原発いらない　フクシマ返せ

原発ゼロ大統一行動

集会・巨大請願デモ・国会包囲

　のべ3万2千人

　日比谷野外音楽堂の集会では会場に入りきれないほど参加者が集まりました。福島からＮＰＯ代表や被災地の住職などが発言し、「3年は節目ではない。事故はまだ続いている」「原発事故は人々の現在と未来のすべてを奪った」「『東京は福島から250キロ離れているから、オリンピックは問題ない』との安倍首相の発言は、理解できない」など、事故責任を果たさないまま復興を置き去りにし、原発を再稼働しようとしていることに怒りの声が上がりました。

国会議事堂をバックに訴える農民連の吉川利明事務局次長

　集会後には、巨大請願デモと国会大包囲が行われ、午後3時すぎに包囲ができたことが報告されると、参加者から歓声が上がりました。

　引き続く国会前大集会では国会議員や各団体から発言。農民連の吉川利明事務局次長が「福島の仲間はいまも放射能汚染とたたかいながら農産物を作り続けています。安全なものを作る努力は惜しんでいないにもかかわらず風評被害は収まっておらず、みんな苦渋の選択を強いられています」と現状を訴え、「ふるさと返せ」「原発いらない」と力強くコールしました。

たたかい広げ暴走ストップ

国会前集会

　全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、2000万人余の非正規労働者、27万人の被災・避難者がいるなかで、「国民生活をどん底に落とす消費税増税は許せない」と主催者あいさつ。

　日本共産党の塩川鉄也衆院議員が、安倍政治の矛盾が拡大している今、「たたかいを広げ、暴走にストップをかける絶好の機会。運動を広げて新しい政治への転換を図ろう」と訴えました。

　各界からのトークでは、農民連本部の上山興士さんが発言。震災から3年を迎え、この間農民連が実施してきた被災地支援活動を報告し、宮城県東松山市では、農民連と東京土建との協力で復興の拠点ができ、その後も交流が続いていることを述べました。また、ＴＰＰについても、甘利明担当相がオバマ大統領訪日前に交渉合意の道筋をつけようとしている動きを批判しました。

国会前で訴える上山さん（右）