「農民」記事データベース20140303-1107-11

旬の味


 近年まれにみる大雪が降り私の地方でも2日間交通網が止まった。普段わが牧場では立地条件もあり雪はほとんど積もらない。だが今回の大雪では今までにない積雪で、高いところでは140センチに達した▼普段の雪質は粉雪なので積もっても雪解けを待つところだが、今回はボタ雪に近く雪の重さもあり、畜舎の屋根が一部壊れるなどの被害も出た。急きょ、今までにしたこともない屋根の雪下ろしを行った▼今回、大雪の影響で商品流通がストップし、わが牧場では牛乳を集荷する収乳車も来なかったため牛乳を2日間分破棄した。その後収乳車は来るようになったが、運転手に話を聞くと牛乳の集荷はするが牛乳を一時預かるステーションの先の交通がストップしているためステーションで牛乳を捨てていると語っていた▼今回の大雪でスーパーなどでも惣菜や野菜がなくなり食べるものに困っている人が多く出た。消費者や卸の方々も「私たちの食」、ひいては日本の農業について今一度考えてみてはどうだろうか。

(Y)

(新聞「農民」2014.3.3付)
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2014年3月

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