談会に取り組み、4人の仲間を会員に迎え入れています。
- 反対の声もっと強めよう
- 東京都民の胃袋をあずかる築地市場。その築地市場を、東京都が豊洲新市場(江東区)に移転させようとしている問題で、2月15日、築地市場内で「緊急!大シンポジウム どうなる築地市場 みんなで大激論」が開かれ、22団体から約100人が集いました。主催は、守ろう!築地市場パレード実行委員会。
- 忍び寄るGM汚染(遺伝子組み換え)
- 食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)は2月13日、「生物多様性が危ない! 忍び寄る遺伝子組み換え汚染」メディア懇談会・院内学習会を開き、農水・環境両省も参加しました。
- “みそ、しょうゆはすご〜い” 地元栽培の在来種が原材料/河崎紘一郎さんの話
- 市民が生産者とともに国産大豆をつくり、自給率を上げることをめざす第16回大豆畑トラスト全国交流集会が2月14日、都内で開かれ、生産者や市民ら約70人が集いました。主催は、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン。
- お米屋さんとの商談交流会
- 農民連ふるさとネットワークは2月16日、都内で開かれた「第10回生産者・JAと米穀流通業者・実需者との商談交流会」に参加しました。約400人の来場者があり、全国の産地が自慢の米を出展し、来場した米屋さんと商談と交流を深めました。
- 旬の味
- 近年まれにみる大雪が降り私の地方でも2日間交通網が止まった。普段わが牧場では立地条件もあり雪はほとんど積もらない。だが今回の大雪では今までにない積雪で、高いところでは140センチに達した
|