お米屋さんとの商談交流会
おかゆとアルファ米を出品
農民連ふるさとネット
“これはいい” さっそく商談成立
農民連ふるさとネットワークは2月16日、都内で開かれた「第10回生産者・JAと米穀流通業者・実需者との商談交流会」に参加しました。約400人の来場者があり、全国の産地が自慢の米を出展し、来場した米屋さんと商談と交流を深めました。
ふるさとネットは、レトルトおかゆとアルファ米を出品し、試食も用意。「震災時の食糧供給は町の米屋さんの大事な役目。東日本大震災の教訓からもご飯ものが欠かせません」と訴え、新たな取り組みが注目を浴びました。
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レトルトおかゆとアルファ米で注目を集めたふるさとネットのブース |
おかゆは、米屋さんと産地のオリジナル版の製造が精米30キロから可能で、「○○さんの米でつくった○○米店のおかゆ」と表示した販売もでき、手ごろだと注目されました。
アルファ米は、お湯で20分、水でも1時間あれば食べられる非常食です。ドライカレー、赤飯、おこわ、きのこご飯など種類も豊富です。
試食しながら「おいしい。これはいい」「こういうのを探していた」「保存食、備蓄食はこれから必要ですね」などと話し、「さっそく加工をお願いしたい」という米屋さんもありました。
若手米屋さんの活発な討論も
別会場では、お米マイスター全国ネットワーク会議が開かれ、「逆境を乗り切る」のテーマで、30歳代後半から40歳代前半までの“アラフォー”世代の若手米屋さん4人が取り組みと今後の課題を討論しました。
「小池精米店」(東京都渋谷区)の小池理雄さんは、栽培から口に入るまでを体験し、お米ファンになってもらう「米ゼミ」を紹介。「産地の顔が見える米で、産地と消費者との懸け橋になりたい」と発言しました。
「まきの」(千葉県船橋市)の牧野基明さんは、田植え・稲刈りツアーなどイベントに力を入れています。「さらに仲間づくりを広げたい」と語りました。
これからについて、「あいづ松川」(福島県会津若松市)の松川修一さんは、「会津という米どころを守っていくことが大事。自分が伝える力、発信力をつけたい。地域に選ばれる会社をめざし、地域に貢献したい」と語りました。
「金子商店」(埼玉県川越市)の金子真人さんは、「米屋だけで一人勝ちはできない。チームワークで結束することが大事。青年がいない地域もあるが、いるところで集まることが重要」と述べました。
(新聞「農民」2014.3.3付)
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