「農民」記事データベース20140310-1108-04

食健連と全農協労連

TPP交渉からの即時撤退を
農業予算を抜本的に拡充せよ

東京・浅草 2つの署名活動


 シンガポールでのTPP閣僚会合が目前に迫った2月21日、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は全農協労連と共同で、TPP交渉からの即時撤退と、農業予算の抜本的な拡充を求める2つの署名をもとに、宣伝行動と国会議員への要請を実施しました。東京都台東区の浅草寺・雷門前と浅草公会堂前の2カ所で約70人が行動しました。

 冒頭、全農協労連の齋藤裕中央執行委員長は、日米首席交渉官会合で日本が譲歩案を用意していた状況を紹介し、「これでは公約も国会決議も守られない」と指摘。農民連の齋藤敏之常任委員も、公約をないがしろにする自民党の姿勢を厳しく批判しました。

 また、全国各地から参加した仲間がマイクを握り、「安心・安全な食べ物を届けることができなくなる。東京の皆さんにもぜひTPPの問題を知ってほしい」などそれぞれの地域の農業への壊滅的影響や、ISD条項などで国のあり方を一変させてしまう危険性について訴えました。

 署名に応えてくれた住民や観光客からは「TPPはいまニュースになっているね」、「食べ物の安全が損なわれるのは困る」などの話もよせられ、地域農業を守るために所得補償や価格保障の充実を実現する署名への協力も広げました。

(全農協労連 星野慧)

(新聞「農民」2014.3.10付)
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2014年3月

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