「慰安婦」問題の早期解決
2014年国際女性デー中央大会
戦争する国なんて許さない
交流と連帯の発言が相次ぐ
2014年国際女性デー中央大会が3月8日、東京・池袋で開かれ600人が参加しました。「つながろう女性たち ジェンダー平等へ 秘密保護法いますぐ廃止! 戦争する国なんて許さない! 輝かせよう日本国憲法!」をメーンスローガンに行われました。国際的農民組織ビア・カンペシーナも国際女性デーを、女性を暴力から守り、人権を高めるための活動として位置付けています。
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パレードする高橋マス子さん(前列右端)ら参加者 |
シンガポールの新聞社「聯合早報」の日本特派員、符祝慧(フー・チュウウェイ)さんが「アジアから見た日本―平和・メディア」という題で講演。祖母から聞いた日本軍占領下のシンガポールや日本留学中の経験を語りながら、「私は日本がとても好きだが、一つだけ残念なのはとても忘れっぽいことだ」と話し、その原因の一つとしてマスコミの報道姿勢を上げました。
日本軍慰安婦などの戦争被害者が高齢化しているなかで「歴史の真実を次の世代に伝えないといけない。安心・安全で平和な世界を作るためにも、被害者の言葉をぜひ覚えていてほしい」と訴えました。
大会では各地の女性から交流と連帯の発言があり、日本軍「慰安婦」問題の早期解決や解釈改憲反対、教育改悪反対などを訴えました。
農民連からも女性部副部長の高橋マス子さんが発言し「被災した農民や漁民は生活を再建するためにがんばっています。しかし福島では二重、三重の苦しみを抱えています。ですが時間がかかっても種をまく望みは捨てていません」「TPPはまだ止められます。粘り強くTPP反対の運動を続け農業、雇用、地域経済を守っていきましょう」と訴えました。
集会では日本政府とアメリカ政府それぞれに対し、ジェンダー平等を求め、平和で人間らしい暮らしができる社会を作るために、女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准や核兵器の廃絶、TPP交渉の中止などを要求する決議を全会一致で採択しました。日本政府へは日本軍「慰安婦」問題を早期に解決することも求めました。
集会後、参加者は池袋をパレードし、女性の権利向上と「慰安婦」問題の早期解決、憲法を生かした平和な国づくりなどを訴えました。
(新聞「農民」2014.3.24付)
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