「農民」記事データベース20140324-1110-07

福岡みのう農民組合と
新婦人久留米支部が交流会

里山にどんぐりを植えよう

自然豊かなユートピアつくろう

関連/持ち帰っていかしたい


ほだ木に菌を駒うち
どんぐりをポット苗に
森でしいたけ狩りも

 3月2日の日曜日、天気予報を裏切りよいお天気に。「第10回里山にどんぐりを植えよう」が福岡県うきは市で行われ、新日本婦人の会久留米支部のみなさんを中心に、約80人がみのう農民組合の井上永太郎組合長の庭に集合しました。

 ラジオ体操で体をほぐしてから、始まりました。ほだ木にしいたけの菌を植え付けます。駒うちといいます。小さい子も重たそうにかなづちを持ち、トントントン。それが終わると、どんぐりを小さなポットに一つずつ植えます。「早く大きくな〜れ」。その後はしいたけ狩り。これも森とつながっている井上さんの庭で行われ、「意外と取れにくいね」との声があがりました。

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孫とおばあちゃんで協力して駒うち作業

 交流会では、カレーを食べたり、歌を歌ったり、組合長の奥さんのチーズ味やたこ焼き味のできたて餅も振る舞われ、楽しい2時間を過ごしました。「貴重な体験ができました」「もっと子どもに自然に触れさせたい」「素敵なおもてなしをありがとう。どんぐりをどんどん増やして、筑後にユートピアを作りたいなあ、と思いました」などなど、お母さんたちからお礼や感想が寄せられました。

 今回は特別に農民連ふるさとネットワークの森谷精さんと、京都農民連産直センターの民谷清治さんも参加しました。

 森谷さんは、原発事故が原因で、しいたけの原木を愛媛県から約6倍の価格で取り寄せているという東北の深刻な現状を報告しました。民谷さんは、「すばらしい企画で、京都でもまねをします」と参加者の笑いを誘っていました。

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みんなで集まってパチリ。しいたけもたくさんとれました

 井上さんの庭には清水が流れており、交流会が終わっても、笹舟を作って流したり、笹あめを作ったりして、親子で遊んでいました。このような機会や場所をもっと提供していきたいと思いました。


京都から視察参加も

持ち帰っていかしたい

 交流会終了後、新婦人久留米支部の会員さんと、みのう農民組合の組合員、森谷さん、民谷さんとで意見交流しました。新婦人からの「なぜ遠くまで視察に来たのか?」との問いに、「新婦人と農民連との交流がこんなにも密着して行われているのはめずらしく、それをぜひ知りたいと思った」と民谷さん。

 新婦人久留米支部が、教育委員会に後援をもらいに行く話や、3年ほど前には地元の小学校の校長先生に申し入れて、学校の体育館で「ホタルキャンプ」を行い、水生生物の研究をしたこと、小学生のホタルの研究発表なども紹介。

 民谷さんは「すごい内容だ。京都に持ち帰り、ぜひいかして行きたい」と感想を述べました。新婦人側もすでに10回を迎えるこの活動を高く評価してもらえたことで、「あらためて自分たちが行っている活動の大切さを再認識した」と話していました。

(福岡・みのう農民組合 金子徳子)

(新聞「農民」2014.3.24付)
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2014年3月

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