「農民」記事データベース20140317-1109-05

農のこころ

丸山美沙夫


 畑守るが母の生き甲斐蕗のたう

            阿部ひとみ

 俳誌『源流』から。これという換金作物がなければ、畑作を放棄し荒廃させている農地が少なくない。だがこの句から感動を受けるのは、季節折々の作物を育て、また食する喜びが生き甲斐になっていることだ。高齢化しても元気さの源がそこにある。畑まわりして来た母の手の蕗のとうか。家族らの包む温さも伝わる。

(新聞「農民」2014.3.17付)
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2014年3月

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