「農民」記事データベース20140310-1108-09

3・11大震災から3年
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継続した支援が被災者はげまし
仲間広げる力に

支援提供された軽トラック
復興活動や商品配達に活躍中

震災後、弁当の配達業を営む
農家 三浦 勝さん(60)=矢本農民連会長=

 震災から3年を迎えようとしていますが、この間、宮城農民連と農民連本部、各地の産直組織が共同で物資の支援を行ってきました。継続した支援が被災者を励ますとともに、仲間を増やす力ともなっています。

 2月22日にも、支援活動が宮城県東松島市の立沼地区センターで行われ、日頃、農民連とつながりのある被災者に米やリンゴなど約70人分を届けました。被災者20人と昼食交流会も行い、農民連ふるさとネットワークの横山昭三事務局次長や宮城農民連の鈴木弥弘事務局長が、「復興に冷たい政治を変えるために農民連に入って一緒に頑張ろう」と呼びかけ、これに応え漁師など3人が入会し、新たな仲間を迎えることもできました。

 被災後に宮城農民連の呼びかけに応えて、全国から軽トラックや乗用車など14台が矢本農民連や周りの被災者に提供されました。

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左の車が支援で届けられた三浦さんの車。中央が三浦さん

 軽トラックが届けられた矢本農民連会長の三浦勝志さん(60)=東松島市=は、水田5町歩、ネギ1町歩を耕作していましたが、すべて海水につかり、現在は生活のため、軽トラックに「おにぎりやさん お弁当・仕出し・オードブル」と書いて注文を受け配達しています。「以前に乗っていた軽トラックが、津波の塩害でダメになったところだったので非常にありがたかった。会員の支援を行うときも四輪駆動で雪道に役立った」と三浦さん。軽トラックは現在も、おにぎりやさんの仕事で活躍中です。

 武田久夫さん(64)=東松島市=は軽トラックを長野県から譲られ、2年近く使用しました。「あのとき、全然車が手に入らなくて困っていたので本当に助かった」と話していました。息子さんにも乗用車が届き、活用されました。「農作業をやめて血圧が高くなった。今は息子とその友人が経営する農業法人を手伝っているが、健康のためにも自分で作りたい」と農業再開への意欲を語っていました。

(新聞「農民」2014.3.10付)
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2014年3月

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